「強者の余裕」ロードハウス 孤独の街 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
強者の余裕
ジェイク・ギレンホール演じる主人公のダルトンが、自分が周囲の人間よりも圧倒的に強いことから来る強者の余裕があるところが、キャラとして魅力的だった。普段の穏やかな態度、ナイフで刺されたくらいのことでは動じない度胸、敵にすら優しさをかけられる余裕や器の大きさは、自身の肉体的な強さに由来しているのだろう。
ジェイク・ギレンホール本人の役作りも素晴らしい。体がプロの格闘家さながらに引き締まっていて、アクションのキレも良くかっこいい。「ナイトクローラー」のときの不気味な印象とは全く異なり、そこに俳優としてのレベルの高さを感じる。
ストーリーは勧善懲悪、囚われたヒロインを救出するありがちな内容。そのためそこまで面白くは無いと思う。アクションは、例えば「バイオハザード」のようなアクロバティックなものではなく、普通の格闘技っぽい感じ。私は超人的な動きをする大袈裟なアクションが好きではないので、普通の格闘技っぽいアクションをする点はむしろ好きだった。
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