「走り続ける」ルックバック komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
走り続ける
気怠げな表情と声に反して、抑え難い情熱を持つ二人の主人公。初めて会った日の別れ際、じゃあねと言い合う二人の姿がなんとも良い。それぞれのシーンに音楽が合わさり、観る側の感情を揺さぶってくる。
二人だったからこそ、ここまで来られた。そして二人ではその先には行けなかった。最善の選択の先にある圧倒的な理不尽。大切な人の熱量を糧として更に先へと進んでいく。
時々この様な甘酸っぱさのある作品を観たくなる。少しの反省とともにもう少し頑張ってみようと思う。そして、人の情熱で生きながらえるドラキュラのような自分に気が付き、自己嫌悪になるところまでがテンプレである。
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