劇場公開日 2024年6月28日

「良い映画だが、違和感も残る」ルックバック タブローさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良い映画だが、違和感も残る

2024年6月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

原作未読だったが、予告を前に見てからずっと楽しみにしていた。
そして、予想通りすごく良い作品だった。
漫画の絵がそのまま動いている感じがして、序盤から作品の世界に引き込まれた。
そして何よりも、儚い二人のエピソードが1時間の中に凝縮されていたように思う。
藤野が描き続ける理由に涙する映画。

雨の中で妙な走り方をするシーンは、いつか真似してみたい。
ずっとライバルだと思ってた京本にあんなこと言われたら、そりゃスキップしちゃうよね。
ひたすら京本に会いたくなる映画だった。

ただ、何とも言えない違和感は残った。
理由は京アニの事件をモチーフにしている点である。
果たしてその必要があったのだろうか?
普通に、京本が不慮の事故にあってしまう展開で十分だったのでは?
あの犯人の動機を聞く限り間違いなく京アニの事件を元にしているはずだ。
その必要性が感じられず、単純に実際の事件を消費エンタメにしているだけなのではないだろうか。
そこだけは非常に残念な作品だった。

タブロー
タブローさんのコメント
2024年7月23日

>uzさん
そうなんですよね…わざわざ実在の事件と結びつける必要があったのか、という部分だけ最後まで引っ掛かりました。別にそうしなくても良い作品になったと思うんですけどね…

タブロー
uzさんのコメント
2024年7月4日

事件のモチーフに関して、同意見です。
内容的に動機を語らせる必要もなく、それがなければ結び付けられることもなかったハズ。
原作者に想いがあったとしても、自分はやや醒めてしまいました。

uz