先生の白い嘘のレビュー・感想・評価
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興味本位で見るにしては刺激の強すぎる作品です。
この週末の公開にあたり、Yahooニュースで
この作品を巡るニュースが飛び交っていたので
興味本位で劇場へ行きました。
すごい内容でした。
レイプシーンは何度もあるし、主演女優が
ボコボコに殴られて顔面血だらけのシーン
もあるし、ヒール役の風間君が首を吊る
シーンもあり、もうお腹いっぱいを通り越して
居酒屋の軒先でぶっ倒れる感覚を覚えました。
主演女優の奈緒さんが、初日の舞台挨拶で、
「みなさん大丈夫ですか?」と観客に語り
かけたとありましたが、確かに映画館を出て
しばらくはとんでもない作品を観てしまった
と思ってしまいました。
唯一、心温まるシーンになるであろう、
男子生徒とのラブストーリーも結局は
バッドエンドを迎えてしまい、救いようの
ない気持ちになりました。
この作品を観ようと映画館へ行く時点で
ある程度の覚悟はできていると思いますが、
やっぱりハードなシーンは覚悟した方が
よいと思います。
これはR15指定ではなくR18指定に値すると
思いました。
微妙でした
奈緒さんファンで、話題作だし、観に行きました。感想は微妙。この映画は見終わって、感動したとか、面白かった、とか言うものではない。まして奈緒さんのセクシーなシーンとか期待するとまったく違うでしょう。むしろ、途中で退席したくなるような、私は感情がありました。正直、この映画は何を訴求したかったのだろうか。私が鈍感なのかなあ。ホントに評価が難しい映画だと思いました。
認識…
インティマシーコーディネーターの件で観ないつもりだったが、主演の奈緒の前向きとも取れるコメントを受けて観ることに。
結果…
1. この内容で(激しく陵辱される奈緒だけでなく三吉彩花や生徒役の田辺桃子にもインティマシーシーンあり)出演者にコーディネーターを付けることを要求されてそれを断るというのは大変な認識不足であり、それだけでもこの作品を手掛けるに相応しくないスタッフだったのでは?というのが第一印象。監督の過去作もこうした作品に相応しいフィルモグラフィとは思えない。
2. そういう認識のスタッフが手掛けたせいか、シーンのショッキングさの割にどういう視点で描いているのか意図が伝わってこない。ただスキャンダラスな描き方をしたいようにしか見えなかった。奈緒の取り組みには本気を感じたが、それがドラマのドライブ感にどのように活きているかはちょっと疑問…
3. そもそも原作者も女性であり、これほど女性の女性たる屈託を描いている作品を男性監督がディレクションしていること自体が疑問。それが上記のような違和感の源ではないかと思った。
4. いっぽうで、役者陣とくに奈緒の取り組みには驚くべきものがあった。が、三吉彩花と風間俊介の組み合わせは身長差もあり、劇中のような関係性を見せる構図としては少し違和感を感じた。(原作でも美奈子の方が高身長なのかもしれないが…)
観て良かった
平均⭐︎よりはいい
こんなやつおらへんやろう…みたいな…
胸が締め付けられる
風間俊介が非常に嫌な奴を演技し、リアルで胸が締め付けられる。気分悪くなってくるがそのくらい引き込まれている自分がいる。男女問わない性暴力と高校生と教師の愛などタブーな世界を描写している。
共感できない人たち
高校教師の美鈴は、男女の不平等さを感じ、男性不信の生活を送っていた。そんなある日、親友の美奈子から、早藤雅巳と婚約したと言われた。早藤は美奈子の引越しを手伝っていた美鈴を美奈子を不在にしてレ○プし、男より力のない女は不平等だと美鈴が思うようになった張本人だった。美鈴は早藤を嫌いながらも、彼から呼び出されると応じてしまい、性への欲望や快楽を感じてしまうのだった。そんなある日、担当クラスの男子生徒・新妻祐希が人妻とホテルから出てくるところを目撃され、美鈴は担任として彼の事情聴取を他の先生から押し付けられた。すると、彼から人妻とホテルに行ったのは事実だと言われ、性の悩みを打ち明けられ、建前で話していた美鈴だが、思わず本音を漏らしてしまった。新妻は自分に対して本音をさらけ出してくれた美鈴にひかれていき、美鈴が困っている男に憎しみを抱き・・・さてどうなる、という話。
鑑賞前からインティマシー・コーディネーターを拒否した監督作品、という話が流れていて、奈緒が不満に感じたのは何だったんだろうという興味を持っての鑑賞となった。
早藤も美奈子も美鈴も行動に全く共感できず、強いてあげれば新妻くんは純粋で良かったと思ったくらい。
これは何を観客に観せようとしたのかよくわからなかった。
美鈴のセッ○スシーンもブラ付けて胸も揉まれずの中途半端でイマイチだった。この程度でインティマシー・コーディネーターうんぬんとは・・・どんなセッ○スシーンなら奈緒は満足だったのだろう?もっと違う観点を問題視したのかもしれないが、性描写としては中途半端としか思えなかった。
美鈴役を奈緒が頑張ってたのはわかるが、胸揉まれてた美奈子役の三吉彩花の方が性描写においては上だったと思う。
何といっても早藤役の風間俊介は暴力的で、気持ち悪いくらいの好演だった。
男子生徒の新妻役の猪狩蒼弥は真剣な高校生という感じで良かった。
田嶋陽子センセイに観ていただきたい
なんておっしゃるかな~
たぶん
「バッカじゃないの」
だと思う。
男女の性のハンデを割り箸にたとえるチープさに嫌な予感。
奈緒は期待どおり。
奈緒のがんばりに星半分加点。
風間俊介は身長164センチ。
なんですか?三吉彩花サマにあの態度。
今さら首吊ってお詫びするような柄じゃないでしょ。
なんで、助かる?生き返る?
三吉彩花は背が高いから、包丁もってちょっと背伸びして。
三吉彩花は言わずもがなの素晴らしいボデー。ダイニングテーブルのシーン😎
身長173センチ。ナックルガールのナックルパンチで早藤をやってくれると期待したのに····口で貶すだけの煮えきれなさに⤵️
こんなふうにけなされながらも俳優やんなきゃならないのもツラいねぇ。三吉彩花とカラめたから役得だとポジティブに考えてほしい。
この夫婦、本気(マジ)でやったら三吉彩花の勝ち。修和ハウジングのクソクズ営業マンが常務の娘と結婚?
はぁ?
同僚の一言は当然。
R15+でいいんですかねぇ。
高校生なら観ていいのか。
こんなインモラル映画。
花屋の店長も早藤雅巳もリッパな犯罪者。
猪狩君も言っちゃ悪いがかなりキモい。
自分の携帯番号を書いた防犯ブザーをプレゼント。先生を誘ってたような。捕食の連鎖を予想したが、肩透かし。
原作はコミックなんですね。
脚本家の安達奈緒子さんも困ったでしょうね。
もうすべてが悲しい。
松竹ガンバレ❗
すくいは植木屋さんのベンガルだけ。
やっぱりソテツじゃなかった。
そんなんだから花屋の店長にヤラれちゃうんだよ。
梯子から落ちて鎮痛剤飲まされて、寝てる間に孫はセンセイとしちゃうのかと期待しちゃったよ。
進路指導室で出すお茶
自宅で出すお茶
お見舞いのフルーツゼリー
毒とか睡眠薬が入っているんじゃないかとミス・リードさせておいてなんにもなし💢
生徒役の田辺桃子は色っぽくなりましたねぇ。誰のせいかな😎
追記
インティマシーコーディネーターは2年前(撮影当時)にはすでに当たり前だったのかどうか???「不適切にもほどがある」はクドカン脚本で面白った。公開となって物言い付けた奈緒さん。インティマシーコーディネーターの問題じゃない気が。会見では風間さんも遠回しに観ないでくれ~って言ってた感じ。その気持ちわかります。奈緒さんにはこの2年の差は大きかったんだと思いますね。
困った困った( ̄∇ ̄)
奈緒ちゃんサイドからのICを入れて欲しいという要望を断った。
それを美談の様に語る監督のインタビューが燃えていますね。
呆れて何も言いたくないですが、これを記事に出来る関係者の意識の低さにも驚きです。
それを受けてか、先日の舞台挨拶冒頭で、制作陣、監督から謝罪のコメントがありました。
(風間君のコメントと対応は素晴らしかったです!人として正しい感覚をお待ちだということがよく分かりました)
奈緒ちゃんからも「私は大丈夫です」とコメントがありましたが。。
まぁ、あの場で、IC入れてもらえませんでした。トラウマです。とは言えないだろ〜し、今回の現場で奈緒ちゃんが大丈夫だったとしても、大丈夫じゃない俳優さんも多いだろうと想像出来る。
(今回に限らず)
「大丈夫です」は「大丈夫じゃない」時にも使う言葉ですし。
今後は性を扱う作品に関してはIC導入はルール!としていく必要があるのではないかと思いました。
せっかく楽しみにしていた作品が公開前にケチがついたようで残念です。
(とはいえ、予告で見た限りではミステリーだと思っていたので、全然違って驚いた!
フライヤーも手元にあったのに全く目を通していなかった('◉⌓◉’)
それでも初日初回で鑑賞してきたのですが。。
上記の悪印象をさっ引いたとしても、疑問が多い内容でした。
作品のテーマである
「男女の性の不条理さ」
それを描く上での主要人物4人
(美鈴、早藤、美奈子、新妻)
の発言・行動が全て特殊過ぎて共感出来ないのです。
それでも、経験がないなりに一生懸命に想像したのですが、自分にはない感性?感覚?で、これはこの特殊過ぎる人達の小さな世界の悲劇(なのかも疑問)なのか?と、その域を出ないのです。
実際の性被害の事案はこんなもんじゃないんだろうけれど、作品としては、浮世離れし過ぎていて、私にはリアルに体感できなかった。
作品のメッセージが理解不能だった為、
「漫画をスマホで読む」というニガテな事もやってみて、原作をパパ〜っとだが読んでみた。
おう。これはむずいな。。
パパっと読みの原作と、本作を合わせた感想とか疑問をちょっと書いてみます。
これは美鈴と新妻の再生のお話し?
ラブストーリーとして見るのが正解?
美鈴は早藤の性欲の犠牲になって自尊心をむしり取られて生きている。
普段は高校の教師として働き平静を装ってはいるが、自分を卑下し、女で生まれた事は「少なく持って生まれた」のだと思っている。
「男」である早藤にレイプと暴力で支配され、逃れられない「女」の自分。
しかし「男」である生徒の新妻がバイト先のおばちゃん「女」からレイプされた事を知り
「男」への怒りが解き放たれていった(???)
傷ついた2人は徐々に惹かれ合うものの、美鈴の恐怖の根幹が「男」であり、
自分もその「男」なのだと。
男性性から逃れられない事が重くのしかかり新妻を苦しめる。
「先生に許されたい。先生が好き。
でも先生が男を許せないから、男である自分も自分を許せない。だから消えてなくなりたい」
(というニュアンスのセリフがありましたよね??)
そんな新妻の不器用な優しさが美鈴の心を動かしていく。
美鈴は早藤と戦う強さを持てた。
早藤からしたら(性)奴隷扱いの美鈴からの、あの思いもよらぬ角度からの反撃は予想外で、正に真実を突きつけられて固まってしまう。
自分の快楽の道具としか思っていなかったところ。
汚いでしょう。気持ち悪いでしょう。
新しい命に繋がる場所。
美奈子は命を宿す。
いつもの屈辱的な言葉をあびせたり、レイプする事も出来ず、単純な暴力という形でしか美鈴を黙らせる事が出来なかった早藤。
しかし、自業自得とはいえ大きなダメージを負った早藤だったが、死ぬ事すら許されず、美奈子にも全てバレて、挙句思いもよらぬ彼女の本音を浴びせられ、自白して服役する。
美鈴は顔面崩壊するほどの大怪我を負うも、傷が完治しない姿で学校に復帰する。
しかし新妻への想いを認め退職。
ラストの再会には希望も見えたが。。
結局、
美鈴が早藤の言いなりになっていたのは脅迫や恐怖から逃れる術として
「搾取されているのではない」と自らを洗脳していたの?
その無理が重なり鬱症状や味覚障害が出るまでに、メンタル崩壊していたの?
性被害者はまだまだ声をあげにくい世の中だというメッセージ?
実際被害者なのに、例えば、露出の多い服装だった。誘っていた。とか、そんなお門違いな呆れた発言を耳にした事もある。
この辺りは百歩譲って理解したとして、
美奈子に黙っていたのも、嫉妬?
彼女を馬鹿にしていたからという発言の心理は??
わざわざ美奈子に借りた口紅を塗って、強い覚悟をもってあの場に出向いたはずなのに
ナンデヌレテルノ??
(あのカットの意味は??)
(非常に男性的な視点では?)
美奈子も瀕死の美鈴にあんな事を頼む神経が??だし(この期に及んで何を守りたいのか?)
それを呑む美鈴の事も理解出来ませんでした。
美しく描かれていますが、美鈴・新妻ペアもアウトですし、新妻君の行動力もちょい怖っ!
こうなるともうよく分からなくなっちゃって。
皆んなが皆んな、自分で選んで決めての行動に見えました。
人間の本性
男女の性の格差
をテーマに、センセーショナルな作品に仕上げたのかもしれませんが、私には違う世界の特殊な人達のお話しに感じてしまいました。
フライヤーに
「その感情は、あなたの中にもきっとある。」とあるが、、、
私の中にも?!(°▽°)
美奈子は強いっていうか、ある意味一番ヤバいやつとしか思えなかったし、
早藤を切らない意味って何?
誰得なの?わからんです。
子にあんなのが父さんだなんて、絶対知られたくないよ( ; ; )
しかし、
加害者にも厚生のチャンスを与えるべきだという側面も描いていたのか?
勿論、一番大切なのは被害者の心と身体のケアであり、加害者を糾弾するだけでは根本的には何も解決しないのは確か。
その辺もメッセージとしてあるのでしょうか??
(あ、美奈子は体格からしてあの中では最強だとは思う)
それから
何回かある絡みのシーンもブラは死守!あれは変だよ見せ方が。
おぱいNGは良いんだけど(それこそ演者への配慮は感じましたが)
そしたら見せ方考えて欲しい。
雑過ぎる。
とりあえず、新妻君の植木屋ヘアは笑えたけれども。。
と、何だか私は偏った観方になっているのだろうとは自覚しています。
でもこの作品が何を伝えたいのか、正直よくわかりませんでした。
私が女だから低評価をつけたのではなく、単純に作品として面白くなかった(°▽°)
全然白くないじゃん。黒い嘘じゃん。
原作ファンの方の感想が聞きたい。
色々教えて欲しい作品でした。
君よ憤怒の河を渡れ‼️❓
何故か、パンフが売られてない、経緯は、ハラスメント対策の不備らしい、ヒロイン事務所の方針を無視して、奈緒も翻弄されたらしい、だからこそ、映画は見応えがある、必要以上に酷い、リアリティ以上のリアルがあるように思う。
男は、それでも生きていく、のドラマで観たような、ヒトデナシそのもの。
あんな、美人が固執する由縁もわからないし、ヒロインが関わり続ける意味もわからない。
ただ、悪人に束縛され蹂躙され続ける人間は多い、私も妻から二十年なんの理由もなく殴られてきた。
何を伝えたいのかわからない映画ですが、倫理を踏み越えた過程でできた歴史的映画です🎞️
映画ファンなら、観るべきでしょう、封鎖される前に、どんなホラーよりも怖い映画🎞️🎟️是非。
奈緒さんの覚悟を受け取りました。
何やってるんですか、三吉さん!最優先は救急車でしょ!
この作品をぶち壊してしまった最大の要因は風間俊介さん演じるゲス野郎。
原作が元々そうなのか、脚本がいただけないのか。もちろん今のご時世であってもこのタイプの男は絶滅してないし、どこかにはいると思います。
でも、この映画のテーマである男女間の性の格差(体力差による暴力的支配、男性側の抜き難い優生意識などあらゆる差別を含む)という重く普遍的な問題を語る際の対象サンプルとしてはあまりにもお粗末なステレオタイプなため、不運な個別事例としてはありうるけれど、普遍性を語る素材としては相応しくない。
だから鑑賞してる間、我が身にも起こり得ることかもしれない、という切迫した共感性が(たぶん男女を問わず)生まれない。
(不幸にも似たようなタイプの男と出会い、性的な快楽が理性を上回ってしまった経験のある方がいらしたらごめんなさい。それでも一般的によくある事例だとは思えないのです)
我々の生きるこの世界が、それほど立派に成熟しているとは思っていないけれども、この手のクソな男を勝手気ままにのさばらせておくほどダメな社会でもないと思ってます。
このクソ男が、仮に仕事上の営業成績が良かったのだとしても、すべての人間関係において信頼される筈がないから(婚約者だってそうと見抜いていたわけだし)親友と呼ぶほどの女友達をひとりで引越しの手伝いに来させるようなシチュエーションにはならない。
これほどゲスな男でなくても、体力差から女性が恐怖を覚えるような機会や経験は少なからずあると思いますが、〝快楽と引き換えに関係性が継続して繰り返す〟こととはまったく別の次元の話。
起きてしまったら、それは許し難い犯罪だし、それによって受ける女性の心身ともの深い傷をどうやって癒すのか。いや、そもそもその前にどうやって未然に防ぐのか。
そのような普遍的なテーマを期待していた私にとっては、不快感ばかり残る映画でした。
歪な関係性の中の〝快楽〟について描かれていましたが、映画的な快楽は無かった…です。
こんな映画公開するな
本当に観る価値がない映画でした。
伝えたいことはわかりますが、映画にする必要はないと思いました。
感情とか全てセリフにして映像にしてる意味一切ないです。目を瞑ってでも映像がわかるくらい全部喋ってくれます。
1シーンで救急車すぐに呼ばないの意味わからないし、ほんとにやってることやばい映画です。
観るだけ後悔します。
【"熟れた桃から滴り落ちる透明で指に絡みつく果汁”今作は、愚かしき男尊女卑の男に翻弄されつつ徐々に男を追い詰める女教師と彼女に焦がれる高校男子との関係を描いたエロティックヒューマンサスペンスである。】
ー 原作を全く知らなかったため、大スクリーンで今作を観た時には仰天したし、愚かしき男、早藤(風間俊介)の所業には嫌悪感を覚えた。
だが、何よりもその早藤に凌辱されながらも、自身が抱える性への渇望と、男子生徒新妻(猪狩蒼弥)からの想いに困惑しつつ密かに喜びを感じる原先生を演じた奈緒さんの渾身の演技と、最初はお気楽に見えた早藤の婚約者美奈子を演じた三好彩花さんの早藤の所業に気付きつつも知らぬ振りをする強かさに驚いた作品である。-
◆感想
・早藤の女性をモノとしか見ない言動に、激しく不快感を覚える。
そして、数年前に親友美奈子の引っ越しを手伝っていた原を、美奈子に買い物に行かせている間に凌辱する姿と、破瓜したために血だらけになった原を演じた奈緒さんの女優根性に驚く。
何故なら、あのような姿は人気女優さんであれば演じたくないと思うのだが、奈緒さんの覚悟には敬服する。
・原の眼鏡の奥から生徒を見る無機的な表情と眼や、それ故に仄かに漂う艶やかさに引き込まれる。
ー あんな先生がいたら、新妻君でなくてもヤラレルであろう。(個人的意見です・・。)ー
故に、早藤はそんな原に眼を付け、彼女の自尊心や人間性を壊すような暴挙に出て一人悦に入るのである。
ー 早藤は完全なるサディストであり、レイシストでもある事が分かる。早藤を演じた風間俊介さんの口の端を醜く上げて嗤う怪演が凄いが、嫌な気持ちであっただろうと思う。が、風間さんのあの演技があってこそ、原が性の虜になって行く様がリアルに感じるのである。ー
・フィアンセの美奈子が懐妊した早藤に対し、新妻の想いを受けながら原が早藤に対しラブホテルで反撃に出るシーンがエロティック過ぎて、凄すぎる。
原は、早藤の言いつけである新妻を連れて来ずに、自らショーツを脱ぎ捨て秘部を早藤に片膝を上げて見せつけ”醜いでしょう。けれどここから貴方の子が生まれるのよ。”と言い自らの指で秘部から滴る果汁を指に付けて、早藤の眼前に晒すのである。
当然、早藤は気圧されて原の顔を激しく何度も殴打するのである。そして、原は再び血だらけになり、天井を無表情に見つめるのである。
・早藤が帰って来ない美奈子は、早藤の部屋を訪れるが早藤はクローゼットで首を吊っている。原の渾身の抵抗により腑抜けになった早藤は自身の愚かさに気付き、生きる意味を亡くしたのである。だが、美奈子はそんな早藤の首のロープを切り彼を助けるがその眼は冷ややかである。
”生きる価値がない。”と弱弱しく言う早藤に、美奈子は”アンタのちっぽけな脳味噌で考える事はその程度でしょう。アンタは死ぬまで私とお腹の中の子のために惨めな人生を送るのよ!”と言い放つのである。
そして、破水した美奈子は早藤に”タクシーを呼んで‼”と携帯を投げるが、早藤は警察に電話し”女の人を犯しました。”と告げるのである。
ー これらのシーンを見ていると、美奈子と原の強さと早藤の愚かしさが浮き彫りになるのである。-
<時は流れ、獄に繋がれた早藤を、美奈子は幼子と共に面会に来る。早藤は憑き物が落ちたような表情で、美奈子と淡々と会話を交わすのである。
そして、傷の癒えた原の家に庭師が棕櫚の葉を剪定にやって来る。庭師の見習いは祖父が庭師だった新妻なのである。
その姿を見て、原は微かに眼で笑うのである。
今作は、脳味噌の小さな愚かしき男尊女卑の男に翻弄されつつ、徐々に男を心理的に追い詰める女教師と、彼女に焦がれる高校男子との関係を描いたエロティックヒューマンサスペンスであり、女性の底知れぬ強さを描いた作品なのである。>
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