先生の白い嘘のレビュー・感想・評価
全46件中、1~20件目を表示
素晴らしい演技だった
男子生徒役の子はまだこれからという感じで
それはそれで高校生らしく感じた。
正直おそろしい描写もあったし
痛々しくて目を背けたくなるシーンもあった
言葉にすると、苦しみがわかったような気になってしまうのではと思い
レビューを書くのをためらっていましたが
あまりに評価が低いのに驚き、自分なりに星を付けました。
観れる機会がある人はみてほしい作品。
男尊女卑の思想。
親友?の彼にレイブされて、なのにずるずると関係を続けてしまう主人公。
主人公が特に親友?を気遣うシーンもなく、親友でもないのなら、何で早く訴えなかったのかな?と思ってしまいます。
まだまだ声を上げにくい世の中なのかな?
それとも女性の性のせいなのかな?
私が男性だからか、共感できませんでした。
冒頭の割り箸のシーンで男と女は50:50の関係ではないと主人公は言いました。実際に映画はその思想で進行しますが、私には古い考えな気がして違和感がありました。それが最後まで引っ掛かってしまいました。
性の描写については、騒ぐような事ではないと思いました。R15指定の必要もあったのかなと思います。ただ最後の暴力シーンだけは目を背けましたが。
男性と女性、感性と価値観により評価がわかれる作品だと思います。
レイトショーで鑑賞、大半が女性でした。
私的感じた、この映画の内容としての問題点とは?
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
今作は上映前に様々な問題が立ち上がった映画でした。
ただその是非とは別に、作品中身として評価する必要を個人的には感じ、上映前の問題はいったん忘れて鑑賞をしました。
しかし作品の中身についてもこの映画『先生の白い嘘』は、問題をかなりはらんでいると思われました。
その大きな問題の中心は、主人公・原美鈴(奈緒さん)に性加害した、早藤雅巳(風間俊介さん)の人物像が、説得力を持って描かれていない点にあると思われました。
早藤雅巳は、主人公・原美鈴に性加害を行い、その性暴力はその後も継続しています。
そして、早藤雅巳の性格は、独善的で他者への想像力が著しく欠けた病的な性格として描かれています。
ところがこの早藤雅巳の病的な性格は、日常の仕事の場面や、彼と結婚する渕野美奈子(三吉彩花さん)との関係においても、そんなに変わらないように映画では描かれています。
すると、ではなぜ美奈子は早藤雅巳と結婚しようと思えたのか?という、映画の根幹にも関わる疑問が湧いてきます。
美奈子は映画の最後に、早藤雅巳を助けようとしたからだ、という趣旨の想いを述べていました。
しかし、相手の人間を救う福祉の想いと、相手の人間を愛する想いでは、両者は似ているようで次元が全く違う話です。
なぜ美奈子は、主人公・原美鈴に性加害を加え続ける病的な性格と行為を知っていながら、早藤雅巳との、良い面・悪い面も含めて同じ立場で何十年も共有して行くことになる結婚を願ったのか?
彼を救いたいという福祉的な話だけでは、とても観客に説得力を持った回答にはならないでしょう。
しかし仮に、早藤雅巳の性格に二面性があったのなら、まだ説得的な映画になっていたと思われます。
つまり、主人公・原美鈴に性加害を加え続ける早藤雅巳の性格は裏の性格で、普段の会社や美奈子に見せていた表の性格は仕事が出来て優しく思いやりのある性格であれば、この映画はまだ説得力のある映画になったと思われます。
早藤雅巳の性格に二面性があったのなら、彼との結婚を考えていた美奈子がある時、早藤雅巳の、性加害を続けていた裏の性格を知ることになり、その彼の裏の性格を性加害として主人公・原美鈴に【だけ】その性格を見せていたのだとすれば、美奈子が、親友の主人公・原美鈴と、愛している早藤雅巳とに、引き裂かれた複雑な心情が起こっていることが、観客にも説得力を持って理解されたと思われます。
そうではなく、性加害者の早藤雅巳の病的な性格がずっと映画を通じて同じままでは、仕事場での周りの反応や、美奈子の結婚の動機や、美奈子の両親が早藤雅巳との結婚を歓迎することに、説得力が感じられず、人間描写として根本の問題があると思われました。
この人間描写の問題は、例えば、初めての性行為の場面に遭遇した中学生の新妻祐希(猪狩蒼弥さん)と、何度も性加害を行い性行為に慣れてしまっている早藤雅巳が、同じ”女性器に対する恐れ”を持っているという(私には間違っていると思われる)解釈を、修正出来ていない点にも表れていると思われます。
もしかしたら女性側からは、男性は女性器に対してずっと恐れを持ち続ける存在であると勘違いはあるのかもしれませんが、男性側からすれば、性行為に慣れれば女性器に対する恐れはなくなっているのが通常だと思われます。
また、早藤雅巳が性加害を行っているのは-(もしかしたら早藤雅巳が子供の頃に両親、特に母親との精神的な関係性に失敗しているのが原因とは考えられるかもですが)、”女性器への恐れ”が性加害の原因になるという解釈は、どう考えても、恐れている女性器に自らの性器を何度も触れてしまっている行為について説明不可能で、破綻した論理にしかなっていないと思われます。
そしてこの映画は上映前に、「10人くらいに主演をお願いしましたが、ことごとく断られました。」「奈緒さん側からは『インティマシー・コーディネーター(略)を入れて欲しい』と言われました。すごく考えた末に、入れない方法論を考えました。間に人を入れたくなかったんです。」という三木康一郎監督の不用意な発言で大問題に発展します。
私は、性描写の撮影場面に関して役者側のインティマシー・コーディネーターを入れて欲しいとの要望を断るという話に驚きしかありませんでした。
しかしそれ以上に、その後に役者側も納得してインティマシー・コーディネーターはなしで撮影が進められたのに、なぜわざわざ監督からその話を公開前のインタビューで公にしたのか理解不能でした。
また「10人くらいに主演を(略)ことごとく断られました。」などとのこの時のエピソードも作品内容的には不用意以外の何物もなかったと思われます。
そして、この監督の不用意な発言の根本は、特に、性加害を行っていた早藤雅巳や、彼と結婚する渕野美奈子を、深い人間理解の無いまま描いても問題ないと思ってしまった、作品内容にも現れていたと思われました。
作品題材的には重要な題材であり、他の監督であればもしかしたらもっと深みある作品になっていたと思われますので、1観客としても今作の内容演出とその後の不用意な振る舞いから来る三木康一郎監督には、痛恨以上の残念さを映画の鑑賞後に感じました。
ただ、主人公・原美鈴を演じた奈緒さんや、相手中学生の新妻祐希を演じた猪狩蒼弥さんには素晴らしさも感じ、今回の点数となりました。
個人的には猛省の後に、次こそはちゃんとした深い人間理解に基づいた作品作りを、今作の制作側や監督にはして欲しいと、僭越ながら思われました。
ファイト!
レ◯プシーンが嫌いなので、それだけでマイナスでした。
もっと清楚な感じの作品かと勝手に思い込んでいました(事前情報一切入れず)ので…
音楽がコトリンゴさんだったので楽しもうと思っていましたが、内容が内容だけに耳に入ってきませんでした。
今回の作品では、野獣のような男が暴力を使って欲求を満たすという点に重きをおかれていましたが(そういう性癖?)、世間には、紳士的な面して不倫、二股三股掛けまくったあげく情け容赦なくポイポイと女を捨てては傷つけていくような奴も同じようなものだと思いました。おそらく後者の方が罪悪感は低いのだろうと思います。
昔、『女性は子宮で考えるいきものだから強い』という作家さんの言葉を聞いたことがありますが(内田春菊さん?)、今作の結末はそんな感じだと思いました。着地点を決めるのが難しかったのでしょうねぇ…女性の方が割った割り箸の大きい方を取っていた様にみえました。
まぁ結局のところは、
『私の敵は、私です~♪』
なんでしょうね。
ファイト!
早藤はもう勃たない
必見の映画だと思います。
多くの女性は美鈴に感情移入できないと思います。
暴力を伴うセックスを受け入れてしまう女性(美鈴:奈緒)。
犯罪を犯した男をなおも慕い続ける女性(美奈子:三吉彩花)。
子供を授かるヴァギナによる罪から解放と希望。
なるほど、まったく男性監督の男性目線から見た男の身勝手な欲望が展開されているだけかもしれません。
でも、
これ恐ろしい話だと思います。
「暴力を全く排除した性愛は成立するのか?」
「支配を伴わない欲情はあり得るのか?」
多くの男性はこれに心の底からの〇を付けることができない。
美奈子は最後に早藤から暴力的にセックスを強要され、妊娠したことに大きな喜びを感じている。
多くの女性はこのことを受け入れないでしょう。
男性も頭ではわかっています。
でも本当に暴力と支配を完全に排除した状態で勃つだろうか?
それは男にとって去勢ではないのか?
女性化することによってしか男は女と結ばれないのではないか?
そういうことを男は突きつけられてしまう。
最後に早藤(:風間俊介)は美奈子に許される。
目の前に自分の子供がいる。
美奈子の妊娠を知らされた早藤が起こすパニックは支配する側からの転落を意味していたとして、
果たして早藤は今後、美奈子を相手に勃つだろうか?
政治的に正しい世界で果たして欲情はあるのか?
新妻(:猪狩蒼弥)がおそらくその解を与えてくれるのだろう。
新しい性愛が発明されなければならない。
しかし多くの男性は恐ろしくて性愛から離れていくように思えます。
そして何も考えない男と女だけが欲情を満たしていくような…
追記
美奈子は病院を抜け出して、早藤のアパートでゴトッと音がして胸騒ぎを感じてドアをあける。首を吊って直後であったから美奈子に助けられて早藤は息を吹き返す。美奈子に全てわかっている、でも生きよ、と謂われた直後に、自首の為に警察に電話する。それでも美奈子は早藤への愛情を持続する。
美しい話と勘違いしてはならない。
早藤には地獄だ!
生きている上で怖くて怖くて仕方がなくても戦わなくてはならない瞬間が...
生きている上で怖くて怖くて仕方がなくても戦わなくてはならない瞬間がある。私にとってとても心に響く映画でした。今にも消えてしまいそうな声で「助けて、助けて」と言う台詞の音がたまらなく私の心に響きました。
誰にも共感できないファンタジー
原作は未読なので、映画だけのレビューです。主人公はなぜ、友達の彼氏にレイプされてそれを黙ったまま、6年以上もその男と体の関係を続けるのですか?それって、「セフレ」と言いませんか?また男と女、どちらかに愛情がなければ6年以上もの間、体の関係を続けていけるのか疑問が残る。言い方を変えたら友達の彼氏を寝取ってるとも言えるのではないか?そんなに嫌なら着信拒否したらいい。電話番号変えたらいい、相談も出来ないなら友達とも関係を断てばいい。また教師という立場なのに生徒の事を全く考えない自己中の先生ですね。いつも被害者意識丸出しで、「男って、女って」のセリフも上滑りして頭に入って来ず。男の側、友達、生徒の心理も上っ面だけで、生の人間性が感じられない。演技力は皆さんあるんですね。しかしどうやって役作りされたのでしょう?辻褄が合わないまま演じるのって大変でしょうねとしか言えないですね。主要キャラすべての行動、心理が取ってつけたようで、何が言いたいのか全く不明。題材が近親相姦ならわからないでもないが・・・結論、後味が悪いだけの意味不明映画でした。やっぱり男社会特有のファンタジーなんじゃないでしょうか?それを上手くオブラートに包んでフェミ映画っぽく見せてるだけなのでは?と思ってしまいました。
星はいつも三つです。
三木康一郎監督『先生の白い嘘』
とても楽しみにしていたのですが、冒頭、主人公の女性教師の授業の場面で早くもズッコケました。残念です。
主人公は国語の教師で授業で漱石の『こころ』を朗読するのですが、普段本を読みつけていないとはっきりわかる声の抑揚とフレージング。国語教師でなければならない理由があったのでしょうか。数学教師じゃダメだったのでしょうか。どうしても国語教師でなければならないのなら、本当に読書好きの女優を使えばいいのに。
またもっとあとのほうになるとこの教師、蘇鉄や棕櫚も知らないとわかります。もう頭痛かったです。
教室の男女生徒のなかに妙にオトナな女生徒がいたところもなんだかなあでした。なにか重要な役割を果たすかと思いましたが、それもなく。
話も理解できない展開でした。
主人公の女性は何人にもわたって親友の婚約者からひどい性被害を受け続けています。
登場人物それぞれの『心の叫び』みたいなセリフがところどころで披瀝されるのですが、どれも観念的でよくわからんのです。
主人公のされた仕打ちが表現されていますが、暴力的直線的な描き方で、そこから登場人物たちの『心の叫び』が導き出されるとはどうしても思えません。
見ていてさっぱりわからん映画でした。
【悲報】なお当作品で女性俳優の裸体披露はない模様
2024年映画館鑑賞65作品目
7月14日(日)MOVIX仙台
通常料金2000円
高校教師の原美鈴は親友渕野美奈子の婚約者早藤雅巳と不本意にも不倫をしていた
強引に処女を奪われ脅迫され関係は続いていた
そんなある日にバイト先の花屋の主婦とラブホテルを出てきたところを目撃された受け持ちの生徒新妻祐希と進路相談室で話し合ううちに2人は親密になっていく
過激な性描写より早藤にボコボコに殴られ顔面が腫れ上がる美鈴の無惨な姿がR15に跳ね上げたのか
おそらくKARAのギュリも同じように殴られたに違いない
可哀想でならない
性描写で言うとパンツが切れかかるシーン好き
全体的に不愉快極まりない内容
男女論もうんざりだが
でもU-NEXTで配信されるかDVDレンタルされたらまた観ようと思う
何度も何度も観て味わいたい作品
噛めば噛むほど味が出るスルメイカのような映画
最後はハッピーエンドかな
殺されなくて本当に良かった
性描写に関しては乳首の露出こそなかったものの奈緒と三吉はナイスファイト
三吉はわりと胸が大きくめちゃくちゃ揉まれていた
あとインティマシー・コーディネーターは日本の場合必ずしも必要はないと感じている
ハリウッドはエージェントが仕事をとってくるが日本ほどサポートはない
日本の場合は事務所が所属タレントを守りマネージャーがいろいろとサポートしてくれる
インティマシー的役割はマネージャーがやればいいのだ
タレントのイメージが損なわれる役柄ならCM契約など事務所としても大打撃だし
奈緒の事務所はアービング
アービングがやれば良い
だいたいインティーマシーなんとかはとってつけたような役職
園子温監督のような問題を防ぐことはできまい
所詮は胡散臭いミートゥー運動の産物
給料は誰から貰っているのか
どれだけの権限があるのか怪しいもんだ
映画会社側のやってますよ感がハンパない
インティマシーなんとかが映画制作に参加していれば単純なヤフコメ民やX民が「ヨシヨシよくやってるな」と上から目線で感心するだけのこと
自主制作ならともかく雇われの映画監督が絶対的な権力を持っているというのも事実誤認もいいところ
原作未読
原作は『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の劇中漫画を描いた鳥飼茜
監督は『のぞきめ』『旅猫リポート』『“隠れビッチ”やってました。』『弱虫ペダル』『恋わずらいのエリー』の三木康一郎
脚本は『ひるなかの流星』『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『劇場版 きのう何食べた?』の安達奈緒子
配役
高校教師の原美鈴に奈緒
美奈子の婚約者の早藤雅巳に風間俊介
美鈴のクラスの生徒の新妻祐希に猪狩蒼弥
美鈴の親友の渕野美奈子に三吉彩花
男子生徒を誘惑する新妻のクラスメイトの三郷佳奈に田辺桃子
新妻を揶揄うクラスメイトの和田島直人に井上想良
美鈴の担当看護師に小林涼子
新妻をラブホテルに連れて行き関係を迫る主婦の青田有美子に森レイ子
美鈴の同僚の先生に吉田宗洋
美鈴の主治医で心療内科医の清田恵里に板谷由夏
新妻の祖父で植木職人の池松和男にベンガル
キャストの違和感と原作との同調性
この作品のファーストインプレッションは原作のコミックスから入ったからか「キャストの違和感が拭えず、ストーリーに「完全没頭」することができなかった。」ということ。
しかし、主人公「美鈴」役の奈緒さん、その親友「美奈子」役の三吉彩花さんは、ハマり役と言っていいほどの好演で、二人のシーンは正に実写と絵(コミックス)が同調し、劇中に引き込まれていった。
一方残念だったのは、男性陣の早藤くんと新妻くん…
そのキャラクター像に、どうしても違和感があり、早藤にはもっと暴力と心の弱さを体現できる演者が相応しかった。新妻くんはもう少し繊細で、いわゆる「高校生」「思春期」特有の「カラダは大人、ココロは子供」という、微妙な「スタイル」「表情」、そして「複雑な心」を表現できる俳優を当てて欲しかった。
それでも、限られた時間の中でのストーリー展開はよくまとまっていて、劇中ダレることなく観ることができた。
エンドロールまで観た直後は「原作をもう一度読み返したい」と率直に思った…そして読み返した後、またこの作品と直視したら、何かしらの「化学反応」がうまれ、気持ちの変化を感じられるんじゃないかという「期待」が今、自分の中に溢れている。
男、女、性
原作や事前の内容は全く知らないまま単純に大好きな奈緒さんが出ていたので見てみました。
序盤からなかなかの胸糞が悪い性描写が描かれており、作品全体としてもそういった映像や展開が多いです。なかなか見ていて辛く心が痛くなるようなシーンが度々ありました。終盤にかけては終わるようで終わらないようなちょっと見ていてダレるような感じもありましたがなんとなくきれいに最後はまとめているのかなとは思います。演技の部分ではやはり印象的だったのは風間俊介さん。強烈な悪役を演じており、かつての彼を有名にした代表作である金八先生の兼末健二郎を彷彿とさせるクズっぷりでした。大人になってからの風間さんは自分が見ていた作品ではわりといい人の役を演じることが多かったと思うのでこの久々に見た彼の悪役ぶりはさすが兼末健二郎!ってなりました(笑)
奈緒さんに関しては彼女はCMでは元気な女の子のイメージが強くありますが演技になるとドラマでも夫に浮気される役やどこか闇がある役だったり、そういった儚さや影が漂う役柄がハマる役者さんだなと思います。でも授業中の教科書を読み上げる感じにはイントネーションというかちょっと違和感を感じました。あくまで私個人的にはそう思いました。
余談ですが三吉彩花さんのスタイルの良さにはめちゃくちゃびっくりしました(笑)
もちろん演技も良かったです。
あとは気になったのは田辺桃子さん。高校生役はあまりに無理があるのではないでしょうか?違和感ありまくりでした。
しかもちょいちょい出てくるから何かしら後の展開に関わってくるのかと思いきやちょい役のまま終了。
あとは早藤があのような歪んだ人格になった背景やなぜに美鈴にあのようにこだわるのかなどその辺を紐解くものが終盤に出てくるのかと思いきやそれもなし。この辺りはもしかしたら原作では描かれてたりするのだろうか?
まあ、ストーリーに関しても演技に関してもあれこれ語れる要素は多々あったのでそれなりにいい作品だったのではないかと思います。
都立高校の教師・原美鈴(奈緒)は、かつて、親友の美奈子(三吉彩花)...
都立高校の教師・原美鈴(奈緒)は、かつて、親友の美奈子(三吉彩花)の婚約者・早藤(風間俊介)から暴行された経験がある。
それ以来、美鈴は早藤に支配されつづけていた。
ある日、生徒仲間からからかわれた男子生徒・新妻(猪狩蒼弥)から、バイト先の人妻から強引に関係を持たされたことを打ち明けられ、早藤支配により常日頃から女性性の不平等さを感じていた美鈴は、新妻に本心をぶつけてしまう。
しかし、その本心のぶつけ合いが、美鈴と新妻、ふたりの心を開き、近づけることになる・・・
といったところからはじまる物語で、鳥飼茜の同名コミック(未読)を、『きのう何食べた?』などの安達奈緒子が脚本化、三木康一郎が監督した。
とにかく、早藤のゲス男、クズ男ぶりが凄まじく(かなり誇張して描かれているが)、暴力により支配されている美鈴はもとより、恋人・美奈子がくっついているのが理解できない。
「できない」ということはなく、あれもあれで一種の支配形態なのだろうが。
早藤のミソジニー(女性に対する嫌悪や蔑視)ぶりはすさまじく、美鈴はひとり心の中に傷や膿を抱え込んでいくだけで、観ている方としては誰かに相談すればいいのに・・・と思うのだが、そうさせない・そうできない環境に美鈴は置かれている。
早藤は、美鈴が唯一の親友と認識している美奈子の恋人・婚約者。
よって、真実を打ち明けることで、美奈子を傷つけてしまうのではないかと葛藤する。
また、職場は学校。
閉塞空間で、いわば社会から独立した小さな社会で、「学校たるもの・・・」「教師たるもの・・・」といったバイアスで、常に穏便に事なかれで済まそうとする。
結果、美鈴は早藤にひとりで立ち向かわなければならない。
(新妻を愛することは心の支えとなっているが、それも世間の眼からみれば教師と生徒という不適切な関係と謗られてしまう)
終盤、美鈴が早藤に対峙するシーン。
美鈴の肝っ玉の据わり方が素晴らしい。
憎悪から赦しへと転ずる台詞もすごい。
早藤がたじろぐのも納得だ。
(このあたりは、森崎東監督の諸作を思い出すとともに、肉体性・生理性を得てさらに力強く感じました)
あぁ、これで(映画的な)しあわせな結末を迎えることができるのだ・・・と思った次の瞬間。
原作にもあるのだろうが、安達奈緒子の脚本は安易にミソジニー男を赦さない。
男を安易な結論に逃げ込ませない。
美鈴と美奈子の女性ふたりも『テルマ&ルイーズ』のように散らない。
早藤のミソジニーに集約されて描かれているが、理由なき嫌悪や憎悪、弱者・少数者への蔑視は、社会の中に渦巻いている。
しあわせな気持ちにはならないが、何かを変えることができるのではと考えさせられる力強さを持った映画でした。
白い嘘とは…
先ずは奈緒さん演じる美鈴。
男とはいえ教え子の生徒がバイト先の奥様から性的被害を受けているのに突っぱねて暴言。自分も性的被害を受けているのに何故か寄り添えない。
早藤に脅されてるとはいえ、学校の校庭の真横に止めた車の中での行為。自宅まで来た生徒を簡単に家に入れてしまうなど教師としてのモラルはどこに?
次に風間くん演じる早藤。
社長の息子とかならまだ納得できるが、役職に就いてるわけでも、優秀とも思えない一般の社員の立場で女性に対して女はバカで若い方がいいとか社内で言い放つなど、思考ややる事はサイコパス的。校庭の真横に社用車停めて前面だけ隠して事に及ぶけど、横から見えるし今時だと社用車の走行履歴はチェックされたりもするはずなのでリスク高い。
自分のした事を後悔したのか、自殺をはかるが美奈子に助けられる。美奈子が破水し病院へ急がないとという時に警察に電話し女性をレイプしましたと告白。なぜこのタイミング?まぁ、警察来れば美奈子も病院へ行け助かるとは思うが…。サイコパスだが知的さは皆無。
最後に三吉さん演じる美奈子。
6年前の引っ越しの時から美鈴が恋人の早藤にレイプされてるのを気付きながら放置し親友だと言う。
早藤に呼び出され顔面ボコボコにされた美鈴の元に駆けつけるも、ごめんと謝りはするが救急車も警察も呼ばない。
警察に捕まり刑務所に収監された早藤に子供を連れて会いに行く。常務の娘という立場でありながら美鈴以外にも色々とありそうな早藤と別れられない。逆に親から縁を切られてもおかしくない。
ダメ男が好きなのか、早藤との体の相性がいいのか…。早藤もクズだが美奈子も同等かそれ以下。
色々と書きましたが映画の内容はともかく、奈緒さん、風間くん、三吉さんの体を張った演技は素晴らしく☆5つ♪
あと白い嘘=誰かを守るための優しい嘘だと思うのですが、劇中の嘘は人を不幸にする黒い嘘ばかり…。
インティマシー・コーディネーター
暴力的で攻撃的。
男性の欲望と本能。女性の心の叫びと葛藤。
『暴力も愛も自分の思い込み』の早藤の言葉。
ここにつきる。
インティマシー・コーディネーターを
間に人を挟むと違う作品になると、男性監督は
言っていた。
この無自覚な考えが映画撮影前からリアルに始まってたんだ。そりゃ10人位の女優さんに断られるよ。早藤と変わらないのでは……。
男性が強いのか?女性が弱いのか?
世の中は男女平等と言うけど。
皆、声を出せない出しても届かない。
逃げずに芯があるのは女性な気がする。
奈緒さんお疲れ様でした。
先生の黒い虚
序盤から美鈴の失言王っぷりと、他キャラも含めたひとり言の大きさに笑う。
他にも「そうはならんやろ」が満載。
フロントガラスだけ隠して学校脇で情事。
余程の確信がないと出来ない早藤のファーストレイプ。
何故か住所を知っている男子生徒と、それを自宅に上げてしまう女教師。
脚立から落ちた老人に鎮痛剤だけ与えて病院に行かない。
「先生も俺に会いたかった?」って、学校で普通に顔合わせとるやん。
重症の美鈴に救急車を呼ばず、クズ男を庇う美奈子。
非通知なのにわざわざ公衆電話から電話するのは、あのタイミングで会話を断ち切りたい脚本都合。
本作に限らずだが、逆襲されたらひとたまりもない弱みや証拠を握らせてしまっているクズ男の強気が解せない。
途中から何事もなかったかのようにするなら、新妻に対するクラスメイトの胸糞は不要。
ホテルから出てくるところを見られただけで話は成り立つし、女子生徒役にエロやらせたかっただけ?
ロッカー越しの会話演出自体が有り得ないし、寒い。
あそこの別れの台詞がタイトルに掛かるのは分かるが、「私は大丈夫です」のアップ以降は全部蛇足。
キス写真を誰が撮ったかも不明だし、あれがあるなら言葉での否認は無意味だろ。
ましてや最後の再会なんて絶対要らない。
身体を張った演技は迫真だが、描写自体は中途半端。
キャラが悩んだり苦しんだりしてるのは分かるものの、共感も出来ずにただただ上滑りしていった。
なんか見苦しい
話題作品でもあり鑑賞 風間がうっとおしい!
まあ感じでてます。奈緒も三吉彩花も体当たりだね。
なぜインティマシーコーディネーターを監督は拒否したのか、そのあたりも踏まえて観る作品と思った。
殴られて死ななくてよかったし、風間もよく助かった。生きてこその結末だね。
まあかつてのにっかつポルノにありがちなタイトルだが
出演者はみな脱がない人ばかりでエロを期待した人は物足りなかったとやはりこういった作品はエロ専門の役者にやってこそ価値があると思うが!
こころ凍結しました
残念ながら、何を伝えたかったのか良く解らなかったです…。
原作は未読ですが、原作もこんな感じなのでしょうか。
脚本が酷いのでしょうか。
美鈴先生、新妻くん、美奈子、早藤
この四人がメインキャラですが、どれもバッグボーンが薄くて…。
実は、映画では大事なところを、端折りすぎているとかでしょうか?
美鈴先生は、早藤と関係を持つ前から、陰キャなの?
美奈子を妬んでる風だったけど、そういう性格?
新妻くんとの最初の面談で、あの態度は先生として、
いや人として、ちょっとどうなの?って、引きポイント1。
新妻くんも、いきなり人妻の話から入っちゃうの???
彼は、普段は、どんな高校生なの?
さらに、えー、高校生がみんなの前で、立たない!
とか叫んじゃうことある?で、引きポイント2
早藤は、なんであんな人間性なの?
虐待に合っていたとかの理由なく、生まれ持って、あんなにヤバいやつ?
で、引きポイント3
唯一、陽キャの美奈子が、早藤を選んだのはなぜ?
もう少し、早藤に裏表があって、裏の顔がヤバいけど、
表向きは仕事ができてカッコ良くてモテモテで、
逆に彼のほうが御曹司で、美奈子が固執するっていうのならば理解できるが、
彼に1ミリも魅力を感じなかったんですが…。
で、暴力振るう時点で、即離婚しないのか?
という、共感できなさ爆裂で、引きポイント渋滞中!
さらに言うなら、風間さんは頑張っていらしたが、
根本的に早藤役ににあっていなかったのでは???
三吉さんも美しすぎるんで、次元が違っちゃっていてねぇ…。
で、
美鈴先生と早藤のターンはドロドロで吐き気するぐらい気持ち悪くて、
新妻くんと美鈴先生のターンは厨二病みたいなポエムで、
縁側でキスとかロッカーのシーンとか、
へっ?まさかそんなシーン持ってこないよね…のそのまさかで、
完全に気持ち凍結…。
このふたつのターンが、ぱっくり別れちゃって別物になり過ぎてるんだよなぁ…。
最終的に、美鈴先生は前に進めて良かったんでしょうが、
そこで、生徒が植木職人で現れるって…少女漫画の世界。
もう、落胆のため息です。
うーん、やはり、脚本と演出が私には合わなかったのでしょう。
もっと激しくて凄いのかと思ってたけども。
未だ明けない、早め渡しのクリプレと今年の梅雨。
連日、めっちゃあっちゅい (;´∀`) 40℃超え~
こんな時は、涼みに行こう映画館!!
そんなこんなで、今日は噂の「先生の白い嘘」観に行って参りました。
この映画、俳優陣からインティマシー・コーディネーター(IC)の希望要求があったが入れなかったとの事で批判を浴びてるんですが。そう言うレベルなの?
確かに レイプシーン、激しそうなHシーンは有りました。しかし暴行的レイプ場面は別としても、H場面はソフトAV程度以下と感じます。終盤の顔面殴打は酷い場面ですが、海外ではまぁまぁ在るレベル。
勿論IC要求が有れば応ずるのが現場の責任者(監督)な訳ですから。入れなかったの判断はダメだとは思いますね。
しかし、ICの手腕に依ると思いますけども、結局どれもパッとしない絵づら作品に成ってしまう傾向も同時に孕むと感じます。
つまり作品のより優れた特徴の一つを構成する部分が損なわれてしまう恐れは十分にありますね。だから ICを入れたくは無かったのであろうと考えます。
※この判断は作品に依るでしょうから難しい点でしょうね。
今作を、各俳優陣が相談し話し合って場面を創った点(解決)は素晴らしい事だと思います。
本作の役のオファ-断りが続いたのも納得で、誰も遣りたがらないですね。
特に早藤役(風間さん)を良く引き受けたと思いますわ。
他作品で 前に殺人鬼をやった阿部サダヲさんの事も心配でしたが、彼もあの作品の以降 立続けに固定観念払拭の為に何作かイイ人役取りましたからね。
風間さんも同じ事をやらないと、旅先案内MCは無理な感じします。
原作漫画:鳥飼茜氏
監督:三木康一郎氏
-----MC
原美鈴(主 高校教師):奈緒さん
早藤雅巳(変態性癖野郎):風間俊介さん
渕野美奈子(主の友人 早藤の婚約者):三吉彩花さん
新妻祐希(主の担当クラス生徒):猪狩蒼弥さん
------
冴えない真面目な銀縁メガネの高校国語教師っていう、恋愛対象とは程遠い存在を出して来て、友人の彼氏(しかも婚約者)に普通に暴行レイプされるって言う話。
この男は単なる快楽のレイプ魔(婦女暴行魔)ですね。
この場面だけを見たら、そりゃ ほとんどの女性は拒絶反応で評価★1以下でしょう。実際女性評価は低い。男性は何故か高めに思う。(この違いは感じる)
こんなけ酷い事があったのに、警察沙汰(他の機関に相談等)に何故しない?先生だから? 友人の彼氏だから? だから何? 我慢しろと?
アフォですか この女性教師は。国語以外では何を生徒に教えてるの?
じゃあ、友人はこんな酷い男と一緒になっても良いと?
友人はどうなっても良いと? 何もしない事 それが友人にすべき事なの?
早藤の脅迫で何度もホテルに誘われて行く点。
益々、どアフォですね。被害者面してますが、
これは快楽が自分にも有ったと判断されてしまう点だと思います。
非常に情けない。
自己意識を完全に彼にコントロ-ルされてしまう性格なんですね。
(そう言う人間を、彼は性奴隷に仕立て様としているんですけども)
早藤と美鈴の終盤の対決。
早藤を完全に見限る美鈴に対して、顔面殴打して来る早藤。
あの場面やけど。 確かに酷い場面に魅せてるが、血のり口から吐くの早いよ。
演出するなら、まずは美鈴の髪をグッと握って 床に何度も後頭部を打ち付けないといけないな。それで脳震盪(白目むく)そして 頭を引き上げては げんこつで殴打。これを幾度か繰り返して口から血を出さすのよ。
これ位をやった方が エグさ倍増。
確かに顔は腫れてたけど、まだまだ緩いなと思う。
(そうなると、早藤をメッタ刺しに殺して良いと 観ている側は思うでしょ)
早藤よ、何故シッカリと死なない。なぜ美奈子は助ける。
折角、自殺しようと頑張ったのに。なぜ手緩いクロ-ゼット自殺を図る?
もっと豪快にベランダにロープ縛って、首に巻いてベランダから飛んで首を吊れ。
彼女にあわよくば助けて貰おうと? 情けない。
1秒足りとも生きてる資格が無いな。そう思う。
美奈子は会社の令嬢でしょう? 親も直ぐに離婚を薦めるはず。
生まれた子供の事を思ってかも知れないが、何とか更生させようと願ってるのは分からないでも無いが。あれは多分無理だな。更生しないな。
性的暴力を起こす奴は、その一時の快楽が麻薬に似ていて治る事は無いと思う。
日本の刑期は緩すぎる。海外的に見直す方が良い。
結局、男と女で性的な損得勘定の話してたけど。全くどうでも良いと思ったな。
自分自身が生まれてから、他人から心ある愛(恋愛)に触れた事が無かっただけだと思う。そりゃ初めが肝心で。誰も教えてくれないし、それがこんな性的暴行なら尚更ですよ。そう成ったのは自分の責任だとか、男女のと性的違い(損得)だとか言ってるけど、頭でっかちだから そう思い込んだんだと思う。
今の時代、男女パワ-は逆転してると思うけどね。
そんな作品でした。
あんまり 女性にはオススメ出来ないけど
興味ある方は 劇場へ。
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