劇場公開日 2024年8月30日

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「やっぱり母親は息子の味方なんだな」愛に乱暴 ランタイガさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱり母親は息子の味方なんだな

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

江口のりこさん出演の作品を観る機会が続いています。どんな役でもこなす才女ですね。喝采です。見応えがあります。

息子の彼女は怪しく見えるんだろうな。
可怪しい、変じゃない、ってきっと普通の感情なんだろうな。文字通りどこの馬の骨か分からんというやつだわ。

不倫の果てに子供が出来たと言って前妻を追い出して妻の座に。幼い頃の背比べの跡が残る古い夫の実家で暮らし、別棟で暮らす「お義母さーん」に気を使う日々。

自己実現、存在意義を確かめながら生きる事の虚しさを感じた。懸命に暮らしていても周りは自分とは関わり無く動いていく。

「ありがとう」って言わない夫、「ありがとう」と言ってくれた町の外国人。望んでいたモノは自分の存在を確かめる事。

因果応報でも「このままでは貴方は妻になれません」と夫の不倫相手に宣言するところは当に居場所は渡さないと言う事ですかね。

割と値の張るお土産を買う事も自己アピールだったんだろう。だって不倫相手には庭でこさえたスイカを裸のまま持って行くんだから。

自分の実家でも部屋を片付けてくれと言われここにも居場所がなくなってしまう。

ラストのお義母さんが暮らしていた離れから古い実家が解体されるところをアイス片手に眺めている表情はこれからの人生の幸先に見えた。

ランタイガ
ランタイガさんのコメント
2024年9月2日

これからリハビリも兼ねて1人で気楽に、気ままに生きて行くって決めたようでしたね。

ランタイガ
かばこさんのコメント
2024年9月1日

実家でも「あんたのもの、片付けて」と言われて、ほんとに居場所がなくなってしまう桃子、どんどん追い込まれて、私も息が詰まりそうでした。ラストは、桃子がマモルとその母に反撃して成果を得たようで、光が見えましたね

かばこ