「異文化コミュニケーション」胸騒ぎ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
異文化コミュニケーション
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オランダ人とデンマーク人は似ている。スウェーデン人は似てない。などといった会話も見受けられたので、リメイク版『スピーク・ノー・イーブル』の風刺とは若干違っていた気がする。近くの国であっても異文化、言葉の壁、家族独特のしきたりなどが許容範囲を超えてしまったと感じたのです。リメイクが性悪説ならば、こちらは性善説が根本にあったのではないかと。
デンマーク人夫婦が感じるほどの違和感は若干穏やかなもので、徐々に高まっていく様子だった。元々の殺人鬼家族じゃなかったのでは?と思えるほど・・・。特に先に観たリメイクよりと違った扱いになっていたのは、娘アウネスがパトリック夫妻と添い寝していた原因がビャアン夫婦が夜の営みを行っていたからだったということ。まぁ、多くの家族写真が壁に貼ってあったし、旅行カバンもいっぱいあったし、どこからかサイコパスになったんだろうけど。
リメイク版と最も大きな違いは言葉の壁だった。どちらの夫婦も英語を共通語として会話していたけど、ヒソヒソ話は自国語で事足りるので相談もしやすい状況。また、失礼な言動を行っても釈明していたこと。さすがに2回も挨拶無しで逃げていったら怒るかもな~という状況も作っていた。すべて観客に想像させるという手法もあったが、あのラストはキツすぎるくらいの現実を描いていた。言葉の壁もそうだが、子供たちはみな舌を切られたのだろうな・・・この変態殺人鬼!
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