「あの頃の自分に」クレオの夏休み MARさんの映画レビュー(感想・評価)
あの頃の自分に
フランスで乳母と父と暮らす少女が、アフリカへ帰ることとなった乳母に会いに行き…短きひと夏の経験を通し成長する物語。
自分だけのものだと思っていた乳母のグロリアにも家族がおり…更に産まれた赤ちゃん。
それは私の歌…う〜ん。。
あらゆる場面から、自分の子供時代も思い出してしまいますね。時には知らぬ子の面倒を見なくてはならないセザールの立場だったり…また時には何となくセザールについていくしかないクレオの立場だったり。
色々思い出すなぁ〜(涙)
嫌々ながらもクレオを放置はしないセザールにはグッとさせられました。そして悪霊さんに囁くクレオ…子どもゆえの過ちか。
登場人物は皆素敵でした。お父さんもクレオをちゃんと可愛がるし、何よりグロリアの懐の深さ。あの場面でも優しく抱きしめ…本当の娘だと思っているんだなぁ。
終始暖かな気持ちになれる作品ですが、それを作っているのは恐るべきクレオ役の子の演技力!!
…というか、演技力というよりホントに自然体なんですよね。こんなに没入させられるのは中々ないかも。
約80分という短めの尺にも関わらず、とても優しい気持ちにさせられ、幼き日の気持ちを呼び起こしてくれる素敵な作品だった。
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