「標的から微妙に外れ気味のヒットマン」ヒットマン シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
標的から微妙に外れ気味のヒットマン
今年に入って日本での公開作が3本目と売れっ子のグレン・パウエルの実話ネタのコメディで、まあまあ楽しめました。大学の哲学の教授が、地元警察の囮捜査で偽物の殺し屋を演じる羽目になると言う愉快な設定です。様々な依頼人に合わせて主人公が変装するのはいいけど、依頼人のキャラと変装したキャラの関連性に乏しいので、やや空回り。そのうち、夫殺しの依頼人に一目惚れして引くに引けなくなるけど、二人がイチャつくシーンが長く、なんかダラダラと中弛み気味です。ところが、彼女を疑う警察を欺くため、主人公が盗聴器をつけたままジェスチャーとスマホで彼女に指示を出しながらの掛け合いはものすごく面白く、二人の役者さんの息の合った演技が楽しく、一番の見どころかも。とは言え、リンクレーター監督のコメディ演出はイマイチでキレがなく、面白い着想を活かしきれなかった感じです。役者では、グレン・パウエルの芸達者振りがなかなかでした。相手役でラテン系美人のアドリア・アルホナもセクシーで腹の座った感じがよかったです。
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