「お祭り映画としては最高だが‥‥」デッドプール&ウルヴァリン kou-sukeさんの映画レビュー(感想・評価)
お祭り映画としては最高だが‥‥
映画館、吹替にて視聴。
作品を楽しむ為には
・デッドプール1.2
・ロキ
・ローガン(ローガンを楽しむためにはXメンを一通り見ないといけない‥)
さらに、
・ファンタスティック4(旧作)
・アベンジャーズをそれなりに
・エレクトラ
・ブレイド
・マッドマックス フュリオサ
を観ているとより楽しめる作りになっている。
個人的に良かった点と、疑念点がそれぞれある奇妙な作品だった。
・アクション
・カメオ
・ストレーリー
についてそれぞれ語っていこうと思います。
1
まず最高だったアクションについて。
アクションの質はメチャクチャ高かったと思います。
序盤のBYE BYE BYEが流れる中、ローガンの骨でTVA職員を倒すシーンはカッコ良いですし、ウルヴァリンとデップーのタイマンも楽しい。
デッドプール軍団と、主役の2人が横スクロールで闘う様は、まるで往年の格ゲーのようなアクションでした。
何より、Xメンで否定してたウルヴァリンスーツが、マスクを含めて見る事が出来た事が最高でした。
2
続いて賛否あるカメオ・マルチバースについて。
MCUのマルチバースへの皮肉からか、ネタを飛ばしまくってくれます。
序盤のクリス・エヴァンスのキャプテンアメリカ≠ヒューマントーチの流れは最高(吹替はご丁寧に神奈延年さんなので、早い段階で気づきますが)
その後の、エレクトラ・ブレイド・X-23などは過去の完結した作品が繋がっていく事が楽しかったです。
ガンビットは頓挫した映画の俳優さん?でしょうか? ガンビットの映画観たいなぁ‥‥。
まさにお祭り映画って感じで、それなりに楽しめましたが、人は選ぶ演出でしたかね。
特にトーチのファンは可哀想だったかも。
3
最後にストーリーについて。
総じて主人公であるデッドプールのキャラが良いので、物語としてはダレずに楽しめます。
ウルヴァリンの心の葛藤や、ウェイドの求めている事への向き合い方の描き方も丁寧でした。
本作のヴィランであるカサンドラノヴァですが、ヴィジュアルは最高ですが立ち位置がはっきりしない割に、強いけど目的が分かりづらいから脅威度が低く感じてしまいました。
そして、一番の疑問点ですが、
コロッサスやネガソニックが出ているのに、この世界は映画『ローガン』の続きのようです。
厳密に言えば、時系列的には後に起こる話のようです。
いや、流石にそれは無理がないか?
ミュータント迫害をモロに受けた、あの世界と同一軸だとしたら、あいつら何なんだよってのが頭の中で渦巻いてしまいました。
ローガンが2029年の設定。
その25年前にはミュータントが生まれなくなって、衰退する兆候が出ているはず?
デッドプール1は2016年くらいだし、デッドプール2は2028年頃の設定だから、やっぱり辻褄合わないのでは‥‥?
ローガンと同一軸にする必要はあったのか?
もっと話を綺麗に出来たような気もするなぁ‥‥。
とストーリーに関しては、及第点かそれ以下のように感じます。
勿論、お祭り映画として捉えれば、細かいところなのでしょうが、
やはり今後のMCUへの期待から、雑にはして欲しかなかったなぁと。
ただ、全キャストのヴィジュアルが最高なので、それだけで見終わると満足させられてしまう魅力があるのも事実。
ネタを確認しながら、もう一度観たいとは思わせてくれる作品でした。