劇場公開日 2024年6月1日

「『ANIMAL ぼくたちと動物のこと』 恐らく、今後50年の間に、...」アニマル ぼくたちと動物のこと Alice007さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0『ANIMAL ぼくたちと動物のこと』 恐らく、今後50年の間に、...

2024年6月14日
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『ANIMAL ぼくたちと動物のこと』
恐らく、今後50年の間に、多くの生物や動物が絶滅し、人間の生存も危うくなるだろう。
動物保護と気候変動に取り組む、若者2人の『6度目の大量絶滅』を食い止めるための、答えを探るための、世界を巡る旅。
全ての人が観るべき映画です。
2人にとって必要な旅でも、CO2排出量が電車の6倍もある飛行機に乗る事をためらう、活動家の2人。
インドではプラスチック汚染について知り、フランスでは温室効果ガス排出量の約15%を占める畜産業の実態を知った。
「酷い」と嘆く2人。でも、フランスは畜産動物福祉のランクはDで、日本の評価は最低のG。フランスの方がまだマシなのです。
日本がどれだけ、畜産動物に過酷な環境で飼育しているか、ご存知でしょうか。
ヒューマンライツ(人間の権利)と同じくらいに、アニマルライツ(動物の権利)も尊重されつつある昨今。
アニマルウェルフェア(動物福祉)すら配慮のない日本の企業。
そして、それらを容認している私たち消費者。
私は動物の権利や動物福祉、環境保全に関心があり、可能な限り、動物性のものを食べない、買わない、身に付けない事を心掛けています。
自分の体サイズしかない、身動きの取れない檻で飼育される畜産動物、ペットショップの繁殖動物、珍しさから飼われるエキゾチックアニマル、密猟される野生動物、狭いプールで飼育されるイルカやシャチ、狭い檻の中で飼育される猿や熊。
生体販売のためのイベントで、小さなプラケースに入れられ、展示されるミーアキャットや爬虫類。
大量の鯨肉の在庫を抱えているにも関わらず、意地と政治家の利権で、多額の税金を投入してでも続けられる、捕鯨とイルカ追い込み漁(猟)(イルカ追い込み漁は映画の中にも出てきました。)。
全ての動物たちが、過酷な環境から救われますように。
私たち人間が、過ちを悔い改めますように。
自然や環境を守り、動物を守る事が、我々人間を守る事だと思います。
全ての人に気付きを与えてくれる映画です。

Alice007