「目と目の圧」朽ちないサクラ humさんの映画レビュー(感想・評価)
目と目の圧
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それにしても杉咲さんの目はすごい。
気持ちの高まりにつれ、血圧や脈拍の細やかな変化を眼球の水分量、瞳の光を自在に操ってまっすぐにみつめる先をじっくり焦がしていくかのようだ。
それを受け反応していく安田さんの返しの巧みさ。
重い空気感をゆったり捻り上げるように作用させ隙をみせずに突き放していくあの目も貫くことを決めている。
引かない睨み合いにある両者の正義。
共通するのは胸を痛める過積の念と
歪みに折り合う決意の強さだ。
その方向の真逆さを表すとどめの一言が刺す。
泉は抗いが命懸けであることをみせつけたのだと思う。
耐え切ったその心情を示す粗い呼吸についつい自分も寄り添っていた。
あの根性が今からの自身を、そしてまわりをどう変えていくか。
友との最後の約束を果たすまであきらめないだろう彼女を見届けたい。
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Qooさんのコメント
2024年7月18日
humさん 共感コメントありがとうございます( * ॑꒳ ॑*)
藤田朋子さんすごく良かったですよね。
千佳のことを胸に刻み警察官になった泉の姿も見てみたいです。
かばこさんのコメント
2024年6月28日
杉咲花さん、安田顕と相対して対等に渡り合ってて凄みすらありましたね、素晴らしいです。
警官を志して、実はそっちが本編で、この映画はそもそものきっかけ、エピソードゼロ、だったりして、と想像しました