「背後の敵、天空の友軍(とも)」ランド・オブ・バッド シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
背後の敵、天空の友軍(とも)
ドローンは、敵に知られることがない圧倒的強さが不気味な兵器だけど、今回は敵地で孤立無縁の兵士を誘導、援護する役割なのが面白いところです。いわば神の眼と雷を持つドローンは、味方の位置情報を把握しながら、接近してくる敵の情報を送ったり、敵陣にミサイルを発射したり、地上軍にはめちゃ頼りになる兵器です。このドローンを操作するパイロットが人間味たっぷりで、ひとりぼっちで逃げる兵士と故郷の話をしたり励ましたりするので、殺伐とした話しにならないようになっています。また、実践経験の浅い兵士が、勇気を出して捕虜になった仲間を助けに行く成長物語にもなっています。一方で、お話しがうまくあっさりと展開してしまうので、もっと盛り上がりを作ってほしかったです。役者では、ラッセル・クロウが頼りがいのあるドローンパイロットを好演。ますます磨きがかかったどすこい体型は、パイロットからドローン担当になって太ったと言う役作りと信じたいです。地上兵士のリアム・ヘムズワースは、兄貴のクリス同様イケメンでした。
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