「今年観た邦楽で一番かも」愛に乱暴 Rさんの映画レビュー(感想・評価)
今年観た邦楽で一番かも
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大した前知識もないままフラりと鑑賞しました
オープニングから眩暈のするような生々しさが溢れ出してた
画面から体温や体臭が滲み出ているように感じました
小さくメンタル削られ続ける筋金入りの丁寧な暮しをしている桃子さんのあのゴツい手
不穏な空気の塊です
桃子さんの報われない丁寧さが観ていて痛々しくて堪らない
風吹ジュンの絶妙に嫌なババアっぷりも最高でした
そしてこの映画にはまともな男は一人も出ていません
そもそも存在感がみな薄い
孝太郎の桃子が楽しそうにしてると自分は退屈だみたいなセリフだけはピカ一だと思いました
初めてタクシードライバーを観た時に感じたような後半になるにつれて高まる孤独と緊張感が
ホームセンターで買ったチェーンソーで爆発します
でも血は出ません
切るのは和室の床と柱だけです
切ないけど笑いそうになりガッツポーズしたくなりました
悲劇だけど、どこか可笑しく
可笑しいけど、どこか悲しい
そう感じられただけでもうこれはいい映画なんじゃないかと個人的には思ってます
桃子さん好きだなー
また観よう
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