ランド・オブ・バッドのレビュー・感想・評価
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貫禄いっぱいのラッセル・クロウ
上映館、回数も少なくなってきた中で、何とかレイトショーで鑑賞です。
ハラハラドキドキのシーンが多く、思わず拳を握りしめていました。突っ込みどころは多々ありますが、テンポがよく、また戦闘シーンも迫力ありました。
最近一段と体積が増えてしまったラッセル・クロウに拍手です。
余暇時間中か否かは分かりませんでしたが、みんなバスケが好きだといっても電話をほったらかしにするのはダメでしょう。ラッセル・クロウの努力も実り、結果良しだったけど、そうでなかったら軍法会議ですね😡⚡
予想外のおもしろさだった
ラッセル・クロウのビヤ樽のような腹には驚いたが、まぁ一般的なアメリカ人中高年の立ち姿だと思えば。
フィリピンの奥地でイスラム過激派に武器を売るロシア系武器商人。これを内偵していたCIA工作員が囚われた。その救出に向かう米軍特殊部隊のチームに、歴戦の猛者に交じって「空軍野郎」とイジられるちょっとオタクな、実戦経験のないキニー軍曹がJTAC(統合末端攻撃統制官)として参加している。
JTACとは、特定の軍種に限定された所属ではなく、資格を持つ軍人のことを指す。この資格は、地上部隊の一員として、前線で航空機による爆撃や攻撃を正確に誘導し、味方への誤爆を防ぐ役割を担う。
特に現代戦では、戦闘機や爆撃機以前に大型ドローンが主要な役割を持っているが、ラッセル・クロウはまさにそのドローンの操縦桿をラスベガスの空軍基地の一角で握っているエディ大尉。
この南海のジャングルとラスベガスを結ぶやり取りが極めておもしろい。
絶対的な危機に陥っていく救出チームと、どこか危機感のない官僚的なラスベガスの上官。かつてそういう上官や組織と衝突したがために出世できていないエディは、相棒の女性軍曹とともに知恵を絞り、時に上官の命令を無視しながらキニーをはじめ救出チームを何とか助けようとする・・・。
非常に良くできた脚本である。
また、前線のチームが死に瀕していくギリギリの状況と、シフトを外されて何も知らないエディがビーガンの妻のためにのんびりとスーパーで買い物するシーンの重層的なプロットは、見事としか言いようがない。
そして、当初は「コイツ、一番最初に死んじゃうんじゃないか?」とさえ思えたキニーがどんどん逞しくなっていく。その見せ方が巧みである。
脇役フェチの小生が魅入られたのは、なんと言っても歴戦のベテラン、“シュガー“だ。最初はお約束通りにキニーを小僧扱いし、イジり、コケにするが、死地でもっとも頼りになる男であり、最後に生還への突破口を開いてくれる。
そのシュガーの象徴的なセリフがある。
「電池も切れて電波も入らなきゃ、最後は生身の人間の戦いだ」(要旨)
そしてストーリーはまさにその通りになる。
もちろん、最新の恐るべきリモート戦の裏側を垣間見られるのもおもしろい。
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ちなみに、実話として、アフガニスタンなどの山岳に潜むテロリストの拠点を攻撃していた米軍のドローン操縦基地はアラスカにあったようだが、ドローン操縦官たちにメンタル不調が多発したらしい。
サラリーマン然として朝クルマで基地に出勤し、TVゲームのようにディスプレイを見ながら敵を殲滅し、夕方またクルマを運転して帰宅し家族と幸せな夕食を共にする。
その繰り返しは、確かに兵士としての身の安全は保証されるが、やがてみずからの行為の異常さに無意識のうちに精神が蝕まれていった、ということらしい。
RPG
面白そうなのに全然上映規模がデカくなく、しかも2週目は上映本数自体も減ってるときたもんですからなんとか時間を確保しての鑑賞。
ガンガン撃ちまくり、爆破もたっぷり、アクションも盛り盛りと超絶エキサイトな作品に仕上がっていました。
ストーリー面は多少難はありましたが、それでも暴れまくりの映画を堪能できたのでモーマンタイです。
誘拐されたCIAエージェントを助けにいくためにヤベェ島へ向かった特殊部隊と、その特殊部隊を遠隔から支援するオペレーターの話で、2つの視点からお送りされるミリタリーものってあんまり無いなというところでも楽しめました。
初っ端から残酷な描写を見せつつ、遠距離からの射撃がおっぱじまり、RPGというミサイルが島中バンバン飛び交うお祭りがスタートしていき、あっという間に劣勢になったところから物語がどんどん進み出します。
次の地点へ次の地点へと移動していく中で、新兵のキニーとオペレーターのリーパーが会話をして仲を深めたり、連携を取って攻撃を避けて反撃してと、しっかりとオペレーターが機能している映画ってのも良かったです。
銃撃戦もド派手で良いんですが、肉弾戦も景気良くガラスを割りまくりますし、ボッコボコにしていくスタイルも爽快感があって良かったです。
キニーが戦地を駆け抜けまくってるところとの対比でルンルンと買い物をするリーパーがキュートだったんですが、緊迫感と平穏の往復で情緒が大変なことになっていて面白かったです。
ただ拉致られてからは一気にトーンダウンしてしまったなという印象がありました。
シナリオ的には仕方なかったのかなとは思いつつも、無人戦闘機を操る基地の空軍の人間たちがあまりにも間抜けすぎてぶっ飛ばしたくなりました。
バスケの試合に熱中して仕事はほっぽって、電話番頼んだぞってつってるのに受話器を外したままにするし、指示がコロコロ変わるし、偉そうにしてて何もしてない大尉がふんぞりかえってるのも嫌だしで中々にストレスを溜める要因になっていました。
リーパーを目立たせるためとはいえ、あそこまで間抜けなのは邦画の警察を思い出させるかのようでした。
リーパーがゴルフクラブでボッコボコにしてもらっても構わんのになと思いました。
終盤失速してしまったのが痛かったですが、目の保養に抜群の爆発をお見舞いしてくれたので儲けもんでした。
もうちょっと上映規模がデカければ話題になったのかなぁと思うと悔しいな〜と思うところです。
鑑賞日 8/26
鑑賞時間 11:10〜13:15
天国と地獄
空軍前線航空統制官を主人公に陸軍特殊部隊と後方支援する無人攻撃機、遠隔操縦士を描くミリタリーアクション。低予算かと思えばアメリカ軍協力で爆発はド派手!作戦行動もおかしくなくストーリーも二転三転し面白い!
現場は地獄で後方支援は天国?
ラッセル・クロウはさすがに今はあの身体と年齢ではアクションは厳しいので遠隔操縦士役が似合う。
ただ、ストーリー上、仕方ないとは言えあまりにアメリカ空軍が職務怠慢過ぎて酷すぎる。
緊急事態や作戦行動中なら部隊指揮官の大佐までがバスケに熱中しバカ丸出し。
それでも軍隊は様々な部隊や隊員で成り立つのがわかり良かった。
タイトルなし(ネタバレ)
特殊部隊のリアリティある描写でめちゃくちゃハラハラして面白かった。
が、怪我とか拷問シーンは思うところあり。
水責めの時、そんなんじゃ苦しくないだろ、って思ったり、
ラストの脱出シーン、傷そんなもんだっけ?って思った。直前に敵のボスにハンマーで右頬ぶん殴られてなかった?ってなったな。
とはいえ物語の運び、緩急等、映画としてはめちゃめちゃ面白かったのでまた観る。
米軍の圧倒的戦力!
めちゃ面白かった。
キレよくテンポよく、これでもかと見せ場が来て、緊迫感でヒリヒリする本格ミリタリーアクション。画と音の相乗効果でガンガン迫ってくる火器銃器のスピードと破壊力が物凄く、戦闘シーンの臨場感に思わず声が出てしまった。
また、現場では死と隣り合わせの格闘をしているのに、同じ任務に携わりながら遠く離れた空軍基地では隊員が仕事そっちのけでバスケの試合観戦に興じていたり、豊富にものがある大型スーパーでゆったりお買い物、ヴィーガンむけ特殊なチーズを探してうろうろ、という天と地ほどの対比も見せる。
現地のデルタフォースと、それを遠隔で支援する後方基地のオペレーターの話は初めて見た。
お年を召されて貫禄が増したラッセル・クロウはとてもいいベテラン味で、今後はこんな形でアクション映画にも加われると思った。
米軍の戦力が圧倒的。
衛星を活用、その場の上空にいるような臨場感で工作員を支援するオペレーターは、現場のフィリピン沖から遠くはなれたラスベガスにいながら工作員と時差なく指一本、声掛けひとつで無人攻撃機を含む火器銃器設備を動員することができて超頼もしい。オペレーターには独断で動員できるだけの権限があるよう。また、現場の工作員にいちいち爆撃の許可を求めているのもなるほどと思った。
オペレーターがペアなのは、複数の目で状況を把握すること、分担が可能なことの他に、行き過ぎた権限の行使を互いに監視し抑止する目的もありそう。
上司の許可があれば残業もありだが疲労から来るオペレーターの集中力、注意力、判断力その他の低下を考慮、時間で交代させる決まりも機能しているよう。個人の精神力とかに期待しない、きっちりしたシステムが構築されているのが分かる。
現実のテクノロジーはこのはるか上を行くものなんでしょうが、支援側の業務フローも含めた米軍の圧倒的戦力に舌を巻き、そしてよく言われていたが戦争がもはや、一部ゲーム感覚になっているのを実感した。
シュガーは、生き延びてほしかった。
お決まりの、「爆弾投下まであと〇〇秒」という展開、追い込まれて必死で連絡、ようやくつながったキニーの命の電話も、気づいたリーパーからの必死の電話も、バスケの試合観戦優先でおざなりとスルー。邪魔だからとあろうことか電話の受話器を上げてしまっている隊員たちの危機感のなさ、なあなあぶりに唖然とした。リーパーがキレるのを応援しました。事件は現場だけで起きているのかよ!
休憩室に電話が置かれているのは、そもそも個人の連絡媒体は基地内部に持ち込めないから外部との連絡手段としてなんだろう。些末な用事も多いかもだが、奥さんが出産を控えているも含めて緊急事態である確率は高いはず。なのに何も考えていない隊員たちのこの姿、ありえなさそうで結構リアルな米軍兵士の実態なんじゃないかと思いました。
めっちゃ面白いのに上映館が少なくて残念。
銃撃戦がとにかくかっこいい
銃撃戦のシーンだけでも大満足だった!
特殊部隊員たちの動きや覚悟もそうだけど
レスポンスの速さというか判断力がすごい。
キニーも即席で通信機作ったりとか、
それぞれがプロフェッショナルで
めちゃくちゃかっこよかった!
リーパーが席を離れさせられたあたりから、
ぐんとテンポがよくなくなってしまった気がする。
日常と戦場の対比が描かれていて
それは他の映画とかでも正直あるけど
この映画の場合は、言ってしまえば
この時点では特に国とか世界とか
壮大なものの命運がかかってるわけじゃなくて、
ただ仲間がひとり捕まってしまって
デルタフォースがそれを助けに行くという任務で
たまたま(遅刻した)JTACが同行することになった、
っていうだけなので、
だからみんなテレビでバスケ観てるし、
電話の受話器はずして鳴らないようにするし、
作戦中にスタバいる?とか聞きにくるし、
リーパーも最後粘った割に退勤したらしたで
呑気に買い物してるし、緊張感がまるでない。
もしその捕まった職員が
とんでもねぇ情報を掴んだとか、
ここを今すぐにどうにかしないと
第何次世界大戦になっちまうとか、
そういうわけじゃないところが逆に新鮮で
まさに日々の現場の話、って感じがしました。
それでも1人助けるために2人死んでるので、
じゃあ小さな話なのかというとそうではないし、
リーパーが間に合わなかったら
もう3人吹き飛んでたところなので
現場からしたらたまったもんじゃねぇよな。
あとは奥さんの出産が
どこで絡んでくるのかと思ったら
産まれたのかすら分からないという。笑
まぁただ電話の話に繋げたかったのかな。
手当が欲しくて現場に居続けてるリーパーが
「仲間が死ぬところだった」ってテレビをぶっ壊して
「俺の手当から引けばいい」って啖呵切ったのは良かった。
なんならもっとドチャクソに責めてほしかったけど
あとから事の顛末を聞いて、
ボロボロのプレイボーイにも会って
もっと青ざめてしまえばいいなと思います^^
1日で価値観が変わる
こないだ鑑賞してきました🎬
主人公のキニーにはリアム・ヘムズワース🙂
統合末端攻撃統制官という、頭が痛くなるような肩書きの彼😳
白兵戦は得意ではないようですが、中盤あたりから散々な目に。
最後のほうではヘタれぶりは鳴りを潜め、あきらめずに行動する姿勢には応援したくなります💪
エンディングでは顔つきも変わったと言える成長ぶりで、リアムの格好良さも相まって絵になっていました。
リーパーと呼ばれる無人戦闘機のオペレーターにはラッセル・クロウ🙂
なんか見る度に身体がデカくなってますね😅
しかし熱が入った演技は健在で、嫌味な上司の指示にも抵抗🤔
私はいつぶん殴るんだろうと思ってましたが、結局は殴らなかったですね。
上司らは典型的な、仕事よりスポーツチームの応援を優先する人たちでしたから、最後でリーパーの堪忍袋の尾が切れてましたが👊
および腰なキニーを励ますために親しみやすく会話を挟むなど、人間味のある性格が際だってました👍
戦闘描写はリアルかつ堅実で、特にRPGに狙われるシーンは鳥肌もの😰
拷問シーンも少しあるので、バイオレンス描写が苦手な方は不向きかも。
全体としては硬派なサバイバルアクションで、完成度が高い1本でした🫡
緊迫感がスゴくて鑑賞後ぐったりした (^^)。
最初はのんびりした感じで始まるのだが、敵地へ乗り込んでからの地上戦がハラハラしてスゴイ緊迫感だった。
夏バテ·寝不足·冷房病のお疲れモードだったので、アクション映画だけど寝てしまうかもしれないと危惧していたが、眠くなどなりようがない張り詰めた空気が画面から伝わってくる。
空から偵察機みたいのがフォローしてくれて安心かと思いきや、これが思ったより当てにならない。というか安全性を100%保証してくれるものではないのだ。
例えば敵が11時方向から接近中とか、敵の車が2時方向500mの距離なんてことは教えてくれるんだけど、空から敵を排除してくれるわけではなく、敵と戦うのはあくまでも地上部隊の自分たちだ。
ミサイルとか撃ってくれるんだけど、爆撃依頼して2秒後とかならともかく、「30秒後に目標に到達」なんて言われても間に合わんわけだヨ(  ̄▽ ̄)
戦闘機も弾薬なくなったら何も出来ないからサッサと帰っちゃうし、「ヤレヤレまったく何てコッタイ ┐(-。-;)┌ 」、とにかく頼りになるのは基本自分たちだけだ。
主人公は実戦1回だけで新兵みたいなもんだし、ベテランが次々やられてっちゃうし、結局捕まってしまって絶体絶命 (/--)/
こっからは緊迫感というより、もう絶望感蔓延でなすすべがない。
能天気なスポーツ観戦とスーパーでのお買い物の場面が、地下で拷問される場面と対比して描かれ諦めムードが漂う。
頼りは15分おきの爆撃による敵の排除だが、自分たちもやられちゃう。いったい、どうすんだと思ってると2発目で敵が壊滅、主人公は水槽に沈められる拷問中だったので助かるというご都合主義だが、見てる方は何でもいいから助かりゃいいんでホッとする。
で、こっから3発目を落とさないように連絡して爆弾投下中止までが緊迫感復活。
で、もちろん助かったのだが、1秒前でハラハラドキドキ。鑑賞後かなりグッタリ疲れた。
大型テレビをゴルフクラブで叩き壊して気分爽快♪ヽ(´▽`)/
(オシマイ)
めっちゃ惜しい!!
ありきたりと言うか王道というか戦場側はベテラン+新人で結構良い緊張感
ただラッセル・クロウ側が微妙に緊張してるのかしてないのかイマイチ
最後めちゃくちゃ重要な場面なのにワンオペになるしそんな事ある?w
見せたいことは分かるけど、ほんの少し足りない感じがしたので☆3.5
結局子どもは産まれたんか?
去り際に追加の大爆撃があれば、往年のアメリカおバカ映画に肩を並べられたと思う
2025.8.19 字幕 MOVIX京都
2024年のアメリカ映画(113分、PG12)
特殊部隊に加わるJTACの管制官を描いたスリラー映画
監督はウィリアム・ユーバンク
脚本はデビッド・フリジェリオ&ウィリアム・ユーバンク
原題は『Land of Bad』で、「悪い国」という意味
物語の舞台は、フィリピン沖にある孤島
CIAエージェント・アセット(Francisco Sagad)がその島にいるとされる元KGBの武器職人ペドロフ(Jack Finsterer)を追って行方不明になったという情報を基にして、アメリカ海軍は特殊部隊を派遣して、その奪還を試みることになった
ネバダ州にあるネリス基地から無人戦闘機「MQ-9」をフィリピン沖に飛ばし、現地に派遣するJATC(統合末端攻撃統制官)の指示を受けて爆撃を擁護する、という作戦になっていた
特殊部隊タスクフォース3名と統制官を現地入りさせ、匿われているアセットを助け出す算段をしていたが、そこに現地の武装勢力のアブ・サヤフの一味が乱入し、現場は混沌としてしまう
作戦変更を余儀なくされ、統制官のキニー(リアム・ヘムズワース)はリーパー(ラッセル・クロウ)に攻撃の指示を出した
その攻撃によって、敵に感知されたキニーたちは、銃撃戦に巻き込まれてしまう
タスクフォースのエイブル(ルーク・ヘムズワース)が被弾し、ビショップ(リッキー・ウィトル)と隊長のシュガー(マイロ・ビンティミリア)は敵のRPGの餌食になってしまった
作戦は失敗と判断され、生き残ったキニーを生還させるためのミッションが始まるのである
映画は、アセット奪還失敗からの逃走劇を描き、紆余曲折を経て、敵と一戦を交える様子が描かれていく
基地ではパケット大佐(ダニエル・マクファーソン)をはじめとした隊員たちが大学のバスケの試合に熱中していて、ほぼ職務放棄状態となっていた
それが最後のキニー奪還に対するリスクとなっていて、ここまで質の悪い部隊もそうそう無いと思う
このあたりがほぼコメディとなっていて、最新鋭の設備があっても、管理者や使用者がバカだと使い物にならない
軍人としてあるまじき人々が何のお咎めもないのかはわからないが、あの感じだと、リーパーの不遇は変わらないのだろう
大佐がアレだから風紀が乱れているだけなのかわからないが、米軍がきちんと機能するとしたら、あの場にいた全員は懲戒免職になるのだろうなあ、と思った
物語としては、職場で浮いているリーパーがバディを組んだブランソン(Chika Ikogwe)との絆を深めるという結びになり、キニーとビショップ、アセット(劇中ではイエメンにいるとか言われていた)が助かる様子が描かれていた
リーパーの嫁さんの妊娠騒動がラストではほぼ無視されていて、悠長に食料品店でヴィーガン向けの食材を選んでいたのは不思議だった
基地の回線もあんなぞんざいに扱われるとも思えず、ミッション中に持ち場を離れてバスケで盛り上がるなんてことはないだろう
おそらくは、キニーとリーパーをいかにして窮地に立たせるかというシナリオを積み上げているので、それゆえに背景的なリアリティは感じられない
だが、そのあたりを踏まえても、緊張感の演出には貢献していたし、映画だなあと思って、ポップコーンを食べながら見るのはアリなんだと思った
いずれにせよ、ちょっとおバカ系の爆発系アクションを楽しみたいならOKで、細かいところが気になる人にはキツい展開のように思える
カタルシスに関しては、最後に大爆発があってもよかったかな、と思ったので、3人が救出された後に「証拠隠滅」も含めて、大規模爆撃があってもよかったように感じた
ラストがリーパーとブランソンのダンスというのは何とも言えないところだが、多くの仲間の信頼を得るよりも、1人の理解者がいる方が良いという感じなので、悪くはないのかな、と思った
現代の軍事作戦における「椅子の男」の活躍ぶりは興味深いが、疑問を抱かざるを得ない場面も多い
現場での活躍を「椅子の男」が後方から支援するというパターンは、スーパーヒーローものやスパイ映画ではよくあるものの、それを、現代の軍事作戦として描いているところが目新しいと言えるだろうか?
実際、MQ-9無人攻撃機は、敵地に潜入した特殊部隊の周囲を警戒するだけでなく、強力なミサイルによって近接航空支援を行い、あるいは孤立無援となった兵士を救出地点に誘導するなど、現場の人間にとって、実に頼もしい存在として描かれている。
生死をかけた激しい戦闘を繰り広げ、敵から酷い拷問を受ける最前線の兵士達の切羽詰まった状況と、バスケットボールのテレビ中継にうつつを抜かし、労働時間の制限を気にかけ、帰宅途中にスーパーマーケットでのんびりと買い物をする無人機のオペレーター達の呑気な様子との対比も面白い。
その一方で、MQ-9が、ヘリによる救出地点に多数の敵兵(トラックも!)が現れるのを見落としたり、追尾していた兵士が敵に捕らえられるのを認識できなかったりと、その性能やオペレーターの技量に疑問を感じるような場面があったのは気になった。
ラストの敵施設に対する爆撃にしても、1回目の爆撃の混乱に乗じて捕らえられている仲間を捜索する作戦だと思っていたら、爆撃の前に施設内に乗り込んで行ってしまって、「えっ、どうなってるの?」と驚いた。
激しい銃撃戦や格闘戦を見せ場にしたかったのかもしれないが、これでは、無謀な「突撃」にしか見えないし、結果的に、2回目の爆撃の後に地下に捜索に行っていれば、仲間やCIAの「アセット」を無事に救出できた上に、特殊部隊のリーダーも死なずに済んだのではないだろうか?
無人機を運用する空軍基地にしても、外部からの電話が設置されている場所が、電話番が待機している当直室や作戦室ではなく、非番の隊員達がテレビを観ている休憩室か娯楽室であったのは、いくら何でも非現実的で、おかげで、爆撃中止の要請が伝わるのかどうかで大いにハラハラさせられたものの、余りにもお粗末な描写に対して、空軍からクレームが寄せられはしなかったかと心配になってしまった。
冒頭で出てきたフルーツ味のコーンフレークや出産間近という状況(電話での連絡)も、てっきり何かの伏線だと思っていたのだが、結局、回収されずじまいで終わってしまったのも、物足りないと言わざるを得ない。
何よりも、せっかく世代や立場を超えて友情と信頼を育んだ兵士と無人機のオペレーターが、直接、対面して、感謝の気持ちを伝えたり、労いの言葉を掛けたりするシーンが無かったことは、バディ・ムービーのエンディングとして、不完全燃焼に思えてならなかった。
なかなかの緊迫感
圧倒的戦力の米軍。遠く離れた遠隔地から無人機を飛ばして敵の位置を把握したり爆撃したり。しかし、現地では死と隣り合わせの攻防をしているのに、それを見守っているアメリカ人は2人のみ。他の軍人たちは呑気にスポーツ観戦に興じている始末。
さらに、労働時間が大幅にオーバーしているからという事で基地から帰らされ、スーパーで買い物するという現場とのギャップはそれこそまさに天国と地獄だわ。
しかし、こんな良作でも公開劇場が少ないのは、
誠に残念
鑑賞動機:時間があっても観るものががが8割、あらすじ2割
ヴィーガンネタはギャグなのかな? CIAはダメダメ機関って揶揄してる?
展開としてはこちらの予想外の方向に進んでいくのがよい。後半、これどうとりまとめるの?…という展開から終わりまでは、出来過ぎだけどセーフ。
期待値低めだったので、ちょっと得した気分
匿名の爆弾など恐くない!テクノロジーが大きく導入された現代の戦争も、やっぱり最後はガチンコ勝負で肉弾戦の殺し合いは変わらない!
ドローンによる攻撃がクローズアップれれる現代の戦争でも、正確な爆撃の目標地点を決めるため、結局現地に潜入するという人間は必要だということ。
この視点を中心にした映画は初めてではないか?
遠く離れたオペレーションルームでは勤務時間が10時間を越えないようにという、普通のデスク・ワークのような管理がされて、そこの大多数の兵士たちは任務よりもスポーツ観戦に夢中。
生死の境で命懸けの現地とは雲泥の差。
捕らわれ、拷問にかけられている最中でも、オペレーターは仕事が終わり、スーパーで妻から頼まれた買物中。
この両者の存在が今の世の中。
ドローン戦争の部分は少人数でオフィスで進められても、現地では昔ながらの戦争、肉弾戦は変わらない。
爆弾が落ちると告げても、「特命の爆弾なんか関係ない」、最後は一対一で刃物で切り合う。
このアンバランスさが何とも言えない。
遠く離れた場所で無線だけでつながる異色のバディ感と友情は、「ダイハード」を思い起こす。
最後に、パンフレットには、ラッセル・クロウの相棒役女優は、唯一の女性メインキャストに関わらず、キャスト紹介ページにもキャスト・リストにも名前が無く、唯一の写真もピンボケであまりに不憫です。
ん〜
全体的には悪くないリアリティも高い。ただ高高度降下は初めてで、現場も2回目、仲間にバカにされてたポンコツキャラが急に射撃も優秀、サバイバル能力抜群で格闘戦まで得意なのは、え〜???って感じ。とB-1ってグアムから来たの?単独で?そんな事ある?そもそもあの状況で使う?
【”さあ、拷問の時間だ。”今作は米軍無人戦闘機からの”匿名の爆弾”による猛烈な爆撃と、テロリストたちとの血塗れ接近肉弾戦をアメリカ空軍基地との温度差も交えて描いた激烈なミリタリーアクションである。】
■イスラム過激派の温床となっているフィリピンの島で、アメリカ軍の特殊部隊デルタフォースが、テロリストと繋がりがある富豪のペドロフに対して内偵を行っている最中に拉致されたCIAの諜報員アセットを救出するという極秘任務に乗り出した。
シュガー曹長(マイロ・ヴィンティミリア)の率いるチームに地上部隊と航空機を連携させる連絡役の新兵キニー(リアム・ヘムズワース)を加えた4人は諜報員が監禁されているというペドロフの邸宅まで接近するも、丁度そこにテロリストのハシミ率いる一味が邸宅に現れ、ペドロフの護衛や家族を殺傷しはじめる。
民間人に死者がでたことでやむえず介入するシュガーのチームだったがハシミ一味の数と雨霰のRPGに圧倒され、激しい銃撃戦の末に壊滅寸前に陥ってしまう。
孤立したキニーは、上空から支援する無人戦闘機MQ-9 リーパーのオペレーター・グリム大尉(ラッセル・クロウ)を頼りに、決死の脱出に挑む。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ラッセル・クロウが軍事映画に出演という事で、どれだけスリムになったかな?と確認するために鑑賞。だが、彼の役は米軍基地での無人戦闘機のオペレーターであり、序盤はアメリカ軍内の緩い雰囲気に”何だよー。”と思いつつ、観賞続行。
ラッセル・クロウ、超デブッチョだし。そろそろ痩せた方が良いんじゃないか。
・などと、思っていたら突然現れたアメリカ軍の特殊部隊デルタフォース監視中の富豪の家になだれ込むテロリストたちの蛮行。富豪のフィリピン人妻を捉えてイキナリ斬首!ウワワワー。斬首のシーンを映画で観るのは、「悪の法則」でメキシコの麻薬カルテルに誘拐されたぺネロペクルス以来かなあ。(斬首シーンは描かれないが、嫌な想像をさせる・・。)イヤだなあ。
・更に、テロリストたちに見つかった特殊部隊デルタフォース4名は、雨霰のRPGと機銃掃射で1名死亡、2名行方不明。新兵キニー独りぼっち・・。
・で、そんなキニーを遠く離れた米軍基地で無人戦闘機を操縦し、”匿名の爆弾”による猛烈な爆撃で援護し、米軍機着陸地点まで誘導するグリム大尉と、相棒のニア・ブランソン二等軍曹(チカ・イコグウェ)。
ハラハラシーンが連続し、もうスクリーンにのめり込み状態で鑑賞続行。
■一方、グリム大尉の上官や仲間達は基地内で、バスケットボールの試合を見て盛り上がっている。何なんだ、この温度差は。更にはグリム大尉の4人目の妻の出産が近いのに、緊急電話を外している・・。
お前らなあ。
・一方、キニーやRPGの直撃で死んだと思われたビショップ、シュガーは生きていたがビショップはテロリストに囚われ、キニーも同じく囚われて拷問に・・。非常にイタソーなシーンの連続であり、且つシュガーは見せしめのために射殺・・。嫌だなあ。ハンマーで殴るのは止めて欲しいなあ。
・一方、アメリカ米軍では誰も生き残っていないと判断し、有人機による爆撃を指示するが、辛うじて脱出したキニー、ビショップ、そしてアセットと脱出を図るために、爆撃中止をキニーは連絡しようとするが・・。
<今作は米軍無人戦闘機からの”匿名の爆弾”による猛烈な爆撃と、テロリストたちとの血塗れ接近肉弾戦とをアメリカ空軍基地との温度差も交えて描いた激烈なミリタリーアクションなのである。>
心臓に悪いです
ずーとハラハラドキドキ
パラシュート,地下拠点の出入口,犬、ミサイル到達時間,拷問,電話が繋がらない、3発目ミサイル....
緊張し過ぎでドリンク🥤に手を伸ばす暇も無かったです。
ダマサレルナ
ラッセルクロウが正義の軍人だと。最初は神の如く眺めてるだけだったに違いない、同郷のよしみか?ドローンオペレーターだと太るのかな。
現代の戦争・・銃弾の殺傷力が高く重低音が恐ろしい、一発で動けなくなる。ピンポイント空爆も怖い、オペレーターは変な気を起こさないか。
くれぐれもダマサレルナ、めでたしラストに。
失礼を承知で聞くが、ラッセル貴方いつから太り出したの?
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