「私的お正月映画の真打ち!」劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 cmaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私的お正月映画の真打ち!

2024年12月29日
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鑑賞方法:映画館

 我が家のお正月映画の真打ち、忍たま。もう卒業では…と思ってた中学生も、お子様向けのより別の観たいーと言い出すかと思っていた家人も、「そりゃ観るでしょ!」とあっさり参加表明。そんな期待を裏切らない、忍たまの魅力が詰まった良作でした!
 忍たまのおもしろさといえば、明るく元気な乱太郎、食べるの大好きシンべヱ、お金大好ききり丸を筆頭に、個性豊かなキャラクターがこれでもかと登場し、物語を引っかき回し…もとい盛り上げていくところ。今回は、自由気ままな一年は組の生徒たちに日々振り回されている土井先生が、思いもよらないピンチに遭遇。乱太郎たちは、は組の授業を代行するはめになった切れ者ライバル忍者・雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)もたじたじとさせ、ひそかに土井先生の足取りを追う学園長先生や上級生たちの動きを察し、こうしてはいられない!と捜索に乗り出す…という展開。
 忍たまとは、十年来、子らがテレビの前でげらげら爆笑しているのを横目に、今のうちに…と家の諸々を片付けつけてきたお付き合い。今回ほぼ初めて、じっくり忍たまワールドを堪能しました。は組って、ウチのがわんさかいる感じ…土井先生もザットさんも大変すぎる…と切実な共感が半分。でも傍目で見てると面白すぎる…と笑っちゃうこと半分。そのくせクライマックスでは、思わずじんわり。ダメな子ほどかわいい、なんていう話ではありません。ああもう!なんでそう!と地団駄踏みたくなるところこそ、後で振り返ると、親の目論見が届いていない本人らしさ、かけがえのない魅力なのなもしれません。ああもう!な出来事は、後で家族や誰かに話すとやたら楽しく、愚痴のはずがとっておきエピソードに化す不思議…を、本作で改めて実感しました。
 最初から最後まで、は組の生徒たちや先生たち、そしてライバル忍者たちのドタバタぶりに大笑いしながらも、底抜けな前向きさに元気をもらいました。明るく元気な忍たまワールド、これからも末永く!

cma