大洪水のレビュー・感想・評価
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とんでもない映画
間違って★5をつけたわけではないです。タイトル通り、「とんでもない映画」でした。未曾有の災害、タイムリミット、親子でのサバイバル。これだけ素材が揃っていたら、感情を揺さぶるだけのパニック映画に仕立てる方が、圧倒的にわかりやすく、評価も取りやすい。なのに、この映画はそれをしない。それがまず「とんでもない」と感じた理由です。じゃあ、この映画が選んだものは何だったのか。それは、人類という大きな単位と、母と子という最小単位の対立という、答えの出ない普遍的な問いを、娯楽映画の皮をかぶせたまま真正面から投げてくることでした。さらに「とんでもない」のは、それを説明しないこと。台詞で語らず、水、反復、失敗、そして身体の衝動で見せてくる。だから「よくわからない」と感じる人が出るのも無理はなく、でもそれは、この映画が観客を信用している証拠でもあると思います。映画の中で何度も襲ってくる「水」は脅威でありながら、私たち生命にとっては必要不可欠なもの。そして「水」は、母の胎内、私たちが最初に出会う原初の世界でもある。主人公の息子が水を恐れない理由も、そう考えると自然と辻褄が合う。そうした描写の積み重ねが、また韓国映画らしい。私たちが感情を持つきっかけも、なぜ生まれてきたのかも、突き詰めれば実際は「よくわからない」に辿り着く。もしそこまで含めて描こうとしていたのだとしたら、やっぱりこの映画は「とんでもない」と思います。
いや100点でしょ
また違った緊張感
大洪水、流れないでよ
話が単純過ぎるしキャラがおかしい
南極への小惑星衝突が引き起こした未曾有の大洪水が発生し、世界が水没...
南極への小惑星衝突が引き起こした未曾有の大洪水が発生し、世界が水没の危機に陥ります。「地球最後の日」と呼ばれる中、水に浸かり始める高層マンションに閉じ込められたAI研究員のアンナは、幼い息子を守るために必死の脱出を試みる…。
と、話は進むが
描かれるのは洪水だけではなく、過去の事故の回想、AI開発、時間のループなど要素が盛りだくさん。
情報量が多すぎて、序盤は何が起きているのか把握しづらい。
物語が進むにつれ、「これは洪水映画じゃないのでは?」という説明しづらい違和感がじわじわと膨らんでいく。
そして明らかになるのは、本作がタイトルから想像するパニック映画とは別物のSFムービー だという事実。
洪水はあくまで舞台装置にすぎず、核心にあるのは別のテーマだった、という衝撃の結末。
タイトル詐欺と言われても仕方がない構成。
ただし、シーンの随所にヒントが散りばめられており、2度、3度と観ることで楽しめる部分もある。
好き嫌いがはっきり分かれる作品。
わけわからん
【洪水パニック映画じゃない】
てっきり洪水パニッ映画だと思って観たが、まったく違うジャンルだった。
では何の映画なのかと問われると、それが非常に分かりづらい。
テーマは「人類の再生」なのだろうが、その意図が明確に伝わらず、
ラストがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかさえ判断に迷う。
洪水の描写そのものは圧巻で、映像としてはとても怖く、完成度も高い。
しかし作品の主軸がパニック映画ではないため、その恐怖が物語のカタルシスにつながらない。
結果として「すごい映像なのに、怖くない」という不思議な感覚が残る。
これだけの映像技術があるのなら、
思い切ってパニック映画に全振りしたほうが、はるかに楽しめたのではないか。
テーマとジャンルの噛み合わなさが惜しい、残念な一本だった。
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