「まさかこんなに面白いとは!」クワイエット・プレイス DAY 1 sokenbiteaさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかこんなに面白いとは!
めちゃくちゃ面白い!
予想の斜め上を行くとはこのことです。
クワイエットプレイス、1,2作がヒットしたとはいえ、3作目が出ると聞いて「待ってました!」となった人はほとんどいなかったんじゃないかと思うのだけど・・・。
舞台は都会?ふーん、新基軸ってやつね。そうでもしないとさすがに、音出しちゃダメ!だけじゃもたないよね。
なんかキャストも地味だし、勢いで作ったけど尻すぼみで、世間から忘れられる3作目の予感。。
でもまあ他にSFアクションみたいなの他にないし、今そういうの見たいから行っとくか。
・・・というのが観賞前の自分の心境でした。
まあ見る人みんなこんな感じかと思うのですが。
いやいやどうして、素晴らしい映画で、嬉しい驚きでした。
冒頭、主人公サミラは、ホスピスにいます。
末期癌の患者みたいで、詩が得意らしいんだけど、もうどうせ死ぬんだから、て投げやりで悪口ばかりの詩を書いてる。
彼女がどういう状況なのか、無理なくスムーズに伝わる優れた演出で、しかもその彼女が雰囲気があってとても魅力的で。
キャストよく知らないとか、一瞬でどうでもよくなりました。
で彼女は猫を連れていて、リードをつけて病棟の中を一緒に歩いていく・・・。
このあたりでもう、当たり前のパニック・ムービーの感じではなくて、おっ!てなりますよね。
それだけでなく、なんと言ってたらよいのか、素人なので具体的なポイントはわかりませんが、画面全体から何かこう、いい映画の風格のようなものが漂っていて、自分はこの後特にモンスター出てこなくて、このままこのドラマが続いても全然見てられると思いました。
もちろんそこからモンスターが登場し、ニューヨークの街は一気に蹂躙されていくわけですが、その描写がまた素晴らしかった!
全く見えないのでもなく、あからさまに見せるのでもなく、モンスターの映り込み具合が絶妙で。
今まさに、見ている自分が主人公と一緒に襲われているかのようなリアルさ。
単純に恐怖感でいったらシリーズ随一かと思います。
ただそれも、一番の売りというわけでもなくて。
この映画は、言ってみれば、世界の終わりをどう迎えるか、という映画です。
ドント・ルック・アップとかに近いかもしれない。
そこで、ホスピスにいて、元から死を迎えることを覚悟している主人公の立場が生きてきます。
世界がめちゃくちゃになっても、いやそれだからこそ、残された生を自らの思いに従って生きようとする主人公の姿が、胸に沁みます。
楽しみにしてた映画が期待どおりなのも嬉しいけど、思わぬところで自分的名作に出会うのも、また楽しいものですね。
公開期間もう残り少ないかもだけど、一人でも多くの人に見てほしい!
はじめまして
共感そしてフォローありがとうございます。
私もフォローさせていただきます。よろしくお願いします。
風格がある・・・本当ですね。
雰囲気が名画ですね。
3番煎じ、どころか一番新鮮で好きな一番目でした。