「感動はする」ルックバック urushi51さんの映画レビュー(感想・評価)
感動はする
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ネタバレは無いように書こうと思ったけど無理だな。観てから読んで欲しいです。
構造は割と王道のジュブナイルな感じ。とにかく序盤から中盤の感情の作り方がすごくリアルでいい。
子どもが創作をする時の周囲との関係がとても共感性羞恥。でもちゃんと実力が伴ってきて、あんまり恥ずかしいことを言わなくなってくるのもとてもいい感じ。
ただ、起承転結の転が、今まで積んできたリアリティを崩しちゃった感じがして、個人的にはその辺りから感情移入が弱くなった。
サブヒロインが通り魔に殺されるなんて流石に流石過ぎると思う。
ここに引っかからずに抜けられた人は満足度が高い気がする。自分はここが展開として安易なように感じてしまった。
でもまあ、その後のことを考えるとまあかな。ただ、最後も前向きな雰囲気作って何も解決せずに終わったし、解決しなくても確かに感動はしたのだけれど、サブヒロインぶっ殺して全て丸く収まったことにするのはちょっと違う感じはした。
結局エンドロール観て前向きに働こうとは思うんだけどね。
中盤以降、関係が不安定になってきてからの感動要素は背景美術によるノスタルジー演出が多分にあるように思うので、この辺は新海誠作品と同じ枠だと思う。
ただ、自分は劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデンがどうしても嫌いなタイプだし、昨今のやす子とフワの問題でもやす子のツイートを見てフワみたいな反応する気持ちも分からんでもないくらいひねくれている。素直に見りゃ星5つなのかもしれないね。
まあ、基本は新海誠なので映画館で観るのが良い。高くてもやってるうちに見ておくべき。
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