「人間同士のあるあるトラブルで終盤まで引っ張ってほしかった。」胸騒ぎ ゆうじんさんの映画レビュー(感想・評価)
人間同士のあるあるトラブルで終盤まで引っ張ってほしかった。
クリックして本文を読む
あらすじを見た感じ、「旅先ではテンション上がって意気投合しちゃったけど、私生活が垣間見えてくると価値観がかなり違って戸惑う」という人間関係あるあるのストーリーだと解釈。
確かに序盤~中盤はそんな感じなんだけど、終盤はサイコスリラーに。
私が面白みを感じていた人間関係のすれ違いというテーマが置き去りにされちゃったかんじで、ちょっと肩透かしを食らいました。
だって、殺人&子供誘拐家族と価値観が合うはずがない。だから、あるあるにならない‥。
単純に「穏やかな意識高い系都会家族」と「田舎で感情表現率直な伝統家族(子どもにも手を上げがち)」の意識のずれがだんだん広がっていって、最後に悲劇が…みたいなパターンではいけなかったのだろうか。
犯人側の家族も何が目的であんなことをしているのかよく分からなかった(お金目的なのか趣味なのか)。割といつでも逃げられる環境にしていたり、むしろ逃げたくなるような居心地悪めの「おもてなし」をしたり、本当にやる気あるのか?
子どもの死体を見たのに車内で妻子にその情報を共有しない(おかげで妻が殺人家族にヘルプの電話をする)、裸になれって言われて素直に裸になり無抵抗で石で撃ち殺されるなど、後半の設定が出てきてからストーリーがご都合主義の方向に迷走したようにしか見えない。
中盤まではあるあるのイヤーな感じがよく出ていたので、残念。
コメントする