蒲団のレビュー・感想・評価
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瓶ちゃんと拾うとこ偉かったよ!
まず何より箸の持ち方がめっちゃ気になった。演技プランなのか地なのか知らんけど。
オワコンの中年脚本家。仕事部屋で一人悶々とパソコンに向き合う日々に突然弟子志望の若い女性が転がり込んで来る。さぁこれは大変だ。余りに滑稽すぎるおっさんに終盤笑いが止まらなかった反面、なぜか愛しくも感じてしまった。同じ劇場で観ていた方すみません、後方で吹き出して笑ってたのは私です。
スカートから覗く生足、開きっ放しのスマホ画面、あえて聞かせる男の話、いや、おっさん気づけよ。それ寝てねぇから!ここまできたら雨すらわざと降らせたんじゃないかとさえ思えてくる。私はおばはんなのでおっさんの下心が幾ばくかは分からないが、うん。きっとそうなんだろう。
理性の保ち方と失い方や二重意味で言動選択が秀逸
2024年劇場鑑賞33本目 傑作 79点
まず、当方の採点基準より80点から☆5.0になる為、1点低い79点というのは大変高評価であと一歩及ばなかったという認識である
予告から感じた哀愁と別作品の痴人の愛同様古くから親しまれている原作を現代に返り咲いたということで、期待して新宿K‘sシネマまで足を運んだのを覚えています
結論、文句の付け所がないくらい演技や脚本、展開が素晴らしく楽しめました
斉藤陽一郎演じる中年脚本家の竹中が、突如現れた秋谷百音演じるファンで脚本家志望の若い女性の横山と共に過ごす中で、次第に公私混同した抑えきれない想いを抱き、一層強まる現代の風刺を交えて、もがき葛藤する様を青く哀れに描いている95分間である
脚本家として軌道に乗っていた頃から年月が経ち、自身の感性が時代に取り残され夫婦仲も冷め切った最中での出会いで、初対面から下心をひた隠しにしているような表情で、まぁ可愛くて仕方ないよね
結構この手のヒロイン(?)役はルックスや雰囲気に説得力がないと成り立たないと思っているのですが、もう適役も適役で、十二分に綺麗な女優さんですが決して絶世の美女ではなくて、西野七瀬や小坂菜緒、同監督の最新作つゆのあとさきの西野凪沙のような、目が綺麗で可愛らしい華奢で守りたくなるようなルックスがまさしくで、これもまた現代受け意識なのか男なら主人公を等身大に感じるほどの没入感だったと思う
竹中もいきなり好意を表に出さず、なんならそこらへんのキモ親父はもっと早くにキモムーブかましてると思うけど、そこは社会的立場や既婚者であること、尊敬されていて一線を越えてはいけないという理性が働き、中盤くらいまで保っていいき、はみ出てしまった素行が絶妙で、終始描くそのグラデーションが丁寧で綺麗で見応えがあった
当方今作は24年5月中旬に鑑賞し、レビューを書き込んでいるのが7ヶ月の12月中旬で、鑑賞直後に記録していたタイトルの後半に記載してある言語選択のダブルミーニングの意味とそのシーンについて忘れてしまったので、配信が始まったらまた鑑賞し書き込もうと思う
是非
書きたいもの
かまだんじゃなくてふとんだよ
それぞれの役者さんの演技が素晴らしく
スクリーンに吸い込まれて時間が経つのを忘れる
くらい見入った
男はいつも若い女の子が好きで
若い女の子はやはり心のどこかで
そんなおっさんを下に見ている
女の方が年齢はどうあれ
いつも一枚上手なのだ
男はいつも女の掌の上で
転がされているだけに過ぎない
中年のおっさんの儚さと悲しさとみじめさに
同じおっさんとして思わず目を覆いたくなるが
多分これが現実だろう
まず走っても足が上がらなくなっているのだ
こうであろうという固定概念が染み付いているのだ
願わくば若い女の子とワンチャンあるんじゃないかと信じているのだ
でもどんなに傷付いてもこのおっさんは
また大作を書く気がする
おっさんの執念は意外と恐ろしいのだ
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