「最適解はどこに?」バティモン5 望まれざる者 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
最適解はどこに?
移民労働者が暮らすパリのバティモン5と呼ばれる団地にて、新市長代理の男が立ち退き命令を出し反発する住民達だったが、事態は思わぬ方向に…といった物語。
全体を通し、如何とも解決のし難い問題について訴えかけてくる作品。
アビーの主張する正義もわかるし、最初は緊張気味で視線もおぼつかないピエールも応援したくなる雰囲気があったが…。
どちらも自分らの生活や立場がかかっているから必死になるのはわかるけど、やり方が過激なのかな。とはいえ、じゃあどんな方法が?と問われればワタクシには到底答えられんし…。
千載一遇のチャンス、とは皮肉というかうまい大義名分というか…確かにあぁいうことがあった以上、これは仕方がない…のか?ロジェもやるせないですね。
クライマックスは中々に戦慄の展開。これは間違いなくダメなやり方だろうが…う〜ん。。
結局いつまでも続いていくであろう問題。困っている人たちを助けたい気持ちもわかるが、そんな綺麗事だけじゃ済まされないですよね。
決して我々とも無関係ではない難しい問題に深く考えさせられた作品だった。
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