劇場公開日 2024年6月28日

ルックバックのレビュー・感想・評価

全559件中、1~20件目を表示

3.5こんなに重かったとは………

2025年3月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

タイトルは知っていたので、興味本位でプライムビデオで鑑賞しました。

実際に観て、1時間の中で濃厚な人間ドラマと辛い現実が描かれていることに衝撃を受けました。藤野と京本は、初めこそお互いの顔を知らなかったライバルだったのが、ふとしたことで2人は仲良くなっていきます。そこから一緒に漫画を創作していき、絆が深まっていく過程に惹かれました。

しかし、途中ですれ違うようになっただけでなく、2人にとんでもない悲劇が襲いかかったときはショックでした。まるで、喜びに包まれている中で急に奈落に突き落とされるような感情になりました。また、京本が巻き込まれた事件は、あの某アニメスタジオの件を彷彿とさせました。

漫画家としての道を歩む大変さと、どんな辛いことがあっても乗り越える大切さも必要だと痛感しました。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Ken@

4.0君の笑顔を見たいから

2025年2月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

原作で号泣した人間なので、映画化は不安でいっぱいだったのですが、、、思い切って観に行ってよかった。
声優、音楽、動きともに脳内のイメージと大きく変わらない。いやあ、なかなかないよ、そういうの。
どちらが良かったか?と問われれば、そこはコミックの方になる。ただ先に出会った方がどうしてもインパクトあるので厳密に比較することはできない。逆だったら、この映画の方だった可能性も高い。というか、比較することに意味はない。言いたいのはそれぐらい原作コミックの「間」「行間」「雰囲気」をうまく掬い取っていた映画だということ。

二人の協同作業のシーンが眩しい。

「だいたい漫画ってさあ…私描くのはまったく好きじゃないんだよね。楽しくないしメンドクくさいだけだし、超地味だし。一日中ずーっと描いてても全然完成しないんだよ。読むだけにしといたほうがいいね。描くもんじゃないよ。」

「じゃあ、藤野ちゃんはなんで描いてるの?」

コメントする 3件)
共感した! 12件)
momokichi

5.0反語的に「前を向こう」と励ます、心の友のような大傑作

2024年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

Prime Videoでの鑑賞となったが、劇場公開と同じ年に出会えたことに感謝したい。アニメシリーズ「チェンソーマン」は大のお気に入りとはいえ、藤本タツキについてはその原作者としてしか知らなかったが、自身の半生と現実の事件をこんなふうに投影し紡ぎ合わせて力強いフィクションを創作できるのかと驚嘆し、今さらながら敬服。原作未読だが、脚本も担った押山清高監督の仕事も的確だったに違いない。キャラクターたちの画としての魅力、アニメーションのダイナミックな動きの面白さと繊細な変化の情感、そしてストーリーの味わい深さが完璧に凝縮された奇跡のような本編58分。(なおアマプラでの視聴だとエンドロールが始まった途端に「次のエピソード」とか表示が出て放っておくと数秒で自動的に飛ばされてしまうのだけど、あれは本当に余計なお世話! 藤野がひとり向かうデスクの前の窓に映る街の景色がエンドロール数分の間にゆっくりと夜景に変化するまでが作品であり、繊細な描写と余韻を味わう豊かな時間なのに)

鑑賞後、原作漫画についての考察記事やWikipediaの項などを読んで、オアシスの代表曲「Don't Look Back in Anger」や映画「バタフライ・エフェクト」などからの影響やオマージュが指摘されているのを知り、そういえば「バタフライ~」のエンディングにはやはりオアシスの「Stop Crying Your Heart Out」が流れていていい感じだったなとか、関連して思い出したこともいくつかあった。考えてみると「バタフライ~」のラストでの主人公の選択と、この「ルックバック」での終盤に展開する「あり得たかもしれないもう一つの世界線」は近いものがあるが、具体的に書くと両作品のネタバレになるのでここまでにとどめておく。

オアシスの「Don't Look Back in Anger」の題がデヴィッド・ボウイとブライアン・イーノの共作「Look Back in Anger」への返歌的につけられたこともWikipediaで知った。オアシスの2曲と「ルックバック」(look backを直訳するなら、後ろを見ろ、振り返れ)に共通するのは、過去の選択を悔み続けたり、起きてしまった悲劇に怒りや恨みを抱き続けたりしても何も変わらない、きちんと受け止めたうえで、前を向いて将来のため自分にできることをやっていこう、というポジティブなメッセージ。その意味で、「ルックバック」は反語的に「前を向こう」と私たちを励ましてくれる、心の友のような大傑作なのだ。

コメントする (0件)
共感した! 21件)
高森 郁哉

5.0絵は人の心を動かす

2024年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いきなり手描きの背景動画で魅せてくれる。最近は3DCGで背景を動かすことが多いけれど、手で動かす背動をあえてやることが、この作品の映画化には必要だった。手で描くことがこの作品には重要。絵を描く二人の軌跡を手で描くことにこだわることがこの作品には必要だった。それによって、物語には収まらない「絵描き」に対する賛美があふれることになった。
漫画は絵で構成される、アニメも絵で構成される。しかし、絵の上手さとマンガの上手さは異なる。京本は絵が上手い。藤野はマンガが上手い。藤野のマンガの上手さに京本は心を動かされる。京本の絵の上手さに一度心が折れかける藤野は京本との共同作業でマンガへの情熱を取り戻す。絵の上手さとマンガの上手さが共鳴しあって、二人は駆け上っていく。
そういう物語をものすごく上手いアニメーション映像で描くことで、絵の上手さとマンガの上手さにアニメの上手さが重なり共鳴しあう、多層的な作品として完成している。
「絵による映像」であることに徹底的に自覚的な作り方をしており、その快楽が全編にみなぎっている。絵は人の心を動かす。

コメントする (0件)
共感した! 74件)
杉本穂高

5.0作品を生み出す苦労と各キャラへの原作者の想い

2025年5月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

前評判が良く興味を惹かれたので前知識ほとんど無しに封切り後すぐに映画館で鑑賞

原作を知らないので最初のシーンから一体何を見せられているのだろうか?と思ったが物語が進むにつれ作品に没頭

途中、映画館の中が無人のごとく物音がしない状態になり他の人も同じ位作品に惹き込まれているのを感じた。

1時間に満たない作品であったが色々と考えさせられる作品で創作活動中の大変さや各キャラへの原作者の想い等を改めて感じさせられた

原作を元に実写化する様な製作陣にこそ観てほしい作品だと思った

コメントする (0件)
共感した! 1件)
pantara

4.5短いけど、質の高い良い映画

2025年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ドキドキ

58分と映画としては短いので、割高な感じがして観ていなかったけど、中身が十分つまった良い映画だった。主人公二人に共感し、応援する気持ちになり、結末は強い衝撃を受けた。

二人が初めて顔を合わせる場面が物語のポイントになっているところもよくできている。観客が藤本の気持ちを強く受け止める仕掛けになっていて、すごいプロットだと思った。あの場面の大量のスケッチブックによって、主人公二人を含む漫画家全員に対して尊敬する気持ちにもなった。藤本が服の背中に大きく書いた「サイン」も、その後の場面で感動を呼ぶ。

映画全体の作画がとてもレベルが高い。藤本が農道を走る場面など、カメラアングルが素晴らしいし、藤本が走る時の手足の動かし方(演技)も見事。藤本の部屋にある漫画本など、小物もひとつひとつ自然でリアル。窓ガラスに映る人物の使い方など、かっこいいと思った。

原作者の藤野タツキ、監督の押山清高、二人とも最高。良い作品をありがとう! 無理に尺を長くしなくて正解だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
p.f.naga

4.5なんて美しい作品か。

2025年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

なんと美しい作品だろう。
胸がきゅーっとなった…。

原作読んだときは正直ピンとこなかったんだけど、こんなに丁寧に描かれた映像で観たら、藤野と京本の過ごした日々の美しさと切なさがめちゃくちゃ刺さってしまった。
一緒に楽しそうにマンガを書く2人が日々を積み重ねていく演出、藤野がそれを思い出すシーンで泣いた。あまりにキラキラして美しいんだもの…。

ストーリーももちろん良いんだけど、本作のキャラデザ、アニメーション、とても良いよね…。
藤本タツキ先生のタッチがそのままアニメーションになったかのようなキャラデザ、そして登場人物の繊細な目の描き方が良い…。
アニメーションも素朴なイラストっぽいというか、そこが良い。このタッチで描かれる藤野たちの暮らす広がる田んぼと舗装されてない道、高い空といった素朴な田舎の風景もまたとても良い。

そして劇伴…!!劇伴めちゃくちゃ良かった…。
優しく切なく美しいピアノが物語に合ってて、とても寄り添っている。サントラ聴こうと思う。

声をあててるキャストも良かった。
藤野の河合優美ちゃんぴったりだったな。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ゆめ

4.0つらくて暖かい青春

2025年5月5日
PCから投稿

泣ける

悲しい

良い映画でした。
ひとコマ・ひとコマ、丁寧に描かれています。

沢山の未来から、選択した人生
そこには年齢も関係ない。
大事なのは自分が選んだという事

ただし、運命ってやっぱりあるんだと思った。

よくある異世界もので、違った人生を選んでハッピーエンド
そんなふうになったらいいね。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
takichi

5.0命を燃やせ

2025年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

原作へのリスペクトが感じられる、とても良い映画化作品だったと思う。
命を燃やせる何かがあるって素晴らしいことだ。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
mar

5.0シンプル凄いアニメの出来でめちゃくちゃ面白い

2025年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

原作が公開された当時読んで衝撃を受けた
その衝撃、この作品のもつインパクトをアニメ映画としてさらに強くもう一度受けた、この作品のもつ魅力をより生かす素晴らしいアニメ映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ジャビス

4.0鎮魂歌

2025年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

リバイバル上映で初見。アニメ・漫画好きではないが、手書きのタッチが新鮮。小さい頃から手書きの漫画に魅せられた二人の物語にぴったりの表現となっている。田舎のあぜ道のシーンなどもいい。
あの大事件をモチーフにしていることがわかるが、「あり得たかもしれない過去」を考えるのは辛い。いずれにしても、二人は漫画で繋がる定めになっていたと読んだ。
エンディングの賛美歌のような楽曲が、作品のテーマと相まって、鎮魂歌に聞こえた。
ところで、オープニングとラストがいずれも主人公の背中をじっくり見せるショットで、タイトルのダブルミーニングかとも思ったが、こじつけかな?
1時間弱の作品で一般公開されたことも話題になったが、もう少し二人の姿を見ていたかった気持ちはある。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
山の手ロック

5.02人で過ごした時間が愛おしい!

2025年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

なんて悲しい結末なんだろう。だからこそ、出会い、作品作り、別れ…2人が過ごした時間がとても引き立つ。

それぞれが「彼女のように書けるようになりたい!」と、姿見えぬライバルを目標に、必死に絵の練習した小学時代。春も夏も秋も冬も、無我夢中に描き続け、ヒット作を生み出した中高生時代。

ずっとこんな幸せな時間が続くかと思いきや…引きこもり京本が美大に進むことを告げる。これからデビューなのに…良いパートナーなのに…ショックすぎて、暴言を吐いてしまう藤野。痛いほど、彼女の気持ちがわかる。

ケンカ別れをした後、悲しい事件が起こる。いろんな後悔が頭の中を駆け巡ったんだろう。藤野の気持ちが痛いほどに伝わってきて、涙が止まらなかった。

大量のスケッチブック、藤野のサインが入った半纏、出会いのきっかけとなった4コマ漫画…「もし会わなかったら、こんなことは起こらなかったかも」という気持ちがよぎるものの、本棚に並ぶ藤野のコミックを見ると、別れた後も京本が応援してくていたことが見てとれる。

2人で紡いできた過去があり、今がある。辛く悲しい出来事を胸に、また描き続ける。きっと京本は、側で見続けている、彼女に自慢できる作品を作ろう、と。

シンプルなストーリー展開、セリフではなく描写で真意を語る描き方…だからこそ、登場人物の気持ちがよくわかる。久しぶりに素晴らしい映画に出会ったわ。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
うさぎ

3.0味わい深い話だった

2025年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

学校新聞の4コマ漫画のクオリティじゃ、さすがに上手いってならんだろ、とか
田舎だとはいえ勝手に家入るんか?
とか
斜に構えて観てた序盤の印象を覆す、
味わい深い話だったわ。
辛い‥切ない‥

コメントする (0件)
共感した! 4件)
やふたろう

5.0ちょっと言葉にならない。

2025年3月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

青春のすべてを捧げることが出来るのなかった自分には羨ましくて輝いて見えてこんな素敵な時代にしたかったと嫉妬すら覚えそうな2人。
日本アカデミー賞の最優秀アニメ取るわな。本当に素晴らしい作品。
ディズニーでもジブリでもなくこれこそたくさんの人に観てほしいなぁ。

あの事件のような凄惨な箇所がちょっと⋯⋯キツイな。うん。

でもこの作品が夢に向かってがんばっている人のエールとなっているのが良いです。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
すけちゃん

4.0雨のシーンは形は違えど誰もが何かしら経験したことがあるのではないの...

2025年3月22日
PCから投稿

雨のシーンは形は違えど誰もが何かしら経験したことがあるのではないのだろうか
誰かに認められるというのが何よりも心地いいというもの
そして時に人生を変えてしまうほどの呪いにも近いのかなと

藤本タツキさんのデザインは、人間の機微が繊細に感じ取れていいですね
それでも前に進むしかない。日々生きるしかない。そんな心持にしてくれる素敵な作品

コメントする (0件)
共感した! 4件)
山下プレデリカ

5.0感謝

2025年3月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

悲しい

楽しい

とても丁寧に、原作を大切に制作されたことが伝わってくる作品でした。

温かみのある絵柄、じわじわ気持ちが高揚していくピアノ音楽、
ストーリーの良さは言わずもがな。

終盤、藤野が京本との思い出を思い返すシーンはキラキラと美しく、悲しく、思いがけず号泣してしまいました(映画館で観なくて良かった)

この映画を観られたことが幸せです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
雑穀

5.0それでも生きる

2025年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他、VOD

泣ける

悲しい

映画の最中、見終わっても涙が溢れて止まらない
2人の感情のどこかに重なる、自分の思い

きっと誰もが何かを抱えて、でも生きていかねばならない

作品内の言葉はきっとそんなに多くなくて、絵に書かれていることもそれほどなくて、でもしっかりと色んな想いが見てる人に訴えてくる

私も、それでも生きていく
素敵な作品でした

コメントする (0件)
共感した! 3件)
さちこ

4.0凝縮されたストーリーに好感が持てた

2025年3月20日
スマートフォンから投稿

原作未読。
無駄のない作品でとても好印象だった。藤野の育ってきた背景からはじまり、京本と出会い仲良くなっていく様子やふたりの関係性が明確に描かれており迷いなくストーリーを楽しめた。

良かった点として、言葉で語らず描写で表す場面が全編とおして多くよかった。藤野の本棚が話が進むにつれて変化していく様子は胸が熱くなりました。

気になった点として、アマプラで視聴していたが故か挿入曲が入るシーンで音量がバッと大きくなるのが3回ほどあり音量をその度に下げていたため評価下げてしまったが、映画館では逆に相乗効果として高評価になるのかな。ほんとに無駄なストーリーがまるでなく気分よく見られる作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ぽん

4.5『ルックバック』したことで気づく絆と成長

2025年3月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

2025日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品に輝いた本作。小学校時代から、漫画家を目指してきた2人の少女の青春群像劇。自分の娘も漫画家をしており、高校時代からいろいろな作品投稿をし認められ、集英社からこれまでにも何冊かコミックも出している。しかし、コロナ禍となり、思うように絵が描けなくなり、一時は挫折し、この世界の光と影を味わってきた。今は、背景アシスタントをやりながら、復活を目指して頑張っている。

そんなことで、本作に登場する漫画家を目指す藤野と京本2人の、漫画にかける想いだけでなく、様々なシーンがオーバーラップしてきた。絵を描く部屋や同じスケッチブックが積み重なった様子、当初は、ペンで描いていた原画を今はパソコンで描いている作業、そして美術大学進学か漫画家の選択等、実際に娘の成長を通して、目の当たりにしてきたことである為、より感情移入ができた作品でもあった。

原作は未読だが、『チェーンソーマン』の藤本タツキの作品と言うこと。きっと彼も漫画家を目指した頃の思いが、この2人の姿に投影されているのだと思う。個人的には、京本から「藤本先生の大ファンでした」と告られた後、雨の中、泥水も気にせずに、小躍りしながら家に向かうシーンは、藤野が気持ちの高揚を抑えられない様が、見事に伝わってくる描写だった。また、ジャンプの賞発表を、雪のコンビニに藤野が京本の手を引いて向かい、自分達の名前が掲載されていた時のシーンは、派手な喜びではないが、確実に嬉しさが染み渡るシーンだと感じた。

そんな中、連載が決った時、京本が美術大学進学を選んだ理由として、引きこもりだった京本が、これからの人生を自分で切り開き「藤野に頼らなくても生きていきたい」という、切実な思いが込められていたように思う。一方、京本の才能に最初から気づいていた藤野だからこそ、これまで常にマウントを取っていないと不安だったが、京本の大学進学が、藤野を漫画家として独り立ちさせる後押しになったとも感じた。

ラストには、意外とも言える悲しい結末が待っており、そこで初めてタイトルの『ルックバック』(回想・振り返り)の意味合いの重みも増してきた。そして、卒業式のあの日、藤野が何気なく描いた4コマ漫画が、バタフライ・エフェクトとして、その後の2人の人生に、大きく左右する発端である事が意味づけられる展開は、作者のストーリーテラーとしての巧みさを感じた。

コメントする 12件)
共感した! 72件)
bunmei21

5.0泣くしかない、だけど進むしかない

2025年3月15日
PCから投稿

小学生の頃を思い出した。

好きな道を見つけたこと
学年にライバルがいること
一生懸命になれたこと
雨だって構わないこと

物語になぞるように思いだした。

物語の彼らも悩み喜び
だんだんと知って行った
繊細でアイディアに満ちた
創作の世界の素晴らしさ。

小学生の小さな世界から
もっと広い世界に出た時
大変で、辛くて、苦しくて
それでも好きな世界が有ること

後悔もあるし
泣くしかない

だけど進むしかない。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
星組