劇場公開日 2024年12月13日

不思議の国のシドニのレビュー・感想・評価

全29件中、21~29件目を表示

4.5ヘンテコJAPONの苦笑をかき消す人間ドラマ

2024年12月18日
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鑑賞方法:映画館

イザベル・ユペールを最初に観たのは「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」でした。かの作品で無茶苦茶美しい女優さんだなと思ったのですが、年齢を知ってビックリ。1953年3月生まれというのだから、今年で御年71。流石一流女優は古希を迎えても美しいものだなと感じたのでしたが、本作はそんな魅力あふれるイザベル・ユペールが、日本を舞台にした作品に出演するというので、取るものも取りあえず観に行きました。

彼女が演じたのはフランスの作家・シドニ。夫の死などをきっかけに新作を執筆できないスランプに陥っていましたが、デビュー作「影」が日本で再販されるというのでそのキャンペーンで来日。そんなシドニをエスコートするのが伊原剛志演ずる編集者の溝口健三でした。小津安二郎、黒澤明と並ぶ昭和の名監督・溝口健二を想起させる名前であり、本筋とは直接関係のない設定でしたが中々お洒落でした。ネーミングはさておき、伊原扮する溝口は、本作中シドニとの会話は全てフランス語で通しており、「蛇の道」の柴咲コウ同様、作品のためにフランス語を習得するという伊原の役者魂に恐れ入りました。

一方序盤の日本の描き方は洋画によくあるヘンテコJAPONで、到着した空港の係員などはかなりカリカチュアライズされているし、またお馴染みの過度の「お辞儀」も登場。この辺りは苦笑するするしかありませんでしたが、溝口の描き方は全くヘンテコではなく、むしろ非常にカッコ良く描かれていました。また京都を中心に、奈良や直島といった日本の美しい風景が綺麗に撮られており、しかもコロナ期間中の撮影だったようで、今現在と違って人出も少なくていい雰囲気を醸し出しており、この辺りの描き方は、ヘンテコJAPONの苦笑をかき消して余りあるものでした。

本作の最大の見せ場はタクシーでのシドニと溝口の会話と距離感でした。桜並木を走りながらお互いの身の上を語り、意外な共通点を知ったのをきっかけに徐々に近づいて行く2人の心。決して動的な作品ではないのですが、終盤に向けて生きる活力を失いかけていた2人に徐々に力がみなぎって行くのが感じられ、こちらも勇気づけられた感がありました。

そんな訳で、イザベル・ユペールと伊原剛志の共演を存分に楽しめた本作の評価は★4.4とします。

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鶏

2.0ときめく猫図鑑

2024年12月17日
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楽しい

幸せ

寝られる

フランス人女性小説家シドニが日本でスピリチュアル体験をし自身と向き合う話。

夫を亡くして新作を書けなくなって久しい作家のデビュー作「影」が日本で再販されることになり、出版社に招かれて来日し巻き起こっていくストーリー。

日本の雰囲気や人物の感じは、結構それらしかったけれど、リアクションがもうちょい自然体だったらね。

取材やサイン会を通し、両親と弟を交通事故で亡くした喪失感を切っ掛けとして執筆したものの自伝ではないという「影」を手がけた背景の話しをしつつ、出版社の溝口健二ならぬ溝口健三との共通点や、夫の幽霊との遭遇をみせていく展開で、話しも映像もチープだけれど堅苦しくなくて、むしろそのおかげでみやすかったし、それなりに面白くはあったけれど…確かにそうなりそうな雰囲気醸していたけらど、終盤やっぱりそっちの方向?何歳の設定だよ!で台無し。
日本でもそういう扱いの女優さんいらっしゃいますがね…(-_-)

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Bacchus

3.5いい感じの空気がずっと流れてる作品だった 伊原剛志のフランス語が声...

2024年12月15日
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いい感じの空気がずっと流れてる作品だった

伊原剛志のフランス語が声質に合ってた

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jung

3.0イザベルは

2024年12月15日
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ピアニストの人ですか。大昔に見ました。
途中からタクシー後部座席さえ夢の如く雑な編集でしたが、大人の寓話とすれば良かったと思います。スチルのインティマも含めてです。伊原さんの仏語はネイティブが聞いても上手なのでしょうか。私には随分達者におもえました。サントラはバッハっぽいのと、教授なのですね。

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michi

3.024-144

2024年12月15日
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鑑賞方法:映画館

夫を亡くしたフランス人作家の6日間の日本の旅。
喪失感と未知の国の違和感。

日本って不思議な国に見えてるんですね。
そちらの当たり前が、こちらの違和感。
あちらの苦悩を、こちらで解きほぐす。

ゆったりとした6日間の旅が心を解き放つ。

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佐阪航

3.0静かな

2024年12月14日
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鑑賞方法:映画館
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ごっとん

2.0不思議の国ニッポン

2024年12月14日
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夫を亡くし新作が書けなくなった小説家が、出版社の招きで日本へ。寺院の庭、古い旅館、満開の桜並木に心癒やされる御伽話。
「The 不思議の国ニッポン」の描写で、
未だにこんなイメージなのかー?!
もう、開き直って観光庁はこの映画を各国でロードショーすれば良いよ。

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DKawa

4.0故人がそばで見守っているということ

2024年12月13日
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鑑賞方法:映画館

日本は親しかった人が亡くなっても、そばで見守ってくれているという考えがあるので、この話はとてもしっくりきた
実際私も、あ、今いるなと思う時がある

さっさと先に行ってしまう溝口、小走りでついていくシドニ、少しずつお互いに理解し合い、いつしか歩調がピッタリと合う

ジラールの過去作品二作とも好きなので、これもとても楽しめた
んなアホなとか雑だなというところがあったものの、とても良かった
さよならよりも、こんにちは

人見有羽子さん、市山尚三さんが出ていた
吉武美知子さんの名前も

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m m

5.0あいという字は、すぐ壊れてしまうのか?

2024年11月4日
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Paula Smithy