「ドキュメンタリーみたいに自然」クレオの夏休み hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーみたいに自然
6歳の少女 クレオと 大好きな乳母グロリアの
血のつながりを超えた愛の絆を描いたヒューマンドラマ。
主人公クレオ役の少女、
ルイーズ・モーロワ=パンザニちゃんが、
撮影当時5歳半の演技未経験というのに衝撃!
上手すぎる!というより、自然すぎて、
ドキュメンタリーかと思うほど…
と思っていたら、グロリアさんも実際のナニーだそうで、
ほぉ~これは、監督や撮影スタッフの演出や環境づくりも
相当に素晴らしかったのだろうなぁ、と思いました。
また、宿泊施設の経営という夢のために、フランスへナニーとして出稼ぎに、
自身の子どもは母親に任せざる負えなかったグロリア、
フランスとアフリカの島国の貧富の差も描かれており、
余計にドキュメンタリーのようにも感じられました。
ただ、ところどころ挿入されるアニメーションが独特で、
それにより、あぁ、ノンフィクションの映画作品だった!と、
気付かされる場面でもありました。
もう、とにかく、クレオが魅力的で、ずっと笑顔で見ていられたし、
お母さんのように過ごして、自分だけを見ていてくれていた
グロリアの感心が生まれたばかりの孫に向けられたことのヤキモチで、
イジワルしちゃって、モヤモヤな気持ちで、海に飛び込んじゃう、うん、判るよ!
(息子も同じようにクレオにイジワルしてたね)
でも、きちんとゴメンナサイできたから、大丈夫!
そんなクレオのひと夏の出来事を見守りながら、
アフリカの海辺の街の美しい風景も同時に楽しめました。
やさしい~作品です。
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