愛に乱暴のレビュー・感想・評価
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映画らしい映画。
後引く映画。 観終わってからずっと頭の中でぐるぐる。 映画らしい映画で嬉しくなった。 江口のりこさん演じるモモコの居場所がどんどんなくなってゆく恐怖と切なさで心臓えぐられるかと思いました。 伏線にもやられた。 どこかコミカルでコメディチックな印象を持つ彼女ですが、新たな一面を見た。 小説読んだり前情報を見聞きしていたのですが、まだまだ深掘りできそうです。もう一度観ようかな。 最近の日本制作品は映画とドラマの線引きが曖昧になって来ている。 エンタメ思考で映画を楽しみたい方はこの映画に悪評をつけるのだろうな。。 ~追記:2024/09/03~ 衝動に駆られ、2度目の鑑賞。 更に良かった。 色々腑に落ちた。 全然笑えないシーンなのに クスッと笑ってしまう、 俳優たちの ふとした仕草がたまらない。 #愛に乱暴#江口のりこ#小泉孝太郎#風吹ジュン#青木柚#森ガキ侑大#吉田修一
モヤモヤ映画
原作は未読だが、映画が少し歪な感じなので(悪い意味で)変更は結構あったんだと感じる。主人公に感情移入出来ない、させない作りになっている。不倫されて可哀想と思ってたら自分も同じことをしていたとか。 ゴミがメタファーになっているのかやたらとゴミ推しで、主人公がゴミなのか?ラスト中国人に言われる言葉は肯定なのか、ゴミ置き場の話でゴミそのものではないので???が。 撮影は基本が手持ちカメラ等でワンカットに徹していて映画を見ているって感じがした。 江口のりこの風呂シーンで出さなくても別に良かったのではと思う。 小泉孝太郎は適役で情けない駄目な男代表って感じで良かった。
ハズレ風が吹き荒れる
全体的にアクターの良さが全く生きていない作品。内容的に仕方ないのかもですが途中から観たくなくなりました。江口さんはコメディタッチの良い人が⭕️、小泉くんも新境地といえば聞こえが良いが誰でもできる役柄とも言える。あげく馬場ふみかちゃんの無駄遣い。風吹じゅんさんにも失礼です。 期待していただけにガッカリ😮💨 101
苦手感拭えず
作家としての吉田修一さん、何昨か読んだのですがどうにも入り込めず疎遠になってしまいました。
そんな訳で警戒しながら観に行ったのですが、結果やはり苦手、没入できないというか理解が及ばず……
映像がシネマサイズではなく、手持ちカメラ風の揺れ動く映像ってのは江口のり子さんの心象を表しているのでしょうか?うーん……
ストーリーが展開して行くうちに、寝取り女からサレ妻になったこと、SNSに映る柄物スカートはクローゼットの中、など「あぁ、そうなのね」と設定が分かってくるのですが、そうなっちゃうと送りつけられた離婚届も過去の成功体験あっての行動なのかと。
なんだか因果応報な気がして、酸っぱい気分でエンディングを迎えました。
随分と予告編や作品解説のあらすじに目くらましを喰らってしまいました。
小泉孝太郎はまり役
小説未読です。ながら族なので、じっくり活字と向き合えないので
映画で見ています。
色々と伏線があって面白かったが、
ちょっと消化不良かな?結局放火犯は分からずじまい
(そこは本道では無いけど)
いまどきガソリンのチェーンソウ、ガソリン買えないですよ。
車から抜くとかしないと。電動チェーンソウの方が良いん
じゃないですか?床下はいまどきの家はコンクリべた基礎
湿気防止のコンクリも打ってるから、あの家の建築年数が
結婚してからの年数と矛盾が有りそうで気になってしまった。
(うちは20年以上前に建てているがべた基礎コンクリうち)
その前からたってた家なら埋めることは可能だが、その時にも
床板はがしているはずなので、チェーンソウ使う必要がない。
くぎ抜きで十分はがせる。と建築士の目線で見てしまった。
しかし江口さんの体を張った演技良かったです。
あれれ?
ちょっとオチがなぁ~全体的に冗長さも感じるけれど、静かに狂っていく描写には必要だったのかも。
江口ノリコさんも普通ぽい演技で、凄味を感じた。大股開きとオッパイには驚きましたが・・馬場さんは今回控え目♥物音に慌てて戻る江口さんに何故かホロリ。
サティもいかにも空虚な幸せって感じ。カマスで冷や汁って唸りました、ぶきぶき太ってホントにカマス?
少し肩透かしを食らった感じ
悪人や怒りと同じ感覚で見に行きましたが…。
監督が違うので、作者が同じでもテイストが違いましたかね。
愛人のSNSを見ているのかと思いきや、自分の過去のSNSとは。
何気ないありがとうの一言に感情が溢れ出すあたりとか、見ごたえはあるのですけど…。
不審火には何か意味があったのか?ただ犯人と思われて逃げるだけ?
ぴーちゃんは実在したの?
ラストでなぜ母家側に居て中に入っていったの?
そのあたりが謎で、見終わってからちょっと…「?」となった。
原作読むと母家と離れに意味がありそうな感じだけど…。暇ができたら原作読もうかな。
あと唐突な江口のりこさんのオッパイにビックリ(笑)
自業自得
初瀬桃子(江口のりこ)は夫・真守(小泉孝太郎)とともに、真守の実家の敷地内に建つ離れで暮らしていた。桃子は義母・照子(風吹ジュン)への気づかいや夫の無関心によるストレスを石鹸教室の講師や手の込んだ夕飯作りなどで日々を充実させていた。そんな中、ゴミ捨て場での不審火が有ったり、愛猫が行方不明になったり、桃子の平穏な日常が乱れはじめ、ついに夫に浮気相手を紹介され、離婚を迫られた。さてどうなる、という話。 元々、自分が前妻から夫を奪ったんだから自業自得だな、って思った。 携帯で見ていた不倫のコメントは夫の彼女じゃないよね? アレの意味がよくわからなかった。 チェンソー買ってきて床下に穴を開け、土の中から取り出した箱に入ってたのは流産した子用に準備していた服なのかな? 魚を庭に放っていたのとか、最後、家を壊していたが、建物と土地も貰ってたって事?で、土地を売るために建物を壊してたって事だよね。 桃子の意味不明な行動を見せられるだけでちっとも面白くなかった。
今年観た邦楽で一番かも
大した前知識もないままフラりと鑑賞しました
オープニングから眩暈のするような生々しさが溢れ出してた
画面から体温や体臭が滲み出ているように感じました
小さくメンタル削られ続ける筋金入りの丁寧な暮しをしている桃子さんのあのゴツい手
不穏な空気の塊です
桃子さんの報われない丁寧さが観ていて痛々しくて堪らない
風吹ジュンの絶妙に嫌なババアっぷりも最高でした
そしてこの映画にはまともな男は一人も出ていません
そもそも存在感がみな薄い
孝太郎の桃子が楽しそうにしてると自分は退屈だみたいなセリフだけはピカ一だと思いました
初めてタクシードライバーを観た時に感じたような後半になるにつれて高まる孤独と緊張感が
ホームセンターで買ったチェーンソーで爆発します
でも血は出ません
切るのは和室の床と柱だけです
切ないけど笑いそうになりガッツポーズしたくなりました
悲劇だけど、どこか可笑しく
可笑しいけど、どこか悲しい
そう感じられただけでもうこれはいい映画なんじゃないかと個人的には思ってます
桃子さん好きだなー
また観よう
夫を献身的に支え、姑とも良好、ゴミ捨て場の掃除や無添加石鹸のセミナ...
夫を献身的に支え、姑とも良好、ゴミ捨て場の掃除や無添加石鹸のセミナーを行う意識の高い良き妻。だが、夫の無関心さや姑との地味にすり減るやり取り、周りから軽く扱われている姿が辛い。夫のまさかの行動に薄々気づいていたように思えるが、その後がキツイ、なんでそんなに欲張りなんだよ…だけど、一つミスリードが明らかになり主人公も欲張りだったのかもと思わされた。消耗しきった状態で、1人の人間としてたった一言であの言葉が響いたんだろうなぁ。吹っ切れた姿がとにかく良い。
良い意味で気持ちが悪い
絶妙な気持ちの悪さ。わかる。これイライラするやつ。人間の醜さみたいのが良い。原作知らずでしたが、「悪人」「怒り」の作者ですか。ちょっと納得。 そういうことか、、、なるほど。 救われたのか?それとも?? 最後の終わり方も見方のよって違いそう。 映像と演出も良い。引き込まれる。 江口のりこはさすがですね。可愛らしさと可哀想と狂気が共存。
チェーンソー!
江口のりこがダークサイドに堕ちて行く。 まあ最初からなんかヤバそうだったが。 結局離婚話はどうなった?不審火の犯人は? 謎の多い終わり方でした。 チェーンソーってナイフや包丁みたいにあんなに簡単に買えるの?
女は三界に家無し。されど、女は強し
その一家は、一見平和そうに見えた。 妻『初瀬桃子(江口のりこ)』は結婚を機に退職し専業主婦に。 綺麗好きで、家の中はいつも整っている。 以前勤めていた企業の協力で、 手作り石鹸の教室の講師をし、これが好評。規模の拡大をも目論む。 夫の『真守(小泉孝太郎)』は毎朝のジョギングが日課。 母の住む母屋の隣に離れを建て、夫婦で住む。 しかし、子供はまだいない。 母の『照子(風吹ジュン)』は夫を亡くしてから日も浅いが、 気丈に振舞っている。 むやみに息子夫婦を頼ることはせず、 身の回りのことは(朝のゴミ出しを除き)なんでも自分で行う。 が、描写されるそうした生活の節々に、 なんとはなしの違和感を覚えるのは穿ち過ぎか。 もっとも、一家の周囲では不穏な動きも。 決まって餌を食べに来る野良猫が、近頃は一向に姿を見せない。 給餌皿は空になっているし、時として鳴き声も聞こえるのに。 近所のゴミ置き場では、連続放火と思われる火事が立て続けに起き、 警察は警備を強化中。 主人公の家の近くのゴミ置き場は ルールを守らない捨て方する人が多く、鴉の溜まり場に。 彼女は独り、(綺麗好きなので)掃除をする。 その近くのアパートに住み、ホームセンターで働く外国人も、 怪しげな気配を漂わせている。 物語りが進むにつれ、一家が内包する複数の難儀が露わに。 とりわけ夫の『真守』は想像を絶するクズ男で、 確かにルックスも人当たりも良いものの、 こと女癖の悪さは唖然とするほど。 嫁姑の関係も、傍目ほど良好ではない。 喉に刺さった骨のように、互いに心を開けずにいる。 順調そうに見えた『桃子』の石鹸教室も 企業の論理の中で政争の道具にされつつある。 そして幾つかの事件は起きる。 主人公にとって弱り目に祟り目のように。 ただそれを乗り越えた先には、 生き方の新しい地平が開ける。 出ずっぱりの『江口のりこ』が出色で、 彼女の演技を観るための一本。 映画の出演本数は多いものの、 ほぼほぼが脇役で、主演作は片手を僅かに超えるほど。 とは言え力量は間違いのないところで 本作でも狂気にとらわれたように見えても、 奥底に潜む冷徹さとシニカルさを的確に演じる。 ギャグにも見える唐突な行動の表現も絶妙。 とりわけ、チェンソーを動かす時にわずかに浮かべる薄笑いには、 ぞっとすると同時にカタルシスを感じる。 各エピソードの繋ぎとエスカレーションの仕方が職人芸。 サスペンス映画のように、不穏な空気を漂わせ 次第に押し迫ってくる。 事故が起きたり死人が転がるわけではないのに 胡乱さを感じる構成は、 次の展開が待ち遠しく、一時も画面から目を離すことができない。
自分の居場所にしがみつく毎日。日常位潜む狂気。江口のり子の独壇場!
家庭と社会から居場所を奪われて、追い詰められた専業主婦の怒りがついに爆発する。
江口のり子の独壇場!
チェーンソーを振りかざす、が、想像していたようなことはせず、床下と強度に問題がない柱の切断のみ。
ちょっと残念。
あの無表情で淡々とした様子からの暴走が、日常に潜む狂気をよく表現。
終盤、ホームセンターで働く中国系男性からの思いがけない一言が泣ける。
江口のりこだけが目立った作品
江口のりこの孤軍奮闘が際立った作品。 江口のりこの演技を観ただけでもこの作品を観た価値がある。 ただ、テーマからしたらよくあるストーリーでありきたりな作品だと感じた。 原作は吉田修一の作品からだが、作品の内容から見るとむしろテレビドラマや配信ドラマの方がいいかもしれない。 あるストーリーで何故、江口のりこが演じたももこがSNSで知ったのか言及がなかったのは残念だった。 今イチの作品だが、江口のりこの奮闘ぶりを観てワースト作品にはしない。
ひとつの絵画を観ている様な。
見えていないだけできっとどこかしらにある風景で、誰にでもある感情。 彼女が畳の下に埋めたもの。 人間の剥き出し。歪み。色々な角度で見え方は変わる。 次観たらまた感じ方は変わる。そんな作品。 「こんな作品です。」とはひとくくりにはできないかな。 でも私は作品の世界に引き込まれました。
小泉孝太郎の駄目夫役。この発明的な配役が猛烈に良い。
小泉兄の夫役を発明的配役と評す。 その出自ゆえ予め備わる、 今も実家から通ってる感、 世を人を無自覚に舐めてる感、 加齢劣化した元イケメン元モテ男感。 華を消す巧演。 いい役者だ。 風吹の今更無駄な美しさも奏功。 堂々たる主役江口の内に展開する怪演は想定内。 私的年テン入り当確。
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