「認められる喜び、求められる嬉しさ」ルックバック くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
認められる喜び、求められる嬉しさ
クリックして本文を読む
京本の才能に圧倒され、漫画をやめた藤野が、その京本に「ファンです」と言われた帰り道。スキップし、謎のステップになり、走り出す躍動感。それは藤野の抑えきれない喜び。認められることへの喜び。
不登校で引きこもりだった京本が、藤野と協力して作品を作り上げ、打ち上げで町に出て、クレープやファストフードを食べ歩き、自分の手を引く藤野の背中を見ながら頬を紅潮させる。自分を必要としてくれる誰かがいることの嬉しさ。
私自身は絵や芸術的な才能はないけれど、この普遍的な喜びと嬉しさへの共感が半端ない。
自分が外界へ連れ出さなければと後悔する藤野だけど、別のルートでも2人は出会う。そして、その出会いが掛け替えのないものだと再認識してくれたのが嬉しかった。
鑑賞後チェーンソーマンの作者による作品と知って、こんな喜びや嬉しさが原作者の背景にはあったのだろうと思いを馳せました。
コメントする
トミーさんのコメント
2024年8月12日
コメントありがとうございます。
漫画原作の漫画家の話という事で、いつもより画に注意が行ったのかもしれません。実写映画の絵コンテがどうとか、あまり気になりませんよね。