「マルチバースの扱い方がお洒落な佳作」デッドプール&ウルヴァリン LCさんの映画レビュー(感想・評価)
マルチバースの扱い方がお洒落な佳作
かつて20世紀FOXで作られていたマーベル作品群と、その後ディズニーで作られたMCU作品群を融合させた作品としては傑作だと思います。
いわゆるマーベル疲れ、ヒーロー疲れみたいなところがあり、最近のMCU作品やドラマシリーズを全て観られてはいませんでしたが楽しめました。
スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム、フラッシュ、スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバースなど、過去のマルチバース作品と並び、サプライズもある作品でした。
エレクトラが出てくるのは事前に告知されていましたが、まさかブレイドとクリス・エヴァンス版ヒューマン・トーチ、企画だけで終わったガンビットが出てくるとは予想できませんでした。そう言えばブレイドにもライアン・レイノルズ出ていましたね。
黒幕?であるパラドックスの動機や行動の雑さ、カサンドラの詰めの甘さが気になりましたが、ヒュー・ジャックマンが再演したウルヴァリンやスパイダーバースを彷彿させるデッドプール大乱闘が素晴らしかったです。
2000年代前半のFOX作品やMCUドラマシリーズを観ていないと理解できなかったり十分楽しめない点もあり、MCU最高傑作とはなりませんでしたが、期待通りの面白さでした。
デッドプールの相棒としてピーターがいたり、ウルヴァリンと車に同乗しているシーンでウェブシューターの真似事をしたりと今後スパイダーマンと絡むことを仄めかしているようにも見えたので、その点も緩く期待していたいと思います。
レディプールは狂った演技が出来るという点でマーゴット・ロビーと予想していましたが、ライアン・レイノルズの奥さんであるブレイク・ライブリーだったのにはニヤリとしました。
いつかマーベルとDCのクロスオーバーも観てみたいと思ったし、その可能性もゼロではないんじゃないかと思わされた作品でした。