「この脚本によくOKを出したな(いい意味で)」デッドプール&ウルヴァリン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
この脚本によくOKを出したな(いい意味で)
デッドプールシリーズは、お金をかけた壮大な悪ふざけとして楽しんできた。本作も最初からその悪ふざけが全開。前作にも増してマーベルの過去作をいじってくる。すべてを観てきたわけではないけど、なんとなくわかるという程度だったので十分楽しめた。特にX-MENシリーズはなぜか通ってこなかったので若干心配していたが問題なかった。ただ、マーベルをほとんど観ていない人からするとハードルは相当に高くなっていると思う。
ディズニーやマーベルがこの脚本をよくOKしたなと思えるほどに思いきっきり悪ふざけしてた。過去作をこんな取り上げ方する?って思うし、豪華なキャストもこんな出演の仕方でOKしたんだと笑ってしまった。個人的にはクリス・エバンスの使い方とマルチバース映画について言及するくだりがお気に入りだ。マルチバースについては共感しかなかった。本作もマルチバースではないが、若干入り組んだ構造になっていて、慣れていないと理解するのが大変だと思う。
アクションは相変わらずハイレベル。デッドプールとウルヴァリンが戦うシーンもよかったが、2人で協力して戦うシーンもよい。さほど協力はしていなかったが、あのシーンはなかなか熱い。その後のオチも含めて好きなシーンの一つだ。
本編で少し登場したが、本当にデッドプールがアベンジャーズに参加することもあったりするのだろうか。その時は映画自体がめちゃくちゃになるのか、デッドプールが大人しくなるのか見ものだ。
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