劇場公開日 2025年1月24日

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雪の花 ともに在りてのレビュー・感想・評価

全164件中、1~20件目を表示

2.5もっと町医者の苦労を見たかった

2025年2月8日
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鑑賞方法:映画館

題材は良いし、初めて知れたことも多く興味深い歴史だった。松坂桃李くんの演技もいい。

なのになんでこんなに退屈なんだ。
前半はうつらうつらと眠気まで襲われた。

まずテンポが悪い。ここのシーンでそんなに時間使う?と思うところもあれば、逆にそこをもう少し丁寧に描いてくれよと思うところは一言のセリフで終わらせたりする。

天然痘に苦しむ人々を救おうと奮闘する町医者の奮闘ぶりがいまいち伝わってこない。ツッコミどころもたくさんある。
なのであっさり目標達成したように思えて最後も感動が薄まってしまった。
これは原作がそうなのか、実写化でこうなってしまったのかがわからないが、実在の町医者の話のはずなのに、とても作り物に見えてしまった。

もっとうまく描けたのでは?というモヤモヤが残る作品でした。

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AZU

4.5古色蒼然とした美談か、アグレッシブな実験作か

2025年2月28日
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もうすごいから。なにがすごいって、黒澤明の実直な弟子みたいなイメージが強かった小泉堯史監督が、ここにきて独自の世界を完成させてきたから。

「自分が会いたいと思う胸のすくような立派な人物に、映画を通じて会ってみたい」という小泉監督のいささか無邪気なアプローチは、およそ監督がみたいと思わないものはすべて排除されてしまうため、見方によってはとても一面的で、薄っぺらくさえ見えてしまうと思う。

しかし、映画なんて突き詰めれば究極の絵空事であり、その絵空事をリアルに見せることに多くの映画作家や俳優たちは腐心してきたわけだけれど、リアルであることよりも心がこもっていることを優先したらどうなるかという試みのひとつの完成形が、『雪の花 ともに在りて』なんじゃないかという気がしてくる。

徹底的にまっすぐなセリフと、それをてらわずに演じきるシュールなくらいまっすぐな演技。それでいてときおり娯楽映画ならではのサービスをぶっ込んでくる小泉監督の実直さと、正面から応える松坂桃李と芳根京子! 特に芳根京子は見せ場がありすぎてヤバイ。

古色蒼然とした古臭い映画、のはずが、なにか新しいものが生まれていて、ジワジワと良さが沁みてくるし、考えたら結構な回数笑わせてもらってサービス満点。同じように感じてもらえるかはわからないが、小泉組の高齢化によって黒澤組から伝わる伝統芸もなくなっていくでしょうし、ひとつの日本映画の形としてこれが作品として保存されたことも良かったと思います。

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村山章

3.5こんな歴史秘話があったとは

2025年1月27日
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鑑賞方法:試写会

白石和彌や入江悠ら中堅世代が次々と独自の時代劇に挑む一方、黒澤明時代からの伝統を知る小泉堯史監督が真っ向から紡ぐ本作には、これまた静謐さを凛と貫く凄みとこだわりを感じずにいられない。観客の中にはいささか古臭く新鮮味に欠けると感じる向きもあるだろうが、現代劇とは発声や所作の異なるまっすぐな演技に松坂&芳根が真摯に向き合う姿には好感が持てる。さらに私を虜にしたのは、本作が描く珠玉の題材だ。江戸時代の医師たちはいかにして疫病へと立ち向かったのか。もっと言えば、いかにワクチン接種という発想を知り、広め、根付かせたのか。己の小さな枠組みに囚われることなく、従来の常識を転換させ、私利私欲には目もくれず、愚直なまでに奔走する。そんな主人公と協力者らが織りなす命をつなぐバトンリレーに衝撃を受けた。役所広司の起用も中盤で絶妙な風を吹かせる。派手さはなくともいぶし銀の見応えと知の喜びが自ずと沸き起こる一作だ。

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牛津厚信

3.5個人評価:3.7 シンシンと雪が降り積もるような、ゆっくりとした演...

2025年6月10日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:3.7
シンシンと雪が降り積もるような、ゆっくりとした演出。
松坂桃李の真っすぐで純朴なキャラクターがなんとも味わい深い。
ただ映画として一番の難所の演出が、血清への失敗と挑戦ではなく、雪山の峠越えだったのは、やや物足りなさがある。

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カメ

3.0なるほど雪の花

2025年6月9日
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鑑賞方法:VOD

って、そういうことね。当時はありえなかっただろう。疫病のウイルスを直接身体に打ち込むなんて。。それを勇気を持ってやり遂げた人がいる。そのおかげで、現代に生きることができる。確かにすごい。そういう意味では観ないと。そういう事実を伝えることがメインならば、話は退屈でも致し方ない。奥さんはちょっとキャストミスだったかなぁ。えっへん、えっへんて笑

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いつこ

3.0芳根京子と松坂桃李 そりゃみるでしょ

2025年6月1日
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鑑賞方法:VOD

天然痘は 1980年に世界でも根絶したとなっており
国内でも1976年を最後に定期接種は終了してる。
ジェンナー様様である。

症状としては天然痘 水疱瘡 さる痘が 似ており 我々予防接種世代はサル痘の免疫を持つ場合があるらしい。

児童書の伝記のメンバーには ジェンナーはレギュラーであとはリンカーン キュリー夫人 ヘレン・ケラー 北里柴三郎 野口英世 などなど

マザーテレサ や ガンジー コロンブス などは 昨今の研究により 削除の方向に行くのだろうか?(知らんけど)

話は天然痘に戻って
我が国に種痘が入って来たのはてっきり明治以降だと思い込んでいたので 江戸時代にこれを行った医師がいたとは知らなかった。

漢方医が主流の時代に西洋医学を取り入れるだけでなく予防医学に達した医師がいたこと、それを実際に使い民衆を救った実在の人物がいたことに 驚いた。

新型コロナの予防接種での現代人ですら あんな反応だったのに当時の人々がよく受け入れたものよ とも思う。

新型コロナに関しては 当初の殺傷能力の高いあのウィルスと、変異を繰り返し弱毒化した今のそれを同等に語るのはおかしな事であるという認識がまず必要。
ただし 若年層において死亡リスクの低いウィルスに対し、老人への罹患対策として未成年にまで接種すべきだったかは甚だ疑問に思うところではある。

この映画のモデルである笠原医師なら なんと考えなんとしたのかを知りたいとも思う。

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asica

3.0平民のため

2025年5月30日
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雪国ならではの苦労をしつつも、
平民のために予防接種の技術を広めた町医者。
強いく優しいその意志なくしてやり遂げられなかった功績は大きい。

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上みちる

3.0誠実な記録映画です。

2025年5月27日
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知的

松坂桃李さん、芳根京子さん他出演者の演技は素晴らしい、芳根さんが最期に太鼓叩くシーンは猛練習したはずです。但し折角題材いいし、出演者の演技力もあるのに1番記憶にあるのがその太鼓を叩くシーンなのです。淡々と話が進んでいって記憶に残るのは吹雪の山越えと太鼓叩くシーン・・・。種痘事業の大変さや労苦をもっと描いてほしかったです。勿論大変真面目な佳作ですので見て損はありません。

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castle8181

2.0脚本と演出が酷すぎ。こんな映画づくりしたらあかんでしょ。

2025年5月26日
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鑑賞方法:映画館

時は黒船来航の十数年前、
天保の飢饉に見舞われ、
大阪で大塩平八郎の乱が起こり、
水野忠邦による「天保の改革」が行われようとしていた頃。

疱瘡――天然痘が、
日本各地で猛威を振るっていた。
それを防ぐべく、
種痘を日本に定着させようと苦闘した
福井の町医者の物語。
史実に取材した吉村昭原作の映画化。

種痘の最大の問題は苗の維持、
というのは初めて知った。
紛れもない偉業だし、
歴史の勉強になる。が、
映画としては、気になる点が多い。

まず、予告の段階から、
「疱瘡」のアクセントが気になった。
放送や包装と違って「ほ」にアクセントがあるはず。
実際、新明解国語辞典ではそうなってる。
なのにこの映画では「そ」にアクセント。

アクセントに揺れはあるし、
地方によっても異なるが、
他の台詞はほとんど標準語のアクセントで、福井弁も全然ない。
(なぜか京都の医師の娘だけが京都弁だった――親はそうじゃないのに)
だからやっぱり、いい加減なんじゃないの、と思わざるを得ない。

そしてなぜか
主人公が夫妻そろって武道の達人なのだが、
これはエンタメのためにアクション要素を入れたかったんだろうね。
ま、いいけど。

最後は、祭のシーンで盛り上がる。
なんだか1960年代の娯楽時代劇か?っていうパターン。
そういやこの監督って、
黒澤明&市川崑の弟子なんだっけ。

やたら声を張って不自然な台詞の言い方をさせていたのは演出の問題だけど、
台詞の中身がやたら説明的なのは、
映画の最初の方とくに輪をかけて説明台詞が多いのは別として、
吉村昭の原作そのままだから。

説明的な台詞ばかりの小説も、どうよ、と思うけど、
時間を短縮すれば文脈も変わるだろうに、
単にツギハギしただけなので、さらにおかしなことに。
登場人物の考えが1分も経たずにコロッと変わったり。

酷かったのが、雪中の峠越え。
案内人は先にやっておいて同行させないなんて
雪降ったら道もわかんなくなるだろうに――
と思ったら、原作でもそうしてた。

吉村さんがトンチンカンなのか、
それとも本当に
主人公がそんなバカだったのか。

* * *

ともあれ、
脚本と演出が酷すぎて、
最後まで観るにはかなりの忍耐力を要した。

料理の仕方はもっといくらでもあっただろうものを、
こんな映画づくりしたらあかんでしょ。

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島田庵

4.5美しく実直な映画

2025年5月26日
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楽しい

知的

癒される

むしろ否定的に語る要素が何もない良作だと感じます。平凡、単調、それは史実によくあることであって、あえて事実を劇的に改変すべきものではないと思いますし、演出過剰にするべきものでもないと思います。美しい出来事を美しく描いたのであって、日本映画として素晴らしい出来栄えだと思います。出演陣の好演は言わずもがなで、楽しく拝見しました。

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にの

5.0人の評価は当てにならない

2025年5月25日
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吉村昭による実話に基づいた作品『雪の花』(新潮文庫/2012年2月)だと、映画を見終わってから知った。
上映当時、評価があまり高く無かったのて見落としていたが、動画配信サービスで遅れて鑑賞した。
現在のコロナパンデミックそのもので、いつの時代も同じ事が繰り返されているのだと思う。
能力ある者は、その能力を自身の為に使ってはならないのだ。
自身の利益の為に、ワクチンを打ちまくって儲けた現代のヤブ医にこそ、観てもらいたい作品である。

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松たかお

5.0実話であり、吉村昭氏著、雪の花の実写化。

2025年5月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

私は医師で吉村氏の医学関係の小説、実話をもとに一次資料等の下調べが凄い。他の作品も全て読んでいます。笠原先生の苦労、松平春嶽。橋本左内も家臣、安政の大獄にて死亡。君主が良いと素晴らしい家臣が出てきます。映画と関係無い話しになって失礼しました。素晴らしい映画でした。

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MD

3.5丁寧に作られている。 おもしろいとかではない。 歴史を学ぶ。

2025年5月20日
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丁寧に作られている。
おもしろいとかではない。
歴史を学ぶ。

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ティム2

3.5種痘

2025年5月17日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

癒される

江戸時代の末期、疱瘡(天然痘)が猛威を振るっていたが、有効な治療法はなかった。
京都の蘭方医(役所広司)が種痘の資料を見つけるが、多くの困難からほとんど諦めていた。
主人公(松坂桃李)は福井の町医者で漢方医、啓発されて蘭方医学を学ぶことに。
主人公は妻(芳根京子)の協力を得て、種痘に漕ぎ着けるのだが・・・。
スカッとするアクションもあり、やっぱり時代劇はいいなぁ。

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いやよセブン

3.0漢方医が西洋医学に興味を持ち始めた時代

2025年5月17日
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松坂桃李扮する福井の町医者笠原良策は村で村人たちが悪質の病に倒れていると聞いて診察にやって来た。

流行病として病人を隔離する必要に迫られていたね。治す術が無いんだからね。辛い決断だ。ところが城下町でも流行病患者が出始めたんだな。医師として何も出来ず無力を感じざるを得ないね。漢方医が西洋医学に興味を持ち始めた時代なのかな。

医師の嘆願を殿様が判断出来る訳も無し、悪くは無いが、流行病の割にのんびりしたトーンで緊迫感が無いね。役所広司が脇へ回ってるな。

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重

4.0感動の実話

2025年5月16日
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odeonza

4.0美しい心を持った、信念の人

2025年5月15日
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幸せ

癒される

カワイイ

笠原良策(1809〜1880)
福井藩に実在した江戸末期の蘭方医だそうですが、
はじめて知りました。
天然痘に成す術のない町医師に限界を感じて、
種痘を長崎から京を経て、福井藩に運び
種痘場を開き天然痘と戦った。
《種痘》とは、天然痘の予防接種であり、
人類初のワクチンである、そうです。
(原作は八甲田山で有名な吉村昭の同名小説)

一口に種痘と言っても、タネ菌を子供に植え付け、それが
無事“植えついて“、さらにその種菌を、絶やさずまた
別の子供に接種する。
並大抵なことではありません。
特に冷蔵庫もない江戸時代のことです。

種菌を運ぶ後半はとても緊迫感溢れる場面が続出。
特に京都の種菌を福井藩の子供に植え付け、
帰り道は雪深い峠越え、史実では、
11月19日から11月25日まで峠越えでした。
実際に11月半ばなのに雪深く、峠は猛吹雪に遭い、
本当に奇跡の生還でした(子供連れですし・・・)
良くぞご無事に帰れたものです。
映画では、せっかく届いた種痘を、御殿医が、
誹謗中傷を広げたことで、
“種痘を受ける子供が居ない“
などの大ピンチに見舞われるのです。

コロナワクチンでも、温度管理や消費期限などの、
管理の難しさが多々あり、廃棄処分したり大変でしたね。
この天然痘の種痘も種菌を絶やさず、種痘の生産と管理に
大変な資金が必要だったのです。
☆☆☆
松坂桃李は意外にオデコさんなんですねー。
背の高さも時代劇で見ると中々の大男。
武芸にも長けており、黒澤明の「赤ひげ」の三船敏朗ばりの、
骨をへし折ったり、関節外し・・・と、めっちゃ強かったり、
奥さん(芳根京子)も、出来た妻で、太鼓まで披露。
芳根京子さんは「居眠り磐音」でも思われ人の花魁役でしたが、
今作は見事に奥様に昇格しています。

品格があり格調高い本格時代劇を堪能させて頂きました。

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琥珀糖

3.5平和な作品

2025年4月10日
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知的

幸せ

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はま

4.0安定して観られる

2025年4月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

落ち着いた色彩、陰影とカメラワーク。原作の良さを損ねない程度に少しエピソードを加えた脚本で安心して観られた。人に「良い映画を観たい」と言われたらお薦めします。

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コーヒービート

3.5気持ちの良い理想的な日本人像が描かれた秀作でした

2025年3月23日
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komagire23