「クレオの愛らしさ」クレオの夏休み TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)
クレオの愛らしさ
この作品のトレーラーを劇場で観て「これを見逃す手はない」と思い、また多分混むのではないかと思って土日を避けて初日の初回、いつもよりも前方の席を予約解禁すぐに購入。そぼ降る雨の中をヒューマントラストシネマ有楽町へ向かうと、広めのシアター1(162席)は思いのほか空いていました。。
で、肝心の観た感想ですが、まぁ脚本としてはクラシックですね。特別意外性はありませんし、「これは振りだな」と思う見せ方をすること(もの)についても大方間違いなく回収されていきます。それでも飽きることなくずっと観ていられるのは言わずもがな、クレオ(ルイーズ・モーロワ=パンザニ)の愛らしさです。ただ歩いている姿だけでも可愛いのに、巻き舌が出来ないのとか、もうニヤつかずにはいられません。(気持ち悪い発言ですみません)
そんなクレオが単身(フランスから)アフリカへ、大好きなナニーであるグロリア(イルサ・モレノ・ゼーゴ)に会いに行き、いろんな想いと経験をしていくわけですが、あることをきっかけに「お客さま」扱いされなくなっていき、そしてグロリアを独占できる時間がみるみる減っていくことで心が乱れます。感情が愛憎共に子供ながらの真っすぐさと容赦のなさで、観ていて非常に痛々しくなるのですが、時折挟み込まれる「回想や夢、また微かな記憶」についてのとある演出がじんわりと沁みて効果的に使われています。
多分、意識していないと作品選択において全くの埒外に置き兼ねない作品ですが、そんな方もまずはトレーラーを観てみてください。お子様と一緒の鑑賞もありですし、兎に角、劇場は空いていますよ!!
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