「お歌はみんなの物」クレオの夏休み ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
お歌はみんなの物
少女の微笑ましいひと夏成長物語だと高を括ってたら大火傷。綺麗事にしてしまわないけど露悪的でもない匙加減が見事だと思う。
放置夜泣きシーンでクレオが子守唄うたったら赤子にっこり、みたいなくだらん演出だと興醒めだが、洗礼式での一件と合わせて、人格未熟者はネガティブな感情を容易に殺意と結びつける、という身も蓋も無い現実を突き付けてくる。そういうクレオの幼児性を丸ごと受け入れて包み込むグロリアはまさに海だ。
係員に手を引かれて飛行機に向かう途中、一瞬振り返ったクレオは何を思ったのだろう?
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