劇場公開日 2024年7月19日

「「生きてればいいことあるから」かりんのみずみずしい表情がさらに傑作へと導いている」化け猫あんずちゃん ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「生きてればいいことあるから」かりんのみずみずしい表情がさらに傑作へと導いている

2024年7月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

ここのところ、不満足なアニメ映画が続いていたのですが、久しぶりに素晴らしいアニメ映画に出会えました。後半は涙目になり、それでいて懐かしさと心地良さを感じました。
化け猫のあんずちゃんは、ドラえもんをおじさんっぼくしたキャラですが、かりんを優しく見守る姿に好感です。
かりんは、舌打ちするリアルな現代っ子ですが、みずみずしい豊かな表情が印象的で、作品の質をさらに高めているように感じました。
「生きてればいいことあるから」は、劇中でかりんの母親が言ったセリフです。今、自殺を考えている人たちにぜひ届けたい言葉です。前向きに生きていける人間になりたいですね。
往年の名作を現代的にアップデートした感触があり、アカデミー賞のアニメ部門にノミネートされる可能性は高いと思います。

ゆきとう