「編集点が甘い」バック・イン・アクション 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
編集点が甘い
キャメロン・ディアスと、
ジェイミー・フォックスという名優の、
再度?3度目?の共演が注目された作品だが、
彼らの動きにキレがなくなったように感じ(年齢の影響ではなく)、
芝居においてもかつての輝きが失われたように思えた。
特にコメディのシークエンスが気になった、
よくよく観てみると、
どうやらその原因は二人のパフォーマンス自体ではなく、
本作のちょっとした撮影手法や編集にあることに気づく。
具体的には、
不要なカットや、
各カット頭とカット尻が、
わずかに長く感じられ、
テンポが悪くなっている点が目立つ。
数コマずつ多く切られていないシーンが多く、
これが全体の流れに影響を与えているように感じた。
この編集のリズムが、
登場人物たちのアクションやセリフのタイミングに違和感を与えている。
一方で、
子どもたちの会話シーンはおもしろく、
ユーモアを引き出す良いバランスが保たれていた。
こちらは反対にカット尻が短いのが、
やや気になるが、
こうしたシーンは、全体の雰囲気を和らげ、
少し物足りなさを感じる部分を補っていたが、
それでも映画全体としては、
編集の問題がテンポを損なっている部分は否めない。
「メリーに首ったけ」「ベリー・バッド・ウェディング」が懐かしい。
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