劇場公開日 2024年12月6日

「おもしろいけど、今ひとつワクワクしない」モアナと伝説の海2 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5おもしろいけど、今ひとつワクワクしない

2024年12月8日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

とりあえずディズニー作品ということで鑑賞予定に入れていたのですが、前作は観ていなかったので、直前に配信で予習をして、先行上映で鑑賞してきました。時間の都合でIMAXで観ることはできませんでしたが、それでも十分おもしろかったです。

ストーリーは、前作から3年、妹シメアが生まれ、今では島から離れた海へも航海に出るようになったモアナが、あるお告げを受け、今度は他の島の人々との繋がりを求めて、その重要な役割をもつ島であるモトゥフェトゥの復活をめざして、仲間とともに冒険の旅に出るというもの。

前作で自分たちの島の平和を取り戻し、島から沖まで出られるようなったモアナが、今作ではさらに大海原へ仲間とともに漕ぎ出し、他の島の人々と繋がっていきます。モアナ自身も、モトゥヌイ島も、その世界を大きく広げていく物語であったと思います。

また、仲間たちとの会話、途中で合流するマウイとのやりとりは、前作同様に楽しいですし、海賊のカカモラたちは前作以上に笑わせてくれます。単純でわかりやすいメインストーリーと愛くるしいキャラのおかげで、子どもから大人まで幅広く楽しめる作品になっていると思います。

ただ、なぜモアナたちの行動でモトゥフェトゥの呪いが解けるのかはよくわかりませんでした。道中も、せっかくの豊かで美しい海の様子が描かれることが思ったより少ないのも残念でした。あと、なぜかドキドキワクワクせず、なかなか作品世界に浸れませんでした。

その原因の一つは、ストーリーに今ひとつハマれなかったことです。これは、舞台となる地域の伝説や伝承に疎く、魅力をあまり感じなかったためです。もう一つは、モアナの仲間の存在意義が薄いと感じたことです。仲間との協力や絆がモアナを成長させたともっと感じさせてほしかったのですが、そこまでには至りませんでした。むしろマウイの出番を削ることになり、マイナスになったのではないかとさえ感じてしまいました。

もっとも、ミュージカル耐性の弱い自分は、歌が流れるたびに集中力が切れ、意識が遠のいたせいで、作品の魅力を受け止められなかったのかもしれません。他の方のレビューを読んで参考にし、機会があれば改めて鑑賞してみたいと思います。

キャストは、アウリー・クラバーリョ、ドウェイン・ジョンソン、レイチェル・ハウス、テムエラ・モリソン、ニコール・シャージンガー、フアラライ・チャン、アウヒマイ・フレイザーら。日本語吹き替えキャストは、屋比久知奈さん、尾上松也さん、小関裕太さん、鈴木梨央さん、山路和弘さん、ソニンさんら。

おじゃる