「なにこれ〜くっさ〜納豆みたいな映画」ドライブアウェイ・ドールズ 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
なにこれ〜くっさ〜納豆みたいな映画
コーエン兄弟の作品は、
人生を変えるような衝撃作や、
オールタイムベストに常に君臨する傑作があるわけではない。
本作も独特な魅力を持つコーエン兄弟映画の魅力の一端を味わえる作品にはなるのかもしれないが、もちろん名作傑作ではない。
その魅力を一言で表すのは難しい。
まるで最高級のグダグダ感を堪能できる探偵映画史上最高のデロデロ作品『ビッグ・リボウスキ』のように、何も解決しないストーリーライン、
そもそも人生に解決策なんて必要ないという皮肉に満ちたテーマも別にテーマでもなく、
ダラダラ進むスーパーソフトボイルド映画。
本作も世界観にどっぷりハマってしまう中毒性を持っている。
イーサン・コーエン単独作。
理解に苦しむ奇妙な絵画も、
豪華な額縁と適切なタイトル、キャプションを添えることで、
見る者の興味を惹きつけるように、「ドライブアウェイ・ドールズ」は不思議な魅力で観客を惹きつける。
レズビアンロードムービー、LGBTQバディ映画といったカテゴリーに収まりきらない自由奔放なストーリー展開は、まさにイーサン単独の手腕が光る。
勝手な想像だが、
グダグダの探偵映画のように、
本作はレズCOPスーキーの視点で描かれる予定だったのかもしれない。
アタッシュケースの中身は映画史上、見たことのない、マネーやゴールドではない最高なモノ・・・何にしよう・・・。
そんな始まりだったのかもしれない・・・。
その結果生まれたのが、
彼らの他の作品同様、
型破りな魅力に満ちた「ドライブアウェイドールズ」なのかもしれない。
しらんけど
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