ルックバックのレビュー・感想・評価
全198件中、81~100件目を表示
あれぞまさしく「ザ・しょーがくせー」これぞまさしく「ザ・マンガ」!
そうそう、ああいうノリだよ、小学生は!田舎?の小学生の深層心理をうまく掴んでて、それが結果的に平成昭和の子ども感覚にも通じてるから共感する大人はいるかも。
正直ショッキングな展開ではあるけれど、そういう事実との向き合い方というかストーリーの持って行き方とかよかった。
さらに、描きたいことだけ描いて、パッと終わる。余計な尺は稼がない。イージャン!
ええ、ささりましたとも。BGMもいいよ。尖ってないけど尖った作品だった。
今年1番、かも?!
先に鑑賞された人達に感謝
「切ない」
エンドロールが終わった瞬間の気持ちであり、感想を凝縮した一言です。
涙が出るわけでもなく、心臓を鷲掴みにされたように胸が締めつけられ、主題歌の「Light song」が散華のように頭の中に降り積もり続けました。
鑑賞後に原作を読み返して驚きました。
①原作がそのまま映画になっている
②映画としての魅力を燦然と放っている
この①②が美しく両立しています。
原作を読んだ人、知らない人両方に勧められると思いました。
そしてnakamuraさんの音楽が作品世界に寄り添い、盛り上げており、ラストで流れるLight songに心が震えました。
舞台挨拶のインタビューで「大きな意味としての賛歌」と主題歌について述べられていましたが、私の中では理不尽に命を奪われた人と残された人への鎮魂と慰撫の歌に思えて切なくなりました。
特に好きな点は、藤野の4コマ漫画をアニメーションにしているシーンです。原作の展開を知っていても楽しませてくれる監督の遊び心もあるのかな、と個人的に解釈しています。
中々観ることが出来ない中、鑑賞した人たちの口コミの影響なのか封切りから1ヶ月を経て、手近な映画館での上映が行われました。
今日観られたのは先に鑑賞された皆さんのお陰です。感謝の極みです。
〈2回目鑑賞後〉
1回目は原作を読んでいるがゆえに切ない気持ちが先に立ちました。
2回目ではようやく喜びの表現をきちんと受け取れました。
特に雨の中の藤野の歓喜のシーンには、
かつて小学生だった自分の姿を重ねました。
嬉しすぎて嬉しすぎて、全身で喜びを発散しないとこの喜びの置きどころが分からない感じ、懐かしいです。
理由が思い出せないくらい昔の喜びの感情がすくい上げられ、元気を頂いた思いです。
たまらなく良すぎて…
最初に言っときます。見てすぐの感情を直に殴りつけたので文書におかしなところがあるかもしれません。冷静さも含めたくないので推敲もひません。
良すぎてわざわざアカウント作ってレビューしにきた。まじでたまらなくいい。ストーリーの素晴らしさを圧倒的作画と演出でさらにたたきつけてくる。映画見て人前で泣いたのはまじで初めてですよ罪ですねータツキ先生。ストーリー的ネタバレはネタバレありでも言いたくないので省きますが演出的ネタバ例。これはどうしても語りたかったからする。
漫画を描いてるシーンや中学生から高校生くらいの期間は基本コマ送りとかイメージを強く持たせながらも現実的な早送りで送ってた。夢中になってるから時間の流れがとてもはやいという認識だ。だが最後。最後だけは表現の仕方が違くて、外はタイムラプス、中は実時間みたいな。漫画を書いてる本人としては短く感じていたが実際は目茶苦茶時間経過してるみたいな感じで主観を客観視させてるんだよね。それにあれだけ癖だった貧乏ゆすりすら止まるほどの比類なき集中にしているみたいな感じがしてたまらんってなったね。
鎮魂であり報復
例の事件を前提にした評価です。
クリエイターという生き物はものを作る事でしか自己表現ができないんだなとつくづく感じました。
漫画家として成功した藤野
しかしアシスタントに満足できずどうしても京本と比べてしまう。京本ならもっと上手い。京本ならもっと理解してくれる。京本じゃなきゃ駄目だ。
そんな折に飛び込んだ訃報。
もし自分があの時京本に出会わなければ……
それ以降観客は振り返ることのない藤野の背中を見つめ映画が終わる。
命はある日唐突に理不尽な形で奪われることがある。
映画の中の被害者は京本一人だった。
しかし例の事件では過去に類をみないほどの数の尊い命が失われた。
その一人一人にこんな出会いがあったのだろうか、こんな想いがあったのだろうか、残されたものは一体どれほど悲しんだろうか……想像せずにはいられなかった。
それでもクリエイターは前を向いてものを作り続ける。
悲しみや怒りや恨みも全て作品にぶつける。
それ以外に、それ以上に表現できる方法など知らないのだ。
それが亡くなった人々への最大の鎮魂であり
犯人への唯一の報復なのだ。
と、勝手にそのように解釈しました。
自分は絵を描きますが、
友達に映画の感想を聞いたらこんなもんかーって言ってたので、
ものをつくった事がないにせよ、ものをつくる人の気持ちが分からないと没入はできないのかもしれません。
また、事件のことを知らない人には、よくある人の死を使って感動を誘うやつかとか、漫画家が挫折から立ち直る話くらいにしか見られていないというのも分からなくはないです。
自分がこの作品に強く揺さぶられる条件が揃っていたことはこの上ない幸運だと思いました。
前を行く人の背中を見る、後から来る人を振り返る
7月24日(水)TOHOシネマズ日比谷で。
藤野が京本の存在を認識したのが4コマ漫画が学年新聞に並びで掲載された小学4年の時、画力の差に藤野はあせり努力するが画力の差は縮まらず、藤野は6年の途中で漫画を書くのを辞めてしまう。
初めて出会ったのが小学校卒業の日、担任に頼まれて引きこもりで式に来なかった京本に卒業証書を届けた時である。
京本に藤野の漫画が好きで「藤野先生」と呼ばれ、嬉しくてスキップして帰る藤野。
二人は一緒に漫画を書き始める。藤野が漫画を、京本が背景を。
漫画雑誌の懸賞に二人で描いた作品を藤野京の名で応募すると優勝、二人は賞金百万円を手にする。
引きこもりだった京本の手を引いて買い物へ、食事へと街へ連れ出す藤野。藤野の背中を見る京本。
二人の共作は漫画雑誌に何度も掲載される。高校を卒業したら連載を、と編集部から声が掛かるが、京本は共作を断りもっと絵が上手くなるために大学で美術を学ぶ事を選択する。藤野は、共作を継続する事を望むが、京本の希望を受け入れ、一人で連載を始める。
連載を始めた「シャークキック」は当たり、巻を重ねて行く。しかし、藤野は背景に満足がいかない(京本の背景が欲しいと思っていたに違いない)。
そんな時、ある事件が起きる…。
藤野に手を引かれた京本は藤野の背中を見ていたが、手を引いていた藤野は京本を振り返っていなかったようだ。だから、大学で美術を学びたいと京本に言われた時、藤野は戸惑う。京本の思いに気づいていなかったから。それが、あの時ああしていなければ、と言う思いに繋がっていったのではないか。
ラストで藤野は、京本の部屋から持って来た4コマ漫画を窓に貼り、漫画を描く。描き続ける。
カメラはフィックスしたままで、時間が流れ朝⇒昼⇒夕⇒夜となる。一日描き続けた藤野がドアを閉めて部屋を出て行くのがシルエットで判る。
58分と言う凝縮した時間の中に素晴らしい物語が紡がれた。
実写のような漫画のような
終盤、即「あ、京アニの」と思いました。
なんの予備知識もなく、Twitterなどsns界隈で
みなさんが静かにとても静かに
「ルックバック」見るんだ
と囁いていたので、その皆さんの静かな決意に
誘われて見てきました。
絵が上手い、漫画が上手い子の
この子にこの先何が起きるというのか、と
見守っていたら、まさかの事件。
京アニのあの事件が起きた時に感じた
何でそんなことが?
なんでそんな事に?
が映画を見て思いました。
そして京アニの事件の時に同じこと思ったんだ
ってことも思い出しました。
実写のような
漫画のような
そんな映画でした。
また見たら違う感想になるかな。
振り返っちゃう・・・‼️
上映時間58分の小品ながら、少女から大人へと成長していく二人の女の子の軌跡が刻み込まれた名作ですね‼️学校新聞の四コマ漫画を担当してきた自信家の藤野と、不登校の京本。小学校の卒業式の日に初めて会った二人は意気投合、共作で漫画を描き続けるが・・・‼️出会い、友情を育み、共に夢を追いかけ、決別、そして永遠の別れ‼️誰もが経験するであろう人生の一大事が瑞々しく、そして美しく描かれてます‼️京本の葬式の後、藤野が小学校の卒業式の日に、自分と京本が出会わなかったらと振り返る(ルックバック)‼️大学で京本を襲った凶行を藤野が阻止し、そこから二人の友情が始まる‼️人間の人生にとって、誰もが後悔として抱える "あの時、違う行動をしていれば"‼️女の子の二人の友情物語でありながら、人生の儚さ、深さまで描き、ラスト、黙々と漫画を描き続ける藤野の後ろ姿は、希望に満ち溢れていて素晴らしかったです‼️
あの事件のことを考えると複雑だけど
原作未読。
漫画に情熱を傾ける2人の少女の青春ものとしては、短いながらもよくまとまっている。
画力は確かに京本の方があるけど、漫画家としてのセンスはどう見ても藤野の方が上で、京本の心が次第に漫画から離れていくのは必然であったように思う。
例の事件を彷彿とさせるあの展開については、ちょっと複雑。まだあの事件のことを割り切れていないから、触れてほしくなかった気もする。
作画は、派手なアクションがあるような作品だからこれでいいのかもしれないけれど、ところどころで違和感はあったかも。
綺麗な映画でした
藤野という努力家と京本という天才の話。
あらすじは飛ばします。
まず、藤野が自分の才能のなさに絶望するシーン。
教室が無限に広がっていくのだが、凄い。実際に自分の努力の結果が才能のある者に及ばなかった時の気持ちという物は、他に無いほど悔しくて、やるせない。それがよく表現されていた。
そしてパラレルワールドの干渉だ。
藤野が四コマ漫画の破片のみを入れた場合には、お互いがそこそこ上手くいく人生をおくれていた。少なくとも京本は死ななかった。
四コマの完成形を入れたら、京本は死ぬが、藤野は大成する。
親友の命あるいは自分の夢かの分岐だった。それを選んだり変えたりはしない。
どちらの世界の話も後半は書かれており、どの世界の2人も、できるだけ前に進もうとしていた。
よくできた映画だった。
最後の方にあった、漫画的表現、コマが出てきて演じ終わったコマが止まり、横に下にと移っていくのが斬新な表現でよかった。
努力する凡人に送りたい映画。心の支えになるかもしれません。
原作未読です。 ルックバック。。。1時間とは思えない充足感でした。...
原作未読です。
ルックバック。。。1時間とは思えない充足感でした。
とにかく音楽が好き。
漫画がそのまま動いてるような映像が好き。
現実にザラにいる承認欲求の強い主人公が好き。
チェも出てきて嬉しい。
チェの読者ランキングあんな感じなのかなーと楽しく見てました。ジャンプはああいうとこいいですね。バクマンも好きでした。
特にいいのは4コマの声優さんが強いとこです。
あの4コマに坂本真綾出るとは 笑
正直個人的にはタツキワールド!!みたいなのが理解できてないので十分楽しめてるか分かりません。
チェもたまに分からんしね。
京本が描いた風景画は原作では見られるのかな………
どっか出てたっけな。
京都アニメーション事件をこの作品のモチーフの一端としているとするの...
京都アニメーション事件をこの作品のモチーフの一端としているとするのなら、藤野ちゃんの喪失と再生には胸を締め付けられる思いです。
夢破れた者たちの思いを背負う覚悟がなければ、道は切り開かれないと思うのです。
京本さんと共同で作品を作っていた時は、あくまで漫画作りは「自分たち」のものでした。
ところが、京本さん亡きあと、藤本ちゃんの漫画作りは「自分たち」のものである場所から突き抜けて、先人たちや夢破れた者たちの思いも引き受けた覚悟をみせていたように感じました。
窓に貼り付けた4コマ漫画が、わずかに揺れています。京本さんが藤本ちゃんに(生きて夢を追う者に)、「がんばれよ!」って言っているようでした。
創作への賛歌
切り口は色々あるかもしれないけれど、自分に刺さったのは創作活動そのものへの賛歌でした。
藤野と京本がふたりで創作に費やした時間それ自体が、創作の成果物の出来や評価とは別に価値を持つ。
それこそが創作者を支えるもののひとつなのではないでしょうか。
また創作への賛歌という観点から見れば、本作であの事件の引用がなされる必然性も理解できます。
かの犯人もまた創作者のひとりであり、故に許されざる罪を犯し、それでも創作の輝きが損なわれることは無いのです。
背中(back)を見て‼️
京都アニメ事件の犠牲者への追悼から生まれた映画
この映画が完成して公開されたことは、とても大事な意義のあることだと
思います。
あの痛ましい事件の死者そして怪我して病に臥せる多くの人々。
彼らが如何に「描くことを愛し、描くことに尽くした人生だったか?」
《ひたむきな者たちの命が奪われることは、許されない‼️》
【ストーリー】
小学4年から学校新聞に4コマ漫画を掲載している藤野(声=河合優美)
は、ある意味で天才。
対して不登校の京本(声=吉田美月喜)は密かに藤野に憧れ、
自分も4コマ漫画を描いている。
小学校の卒業式の日に担任に京本の家に卒業証書を届けるように言われる。
京本の家は応答がなかった。
そうっと廊下を進むとスケッチブックの山・山・山。
ついつい4コマ漫画で、“出ておいでよ“と描いてしまう。
家の外に追いかけてきた京本は、“藤野先生“と呼び、
尊敬を隠さない。
これをきっかけに京本は藤野の背景を描くアシスタントになる。
しかし高卒後、京本は美術を学ぶため大学に入り、2人は
別れ別れになる。
そして藤野は漫画を認められて連載して、単行本を13冊も
出版する人気漫画家に成長する。
ある日、ふと描きながらTVニュースに手を止める。
東北の美術大学に、斧を持った暴漢が押し入り怪我人が出ているとの
ニュース。
京本の通う大学だ。
嫌な予感は当たる。
京本は殺されてしまう。
ショックで初めて連載を休む藤野。
葬式に行き、部屋を眺め、
あの時の事を思い出した。
自分が京本に“出ておいで‼️“と言わなければ・・・
京本は死ななかったかもしれない。
後悔の涙が頬を濡らす。
藤野(声=河合優美)の絵(漫画)への尽きることのない情熱❤️🔥愛を
通して、奪われてはならないもの。
奪ってはならないこと。
生きる事の意味と大切さを訴えている。
それでも藤野は強く生きていきたい・・・と。
女子版藤子不二雄物語、ではない
明るく自信満々の少女、藤野と、才能溢れる引きこもり不登校の女子小学生、京本がふとしたきっかけからコンビを組み、売れっ子の漫画家ユニットになっていくという話
藤本タツキ原作のコミックに登場する女の子は可愛くどこかセクシー魅力的、何かメンタルに問題を抱えた眼をしていると思っているが、アニメ化された本作でも印象は同じ
藤野が手を引いて街に出ていくシーンは美しく、「その手を離すんじゃないぞ」と心の中で呟いたが、手を離したのは引かれていた京本だった
失われた美しい日々をルックバックして、後悔と想い出、哀しみを乗り越えて前に進んでいくんだろう、多分
ただ、なんの伏線もなく訪れる凶報があまりにも唐突
この辺は原作をなぞらないと腑に落ちないのか?
神は細部に宿る、という金言通り、北の国の雪の上を歩く音、早春のアスファルトに残る溶けかけの雪の儚さ、夕暮れの稜線をくっきり照らすぼんやりとした残照など、耳目を楽しませてくれる場面がいくつもあった
よくない
鍵が空いてるからといって勝手に他人の家に上がるのはおかしいし、京本が死んだのは自分が外の世界に連れ出したからだってのもおかしい
登場人物を死なせて感動させようとするのも安直
京本が美大行くの反対したのもげんなりした
60分弱の作品で割引も効かず1700円もした
絵は良いがストーリーはゴミでした
よくない
想像の翼!
タツキ先生、原作ファンです。
全148ページの読み切り漫画を、押山清高監督が脚本とキャラデザまでも担当し、映画として届けてくれました。
上映時間が58分と短めですが、鑑賞後は、喜怒哀楽の感情全てを揺さぶられ、余韻から抜けられなくなる作品です!
まずあの線!!手書き感が堪らなかった!
映像・演出・演者の演技、BGM全てが、とにかく素晴らしかった!
(知らせを伝える電話の着信音。
あの音量が絶妙で!心臓がギュッとなりました( ; ; )
小4の藤野と不登校の京本。
漫画を描く2人の成長ストーリーで、小中・高〜その後、、と、2人の人生を描いた作品です。
ある日全てを打ち砕く事件が起きて。。
◯藤野の最初の挫折。
絵がもっと上手くなりたい一心で机に向かう藤野。その背中。
本棚の本が一冊ずつ増えていく。
間接的に描かれたそれで、悔しさや焦り、もっと絵が上手くなりたいという気持ちなど、彼女の心情が十二分に伝わってきます。
◯京本宅の廊下に積み上げられたスケッチブック!あの一瞬で全てが分かる。
短いながらも衝撃が走るシーンです!
◯京本の部屋のドアの隙間に吸い込まれる様にして消える4コマ漫画の描写の美しさ!
「出てこないで!!」「出てこい!!」
(これが後半のキーになるので)
このシーンも胸がギュッとなりました。
◯"漫画の賞"に応募する為に2人で黙々と描くシーン。
それまでは1人だった藤野の部屋には京本の姿がある。
春夏秋冬、季節の変化を、セリフ無しのあのコマだけで見せていく!
2人の情熱に感動するのです!
ペンネーム"藤野キョウ"だけで泣けるのです( ; ; )
◯事件後、京本の部屋を訪れた藤野。
「シャークキック」同じ巻が何冊も!
読者アンケートのハガキが意味する事。
ここも涙でした。
挙げればキリがない程に、全編に渡りコメントしたくなりますが、やはりこのシーン。
初めて2人が出会ったあのシーン。
まさかあんなに褒められるなんて!
「先生」と呼ばれサインまで求められるなんて!
不器用な藤野の喜びを表現した雨の中のスキップダンス!
原作でもとても好きなシーンなので、
グッ!と来ちゃいました( ; ; )
「私の背中を見て成長するんだな」
その言葉通り、背中を追いかけてくれた京本。
だけどもう後ろを振り返っても彼女はいない。
藤野の夢想するifの物語は、彼女が前に進む為のパートであり、タツキ先生がこの作品を発表した事も、生きている者へ向けられた、進め!ってメッセージだと思うのです。
どんな運命をたどったとしても、前に進み続ける事ができる人間の強さを信じてる!って事なんだと思うのです。
タツキ先生にぶっ飛ばされたけど、元気付けられた作品です。
ここまでのクオリティで見せてくれた事に只々感謝なのだけど、満点なのだけど、、
映画オリジナルで加えられた"2人が手を離す"シーンに違和感が。。
2人はずっと繋がっているよ( ; ; )
そして
あのセリフが発表当初のセリフになっていました。
◎藤野の声をあてた河合優実ちゃん。
藤野の雰囲気を上手く表現してくれており、とてもマッチしていました。
本当に多才ですね!
そんな彼女が今、出演している
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
皆さんご存知でしょうか?
楽しくて幸せで悲しくて悔しくて。。
とても素晴らしい作品です。
ぜひ見て欲しいです!
NHKで火曜日PM10:00、今2話まで終わったけれど、再放送あるのでチェックして下さい♪
短いけどこれで良いなって思える
まず藤本タツキの漫画をCGじゃなく手書きのアニメーションで見れた事が嬉しい。繊細な動きや演出が細部にまで行き渡っていて素晴らしかった。ところどころCGやカメラレンズの中でしか表現できないような動きもあって手書きでどうやって再現できたのか気になるところまであり実写や映画に近づいたアニメーションでこういうのが見てみたかった〜と思わせてくれました。
クリエイターの方達の積み重ねた技の下地にある時間や努力がこのストーリーと重なって、この話を映像化するにあたって中途半端にはつくれないという思いが伝わってきて目を話すのが勿体ない短いながら濃厚な時間を体感できた。
見に行く前に少し迷っていたのですがさっさと見に行っとけば良かった。その理由が宣伝の動画を見て曲に違和感を感じていてなんだか随分優しくて良い曲で妙に映画が良い話に見えてしまうのではないかと心配していたというのがあります。
個人的にあの途中からのどう気持ちを持っていけば良いのかわからない置き場のない感じが好きで、明確な答えや置き場がないから止められないっていう着地出来ないから進むしかないという様な選択を決めてもらえない心地よさが良いのに無理矢理「良い物」のハコに入って映像化されるんじゃないかなといった心配があったんですが、結果色々な人に見てもらうための配慮は感じたけど気にするほどでは無いかもしれんと納得。
藤本さんの漫画の何というか観客側が抱く感想や感情から、潔く手を放した開放感みたいなものが好きで、世界が自分とべったりしていない感じがちゃんとあったなと感じて満足して帰りました。これこそバリバリの私見なんだけどね。
どゆこと?なぜ心に響かないの?
全く何のアニメ映画なのか分からず、58分で1700円均一ですが、意を決して観てきました。
どうやら藤野と京本が2人で漫画を描く物語のようですが、どうやら京本は何故か亡くなってしまうようです。京本の死因が劇中で明かされず、どうやら斧を持った男に殺されたのかもしれないと勝手に思いこみました。
藤野は、以前自ら描いた4コマ漫画が原因で京本が自殺したとでも思っているのでしょうか。
とにかく京本の死因を明らかにしてほしかったですね。
「絵を描く」ことのリアリティを欠くのでは
原作を読んでいないので以下に書いた事は映画というよりも原作に対しての指摘になるかも知れないのですが...
以前美大を出て学校で美術の先生をしている友人に聞いた話。「漫画を目指していて描いた作品を出版社に持ち込んで見てもらったことがあったのだけど画力は問題無いけどストーリーがね...」と言われたらしい。
だから画力は漫画家になるのに一番重要な要素ではないし、画力にしても美大受験に必要な画力のようなものじゃないだろうし、画家になるような人は絵が上手くなるために描くのでなくてタダタダ絵が好きで、一つのテーマを突き詰めて描くのだろう。主人公の藤本や京本が絵が上手になりたくてたくさん練習して努力してというストーリーは見る人には分かりやすいが絵を描く人のリアリティからはかけ離れているように感じました。
ですから京本がもっと上手になりたくて美大に行きたいと言い出したときに「それって美大で身につけるものじゃないし、あなたは元々素晴らしい。自分はあなたの絵を見て漫画をまた描きたくなった。」って告白が必要だったし、最後の場面でも「私はあなたに自分の絵を褒めてもらってうれしかった。不登校だったあなたに対して世話をしてあげてるみたいな上から目線だったことゴメン。漫画を連載していると読者の人気ランキングなんてあるけど本当はそんなのどうでもいいの。あなたといっしょに漫画を描いていたい。だって私はあなたの絵の一番のファンなのだから」なんて台詞ほしかったなあ。
週刊少年ジャンプに連載されている藤本タツキ先生だからこそちょっととがった台詞書いてほしかったなあ、なんてかってなことを思いました。
いい映画だっただけに絵を描く人としてのリアリティが欠けたところと台詞でもう一押したたみこんで来てほしかったなあ残念と思い。5点満点中3.5点としました。
見届ける気持ちで鑑賞しました
原作を公開時に読み、今回映画を観てきました。
原作を読んだ時は、面白かったとか感動した…というよりは、「ああ、このことを描いておかねばならなかったんだな」という感想を持ちました。
なので今回の映画も、「アニメーションにしなければならなかったんだな」と思い、いち漫画・アニメファンとして見届ける気持ちで見に行きました。素晴らしかったです。
絵を描く仕事をする人は、絵を描くのが好きな子供だった全ての人たちのヒーローだと思います。そんなヒーローたちも、始まりは同じ「絵を描くのが好きな子供」だったことを感じさせてくれる作品だと思いましたし、その姿のきらめきがとても愛おしかったです。
であればこそ、起こってしまった出来事に対するこのやり場のない気持ちを、言葉ではなく絵で残されたことに、深い尊敬の念を抱きました。
全198件中、81~100件目を表示