劇場公開日 2025年8月15日

「前線とのギャップが恐ろしい」ランド・オブ・バッド kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 前線とのギャップが恐ろしい

2025年8月21日
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鑑賞方法:映画館

拉致されたエージェントを救出するための極秘任務を描いた作品。
現場で戦闘する兵士と無人戦闘機を操縦するオペレーターの姿が描かれるのが面白い。上空から無人戦闘機で周りの敵を確認しながら、戦闘員に指示を出すという方式。これが現代の戦闘の姿なんだろう。あのディスプレイを見ているだけなら、本当にゲームで指示を出している感覚になってしまう。
実際、無人戦闘機のオペレーターはアメリカ本土にいるから、そちらの映像は本当によくある日常が描かれる。コーヒー飲みながら雑談したり、妻が出産間近でやきもきしたり、スタバで何か頼むか聞きにきたり、テレビでバスケの試合を観て大騒ぎしていたりする。敵との激しい戦闘が繰り広げられている前線とのギャップはひどいものだ。
ディスプレイで味方の戦士が次々と死んでいくのを見ているその隣の部屋ではバスケで大騒ぎしている。この風景に、言葉で表現できない恐ろしさを感じてしまった。なんだろう、この感覚。この恐ろしさを表現したかった映画だとしたら大成功だ。でも、声だけの通信で通い合う男の友情みたいなものを描きたかっただけのような気がする(想像だけど)。それはそれで悪くはなかった。てことは、私たちはエンタメとしての戦争を受け入れるのに慣れすぎてしまっているってことだ。それはそれで恐ろしいことなのかもしれない。

kenshuchu
トミーさんのコメント
2025年8月21日

共感&コメントありがとうございます。
受話器外しだけはどんな言訳も受け付けられないですね。こういう人が駐留米軍だったら嫌です。

トミー
トミーさんのコメント
2025年8月21日

ボロボロで収容されるリアム某、踊るデブたちはもう失念してしまったんでしょうか?まぁこっちに収容される訳じゃないし?って感覚?痩せろ!!

トミー
大吉さんのコメント
2025年8月21日

前線と指令する側との差には恐ろしさを感じました。

大吉