「「普通」であることの尊さを再認識できる」余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。 もぐさんの映画レビュー(感想・評価)
「普通」であることの尊さを再認識できる
映画全体がカラフルでキラキラしている。
原作よりも高校生の「普通」のシーンがフォーカスされており、余命を懸命に生きるふたりがより健気に映る。
春奈は秋人や綾香と過ごしているときの表情が眩しく美しいが、秋人は終盤がよかった。現実を受け止めつつもできること、やりたいことに打ち込んでいる姿や、微笑みながら自分の爪を眺めるシーンも穏やかで美しかった。
脇を固めるキャスト陣は実力派揃いにも関わらず登場シーンが少なく、勿体ないというかもっと見たいと思わせるほど。それくらい秋人、春奈、綾香に絞った見せ方だった。
高校生に近い年頃の若い人たちにとってはより身近に感じる話だと思うし、子を持つ世代が見ると切なさが募る。いろんな世代の方に見てみてほしい。
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