劇場公開日 2024年8月30日

「人生にはどうにもならないこともある。 吉田修一原作の映画で 「楽園」(2019)もそういう映画だった。 この映画は江口のりこの代表作だと思う。」愛に乱暴 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人生にはどうにもならないこともある。 吉田修一原作の映画で 「楽園」(2019)もそういう映画だった。 この映画は江口のりこの代表作だと思う。

2025年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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動画配信で映画「愛に乱暴」を見た。

2024年製作/105分/G/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2024年8月30日

江口のりこ(初瀬桃子)
小泉孝太郎(初瀬真守)
馬場ふみか(三宅奈央)
風吹ジュン(真守の母親)

森ガキ侑大という監督は知らない。
原作は吉田修一。

馬場ふみかはグラビアでよく見かけるのだが、
映画で見たことはなかった。
意外なことに20本くらいの映画に出演している。

江口のりこの映画は、
あまろっく(2024)
愛がなんだ(2019)
パッチギ!(2005)を見たことがある。

桃子は夫の母親の家の離れに夫と住んでいる。

桃子は夫に対して愛情を持っているし、
義母に対してもきちんと対応する。

夫のシャツにアイロンをかけたり、
手のかかる手料理をちゃんと作っている。

それに比して夫の桃子に対する態度はどこか無関心で
冷たい感じがする。

桃子たちの日常を淡々と描く。

映画の中盤くらいで物語は動き出す。

夫が連れてきたのは若い女で、
女は夫の子どもを妊娠しているという。

夫は桃子に離婚してくれという。

憤る桃子。

そりゃそうだろう。

自宅に戻らない夫。

会社帰りの夫を尾行する桃子。

女のアパートの部屋に入って行く夫。

「ただいま」

夫はそう言った。

別の日、桃子は夫の浮気相手の女の部屋に単身乗り込む。

女は妊娠5カ月だという。

女の家を後にする桃子。

そこから桃子のつらい気持ちがずっと描写される。

人生にはどうにもならないこともある。

吉田修一原作の映画で
「楽園」(2019)もそういう映画だった。

この映画は江口のりこの代表作だと思う。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドン・チャック