「なにも残らなかった」デッドプール&ウルヴァリン じろーさんの映画レビュー(感想・評価)
なにも残らなかった
デッドプール&ウルヴァリン。
「豚骨ラーメン好きなんでしょ?だったら、あのお店すっごく美味しいから行ってみて!」と
知人に言われて、最初の一口をレンゲでスープを飲んだときの感想が
「・・・おれには合わない」とその店を教えてくれたときの知人の満面の笑みを思い返しながら
うっすら申し訳ない感じ似た虚無感を抱えながら映画館をあとにしました。
さっき、奥さんに「どんな映画だった?」と聞かれて
既出のラーメンの例え話をしたのですが、いや、そうではないな、と話しながら思っていました。
僕個人の正直な感想は「何も残らなかった」です。
「え?これで終わり?」とか、「デップー最高」とか「時間と金返して欲しい」「やっぱり『インサイド・ヘッド2』観とけばよかった」とか、
そういうのも何もなし。
つまんなくて悔しい、とか面白くて誰かに伝えなきゃ、とかもなし。
ただただ、2時間7分が過ぎた、それだけです。
昔はね、好きだったんです。
うわ、すっげぇ血だらけ!ガンアクション!そんな事言っちゃっていいの?デップー言ってることめっちゃおもろいわ!
音楽の使い方サイコー!って感じで。
すごく楽しかったという思い出があったので、
今回の「デッドプール&ウルヴァリン」を観るに当たり「デッドプール1」「デッドプール2」を改めて見直していました。
(2くらいは見直したほうが楽しめるかも?)
見直したとて、もうあれなんすかね、自分には合わないんですかね。
そう思いました。デップー、ウルサイだけなんだもん。いい大人がこんなに意味のないことを大声で話して
単純に自体を悪化させるだけってどうしたらいいのかな、誰か言ってくんないかな、でももう大人じゃん、これくらいの年齢のひとは
他人の言う事もう聞かないもんね。(まぁ、でもそういう作品だから、観てる自分があきらめろ、なんだろうなぁ)
まず、今回の話、ストーリーが良くわからないのですよ。
僕が馬鹿なのか、理解力が足んないだけなんだけどまぁ、マルチバースとか時空とか時間警察とか色々出てきて
最終的に「お前のいる世界はなくなるから、そうしたくなかったらウルヴァリンを連れてこい」っていう話だったかな?
それで、デップーがマルチバースを行ったり来たりしながら見つけてきたのが「最悪のウルヴァリン」。
仕方ないのでタッグを組みますが、もちろん息も合わないので喧嘩ですよ。
それから、2人は色々あってマルチバースの(なんていうか忘れた)ゴミ箱みたいなところに行くんだけど
そこでのイジりは見ものでした。たくさんの嫌味とか皮肉とかゴシップネタとかがひしめき合っていてそこが一番の見せ場かも。
僕はマルチバース、と聞くと「(悪い意味で)なんでもありじゃん!」と思って拒否反応が出てしまうので、ストーリーの出だしでそれだから、
感情が死んだのかも。
この作品、賛否両論あるみたいだけど、そのマルチバースのゴミ溜みたいな場所(名前忘れた)での痛烈な20Century FOXに対する当てこすりが
わかると強烈に面白くて懐かしくて嬉しくて「頑張れ!」って思うんじゃないかな、なんて思います。
誰かに「デッドプール&ウルヴァリン観てきたんだって?どうだった?」と言われたら
「ヒーロー物が好きな人にはいいかもしれないけど、僕は色んな意味でよくわかんなかったなー」と答えようと思います。