「期待度○鑑賞後の満足度△ 単なる笑えないコメディか、実は大学での講義内容が殺人依頼人達や主人公達の心理・行動の説明・援護するものとなっている結構奥深いコメディであるか観る人で評価が別れそう。」ヒットマン もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○鑑賞後の満足度△ 単なる笑えないコメディか、実は大学での講義内容が殺人依頼人達や主人公達の心理・行動の説明・援護するものとなっている結構奥深いコメディであるか観る人で評価が別れそう。
①『6才のボクが、大人になるまで』は大変感心した映画で、映画館に連続して3回や4回観に行った。
その監督作としては少々不完全燃焼感あり。
脚本として、囮捜査の偽殺し屋役に意外な才能を示した主人公の大学教授の運命がネジ曲がっていく原因が“恋”という筋書きがありきたりだったことにも要因があると思う。
②グレン・パウエルは『トップガン/マーヴェリック』では得な役のせいもあるがトム・クルーズの次くらいに印象に残ったのは確か。
結構遅咲きのキャリアだから応援してあげたくは思うし、如何にもアメリカンなルックスや個性も、アメリカ映画やアメリカのTVドラマを観て、アメリカ音楽を聴いて育った世代としては好ましいものはある。
『恋するプリテンダー』は現代のケーリー・グラントたらんとしたところがあったと思うが、ケーリー・グラントに較べるとやや軽妙さや洗練さに欠けるところがあった。
『ツイスターズ』では、一昔前なら単独主役の役だったと思うけれども、現代らしくヒロインを支える役としてその現代的な個性は合っていたと思う。
本作でも思いがけず達者なコメディ演技を見せるが、前から何となく引っ掛かっていたが、“俗っぽくしたウィリアム・ハートだ(悪口ではありません)”と気付いた次第。
めちゃくちゃハンサム、というわけではないしどう自分の個性を確立して(今のところまだまだこれから感あり)アメリカ映画の中で存在感を出していくか見守っていきませう。
③自分の“生存”の為に法よるではなく、社会・組織では排斥したい人物だからといって個人的に「排除」する、というのが現代ではどう分析・評価したら良いのかという問題提起が、「結婚してパパとママになり幸せに暮らしてます」というラストのために中途半端になったことがラストのもやもや感の源だと思う。