劇場公開日 2024年7月12日

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「クリオの成長物語」クレオの夏休み りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0クリオの成長物語

2024年8月17日
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鑑賞方法:映画館

単純

知的

フランスのパリで父親と暮らす6歳のクレオは、家政婦兼ベビーシッターのグロリアのことが大好きだった。ところがある日、グロリアは母の死と娘の妊娠のため、遠く離れた故郷アフリカ・カーボベルデの島へ帰ることになった。戸惑い悲しむクレオを、グロリアはアフリカの家に招待すると約束した。そして夏休み、クレオはグロリアとの再会のため、ひとりでフランスからアフリカへ向けて旅に出た。カーボベルデでグロリアの娘が出産し、息子と海に飛び込んだり、貴重な経験をしたひと夏の話。

最初、クレオが男の子だと思ってたが、スカートはいてるシーンから、女の子?と思い出して、父から、娘、という発言が有って初めて、女の子だったんだ、って納得した。
アフリカからフランスに出稼ぎに来てたグロリアの家庭も決して平穏だったわけじゃなく、特に息子は自分たちを放り出して外国へ行ってしまった母親に対し憎しみを持っていた様子など、主人公だけじゃない周りの人たちの心情が描かれてたのは素晴らしいと思った。
クレオもあんな崖から海に飛び込める勇気を持てるようになったのは素晴らしい成長だと思った。
おねしょしてもその後を描かないのも観てる人に委ねるというフランス映画らしいな、って思った。
クレオ役のルイーズ・モーロワ=パンザニが撮影当時5歳半だったそうだが、なかなか自然で表情豊かな素晴らしい演技だった。

りあの