ナショナル・シアター・ライブ「ディア・イングランド」のレビュー・感想・評価
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国を背負って闘うと言うこと。
サッカーはそんなに詳しくないが、イングランドがPKにとにかく弱いことは良く解った(笑)。サッカー発祥の国としての自負から来る重圧が代表に染み付いていて、それは今も負の歴史として連面と続いてるんだよなぁ。そしてその重圧がそうさせるのか、それとも運命のイタズラなのか、ここぞと言う正念場で必ずPKになるという。。。その他にもサポーターによる人種差別の問題も後半に割かし描かれていて、なかなか見応えのある作品。セクシーなシェイクスピアを演じてたジョセフ・ファインズ、ジジイになったなぁとも。
実力者を擁しながら低迷するイングランド代表チームの監督に任命され...
続きに期待!
イングランド代表のサウスゲート監督就任から、カタールワールドカップまでの話し。
サウスゲートは今も監督だし、出てくる選手も普通に現役バリバリやったりするのが凄い。
今も普通に試合観てる選手の、オーバーなモノマネと、一生懸命似せてる容姿がかなり面白い。
でも、サウスゲート監督は、見た目もめちゃくちゃ似てる!
試合の結果など、ネタバレと言えばネタバレですが、最近の事実なので触れています。
ストーリーは、サウスゲート監督が如何にして、イングランド代表を立て直すかという所がメインですが、ブレグジット、黒人差別、コロナなど、近年の様々な問題にも触れています。
記憶にも新しい、黒人差別反対の試合開始前の片膝を付く抗議運動や、カタールワールドカップの時のハリー・ケインのレインボーのキャプテンマークのエピソードなどもあり、スポーツと政治の関わりや、スポーツ選手が政治的なことを発信する意味なども、改めて考えさせられました。
今までPKで1回も勝てたことが無かった(知らなかった!)イングランド代表に、心理学者をスタッフに迎え、勝つためのマインドを育てていくというのが舞台でのストーリーです。
そして、実際にロシアワールドカップで初めてPKで勝利しますが、その後はここぞという時にPKで負けてしまうイングランド。
この事実が、作り物では無い本当のストーリーで、上手く行かないなぁと思うのですが、ワールドカップでイングランドがPK失敗で負けた後、この後の事はこれはこれからすぐに観ることが出来る試合、そこに物語が続いていくことに、凄く感動しました。
舞台の続きの話しを、これからリアルで追っかけることが出来るという、ドキュメンタリーでも無いのになんとも不思議な舞台です。
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