劇場公開日 2024年8月30日

「江口さんにじわじわシンクロしていく自分」愛に乱暴 椿六十郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0江口さんにじわじわシンクロしていく自分

2024年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

多くは語るまい
万人が見て、「面白い」という映画ではない
ご主人役の小泉さん、史上最低の旦那だが、彼がやると
違和感がないのが妙な納得感で笑えた
淡々と描かれる日常の中で、「これが唯一の原因だ」という不安、不快感が
ない、というか全部のシーンに少しずつすこしずつ織り込まれているダメージ原因が
観ている間はそのダメージには直接的には気づかず、ただじわじわと
疲労のように蓄積していくのだ、江口さんの感情にシンクロするように見ている
我々も・・・・

で、最後にそのダメージの「原因」にハッと気が付かされる
江口さんと一緒に、そうだ、物語の始まりから、ぞっと欠落していたある「言葉」

自分もいつでも江口さんになってしまうかもしれないし、小泉さんになっているかもしれない

気をつけて生きていこう
この「ある言葉」は常に大事にしていこう

椿六十郎