「余命があるから泣けるのではない話。」余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。 r.さんの映画レビュー(感想・評価)
余命があるから泣けるのではない話。
号泣必須だなと思ってはいましたが悲しいだけの涙ではなく、秋人、春奈、綾香がお互いを想う深さが優しさや強さに繋がって、号泣だったにも関わらず見終わった後穏やかな気持ちになりました。
何かを背負わされがちな廉くんですが、今回の作品ではまるで何も背負ってないような春奈に向ける陽の部分の表情が新鮮で良かったです。明るく努め、ひたむきに生きる出口さんも可愛らしかったですし、横田さんの綾香もすごく好きでした。横田さんは今まで某バラエティー番組でしか知らず演技されてるところを初めて拝見しましたが、主人公もヒロインもいなくなった最後を担わなくてはならない難しい役だったと思いますが、お話しがうまく終われたのは綾香が横田さんだったからだなぁと感じました。
一枚何かを纏ったような柔らかな映像、特に花屋や文化祭での色の使い方、透明感のある女性の声で歌われた主題歌、全てがとにかく素敵で満足感の高い映画でした。
大きくテレビ画面で観るのも良かったですが、スマホでイヤフォンから聴く花火の音や振動、電話越しの声も良かったのでオススメです。
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