「「この世界は生きる価値がないか?」」知らないカノジョ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
「この世界は生きる価値がないか?」
桐谷健太に大学生はムリだろと思ったら8年生だった。笑
お互い一目惚れという、そう言われたら何も言えない始まりは許容するが、以降が雑の極み。
ミナミのリクに対する好感度の遷移があまりに不自然。
仕事の関係だったのにすぐタメ口になり、騙されてもすぐ許し、「結婚してた」なんて話にも引かない。
あの世界線でリクに惚れるエピソードあった?
リクの方も「支えられてた」と気付くのに何のきっかけも描かれなかったり。
そもそも彼のキャラクターが場面に合わせて変わりすぎて、一人の人間に感じられなかった。
リクのヒドさを表したつもりだろうが、執筆中にあんな話をダラダラされたらそりゃキレる。
ミナミの変装は最初だけなのに身バレするのもその時のみ。
アイドルでもない歌手の恋人発覚がスキャンダル?
『彼女と兎』出版から映画化までのスピードが異常で、“映画の”主題歌なのにそっちの関係者抜きで話を進める。
思わせぶりな和江さんや“本”に関しての説明はゼロ。
訴訟の話はぶん投げられるにも関わらず、このためだけにメンヘラにされた金子ルミが不憫。
蒼龍戦記でシャドウが死ぬのは『Ⅲ』のラストのハズなのに、どんだけ展開巻いたんだ。
田所Pに敵視されてるのに楽屋への出入りは自由。
極めつけは、それまでの流れを台無しにする“2人とも夢をかなえた世界線”へ転移する超ご都合エンド…
整合性とか統一感とか、考えてないんですかね。
このテの役に抜群にハマる桐谷健太パートだけは素晴らしかった。
メイン2人は大根ではないが演技がイマイチで、中島健人は初出演のmiletにも劣っていて残念。
八嶋さんと野間口さんのいる出版社は濃い。
ロケ地がめちゃ地元で、冒頭の蒼龍戦記の舞台がBiSHの『NON TiE-UP』と同じだったのは楽しかった。