劇場公開日 2024年7月12日

「あの頃の自分に」クレオの夏休み MARさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あの頃の自分に

2024年8月11日
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泣ける

幸せ

フランスで乳母と父と暮らす少女が、アフリカへ帰ることとなった乳母に会いに行き…短きひと夏の経験を通し成長する物語。

自分だけのものだと思っていた乳母のグロリアにも家族がおり…更に産まれた赤ちゃん。

それは私の歌…う〜ん。。

あらゆる場面から、自分の子供時代も思い出してしまいますね。時には知らぬ子の面倒を見なくてはならないセザールの立場だったり…また時には何となくセザールについていくしかないクレオの立場だったり。

色々思い出すなぁ〜(涙)

嫌々ながらもクレオを放置はしないセザールにはグッとさせられました。そして悪霊さんに囁くクレオ…子どもゆえの過ちか。

登場人物は皆素敵でした。お父さんもクレオをちゃんと可愛がるし、何よりグロリアの懐の深さ。あの場面でも優しく抱きしめ…本当の娘だと思っているんだなぁ。

終始暖かな気持ちになれる作品ですが、それを作っているのは恐るべきクレオ役の子の演技力!!

…というか、演技力というよりホントに自然体なんですよね。こんなに没入させられるのは中々ないかも。

約80分という短めの尺にも関わらず、とても優しい気持ちにさせられ、幼き日の気持ちを呼び起こしてくれる素敵な作品だった。

MAR