Shirley シャーリイのレビュー・感想・評価
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イヤミスの女王はイヤなヤツ
イヤミスの女王シャーリイ・ジャクスンが『処刑人』を執筆している頃を元にしたサスペンスなのか幻想なのか。
クセのある小説同様、クセしかないシャーリイ自身がさもありなん、て感じ。
髪振り乱して演じきったエリザベス・モスに心から拍手を。
そして主要な男性の登場人物2名が、どちらもゲスい。
中盤のシャーリイのセリフ「女の子が生きるにはこの世界は辛すぎる(?)」に赤ベコ状態の頷きを返してしまった。
帰ったら『処刑人』読み返そっと。
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これもまた夫婦の在り方…か
ゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に「現代的な解釈」を加えた心理サスペンス。新作が書けずスランプ状態のシャーリイと、とある経緯で共同生活を送る事となった若夫婦。中でもシャーリイと若妻で妊婦のローズとの関係性に重点を置いて描かれる。人間嫌いで感情の起伏が激しいシャーリイに振り回されるローズが次第に…という展開はありがちで、フィクション要素でもある「現代的な解釈」にハマれるか否かが評価の分かれ目になるかも。正直自分はハマれなかったクチ。2組の夫婦を通して、夫婦とは何ぞや?というのを説いてるという見方もできなくもないが。
魔女と称されたシャーリイ役のエリザベス・モスは確かに怪演だけど、個人的にはスタンリー役のマイケル・スタールバーグの方に目が行った。妻のご機嫌を伺いながら新作を書かせようとする狡猾さやいろんな意味での気持ち悪さが、観ていて実に気持ち良い。気持ち悪い人物が主人公の映画を沢山撮ってきたマーティン・スコセッシが製作総指揮に加わっているのも、なんとなく納得。
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