「エリザベス・モスの怪演」Shirley シャーリイ 小町さんの映画レビュー(感想・評価)
エリザベス・モスの怪演
ストーリーより圧倒的なエリザベス・モスの演技、これを怪演って言うのかなと思いました
手入れの行き届いてない髪、ノーメイクな感じ、少し太っちょさんな体型、そんなシャーリーの様子が引きこもり気味の神経質な空気を思い切り漂わせてました
そして人の心を見透かすような、コントロールするような目力、まさに「蔦に覆われた館の魔女」
その夫のスタンリー、これがパワハラモラハラ男で、私にはもう気持ち悪い域
こんな夫婦の家に住む若い夫婦のフレッドとローズ
出て行かないのが謎すぎました
この夫婦もだんだんおかしくなるし、4人全員に全く共感できず
それぞれが支配しようとし合ってるような関係性というか、それでバランスは取れていて、特にシャーリーとスタンリーはそれでうまくいってる夫婦になったようでした
共依存でしょうか
ラストのローズは自立したような晴れ晴れとした表情で最初と最後では全く違う女性になったように思えました
もうフレッドは必要ないのかも
ずっとジメーっとした空気の作品の中、ローズ役のオデッサ・ヤングがとっても可愛かったです
コメントする