「全くギャンブル映画ではなかった」ポーカー・フェイス 裏切りのカード 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
全くギャンブル映画ではなかった
・映画館で観た感想・レビュー
全体を通して筋書きが謎めいていたが、雰囲気やビジュアルは良かった。主人公の悲哀も感じられた。
オーシャン11系ではないカイジみたいでもないし、ライアーゲームみたいでもない。言ってみたらギャンブル性はほとんどない。
タイトルに「ポーカーフェイス」と付けば手に汗握る駆け引きがテーマだと思うだろう。だがそうではなかった。
・ではどんな物語なのか?
子供の頃からの悪友同士。彼らの中の1人は富豪になった。ものすごい額の美術品が飾られた家に住んでいるのだ。
彼は友人たちを一堂に集めてギャンブル会を開く。なんと賞金総額は2500万ドル。
だがその先には意外な展開が待っていた。
・映画中の物思い
映画を見始めてからしばらくは、映画に入り込めないことも多い。
特に今日のような平日の仕事終わりだ。仕事のことを自然に考えてしまい、物思いにふけってしまう。
だから映画の序盤というのは覚えていないことが多いのだろうか?
今日はいつもなら映画に「乗り始める」時間が経ってもなかなか入り込めない。眠いからだろうか。
・ネタバレ
富豪の男はガンにかかっており、余命があと少ししかない。
そこで自分の妻と浮気した友人の1人を殺そうと、友人たち全員を集めてギャンブル会を開くのだった。
「自分と同じ気持ちを味わって欲しい」と言って罪のない友人たちも含めて全員に毒を盛る富豪。
そこに美術品泥棒が忍び込んでくる。主犯は子供時代の悪ガキだ。そして妻と娘が人質に取られてしまう。
富豪は避難ルームを飛び出て彼女らを助けに行く。散弾銃を持った犯人一味に対してこちらは銃弾1発しか入っていないピストルのみ。
だが機転を効かせて犯人らを撃退するのだった。
後日、男は全国通りに死に、友達たちや妻や子供に財産分与をする。何故か殺そうと思っていた妻の浮気相手にもちゃんと財産を贈る。
そして「人生はゲームである」的な綺麗な遺言が読み上げられ、物語は終わる。